ピアノ連弾 2台ピアノの世界

世界中のピアノ連弾、2台ピアノ作品を演奏しています!

2台のピアノの午後 「名曲の花束2013」を開催しました!

2013-05-20 15:27:20 | 音楽

昨日5月19日の日曜日無事に第156回目となる2台のピアノの午後「名曲の花束2013」を開催いたしました。

今年記念年となる音楽家の作曲・編曲作品を集めました。

今年生誕150年となるイシドール・フィリップは2台ピアノへの編曲作品を数多く手掛けていて、これまでに私たちもたくさんの作品を演奏してきました。今回はその中からバッハのトリオソナタの2台ピアノ編曲版を演奏しました。2台のピアノの演奏にもかかわらず、うるさくなり過ぎず静かに心に沁み入る音の響きは、日常的に2台ピアノのアンサンブルに親しんできた音楽家の手腕によるものです。largoの清浄なメロディ―はこの日常生活の煩わしさを忘れさせてくれるようです。

続いて共に生誕200年のワーグナーとヴェルディの音楽をお届けしました。同年生まれでお互いに影響しあった二人は「両雄並び立たず」の言葉とは裏腹に、二人揃っている写真も数多く残されています。昨年生誕150年だったドビュッシーの編曲による「さまよえるオランダ人」の序曲の2台ピアノ版は、絢爛豪華なワグナーの世界を余すところなく描写しています。今年生誕150年のガブリエル・ピエルネの編曲による「アイーダの賛歌、行進曲、舞曲」はこれまた2台ピアノ作品を数多く残したピエルネらしい楽しい編曲に仕上がっています。誰もが耳にしたことこのある「行進曲」はオペラの舞台へ聴く人をいざないます。

コンサートの後半は20世紀に活躍した師弟作曲家の作品をお届けしました。今年没後50年のドイツ人パウル・ヒンデミットの「2台のピアノのためのソナタ」は近未来的で機械的な響きが前半の音楽と対照的です。SF映画を見ているような音楽は1942年に作られました。そのヒンデミットが亡命したアメリカでの高弟(映画監督ジョージ・ロイ・ヒル等)の一人、ノーマン・デロ=ジョイオは2008年亨年95歳で死去。今年生誕100年です。1941年から学んだ師のヒンデミットのアドヴァイスを守り、前衛的な音楽の中に抒情性の溢れた作品を残しています。デロ=ジョイオの作品は存命中の2006年11月の「アメリカン・クラシックス」で「オン・ステージ」を取り上げたことがあります。

今回はバッハから21世紀まで生きた作曲家の作品を2台ピアノでお届けしました。このように幅広い時代の音楽を並べることで、2台ピアノ作品の奥深さがなお一層皆さんに伝わったのではないでしょうか。偏った知識と思いこみだけで音楽を聴いたり演奏している人はまだまだ多いのが現状ですが、今回一つのコンサートであらゆる時代を通じて生き続ける音楽をご紹介することが出来て嬉しく思います。これからもたくさんの作品を取り上げて行きたいと思います。

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http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228

ホルスト 惑星 作品32 2台ピアノ版
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ヤマハミュージックメディア

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