4月も中旬になったというのに寒さがぶり返し、早朝には淡路島で地震もおきました。自然現象には敵いません。
最近はインターネット上のSNSも少し下火になっている感じもします。スマートフォンの普及などの影響もあるのでしょう。ますます短文で簡易な表現が中心になって行くようです。意味もない長い文章が良いわけでもありません。書籍や雑誌の場合は編集者によって取捨選択されていたものが、そのような第三者の目を通らずに書き手によって直接発表されています。熟考や推敲のされていない、書き手の思い込みだけの文章を避ける力を身につけなければ膨大な無益な情報に流されてしまうでしょう。
先月末、吉祥寺でピアノとシンセサイザーとパーカッションのトリオによるジャズを聴きに行きました。運の良いことにシンセサイザー奏者のすぐ後ろに座れたので、楽譜も良く見えました。10分にも及ぶ作品が見開きの楽譜に収まっていて、音符もほとんど書かれていないのに、アイコンタクトで2台の鍵盤楽器が同じメロディーを奏でる様子は驚異でした。クラシックのどんな難曲でも弾きこなせるであろう軽やかな指の動きも見事でした。クラシックの楽譜は音符や弾き方が明記してあるのに、合奏に苦労する人が多いことを知っているだけにただただ感心するだけでした。
2台ピアノやピアノ連弾はこうしていたるところで演奏されています。同じ曲ばかり掲載されている情報から少し視野を広げると、世界中でさまざまな作品が演奏され、新作が発表されていることも目に入ります。私たちの許にも今年だけで、30冊以上の2台ピアノ作品の楽譜が届き、そのページ数は1000ページに及びます。その内の半数は21世紀になって出版された楽譜です。出版された国もさまざまです。19世紀に出版されていた作品の復刻版も目にします。たくさんの名曲を実際に演奏して合奏の楽しさを皆さんにお伝えしたいと思います。
明日は155回目となる演奏会です。どうぞ足をお運びください。
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2013年4月14日(日)開催
第155回 2台のピアノの午後
アスペクツ・オブ・バッハ
― イシドール・フィリップ生誕150年によせて (II) ―
ASPECTS OF J. S. BACH
THE 150TH ANNIVERSARY OF ISIDOR PHILIPP (II)
近代フランスを代表する名ピアニストで、多くの作編曲を
手がけたイシドール・フィリップは、2013年に生誕150年を
迎えます。今回は、バッハのオルガン作品から、中規模の
フーガとコラール前奏曲に基づく編作を取り上げます。
フィリップは、サン=サーンス、ヴィドール、ブゾーニら友人や、
門弟のシュヴァイツァーらと親しく交流し、バッハへの理解と
愛着を深めました。フィリップのバッハ編曲は、長年の経験で
体得したバッハの魅力を、皆にわかりやすく伝えるものです。
演奏曲
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ [1685-1750]
前奏曲とフーガ ヘ短調 BWV534
前奏曲とフーガ ト短調 BWV535
前奏曲とフーガ ト長調 BWV541
前奏曲とフーガ ニ短調 BWV539
前奏曲とフーガ イ長調 BWV536
前奏曲とフーガ ホ短調 BWV533
いと高きにある神にのみ栄光あれ BWV663
(2台ピアノ版 全曲編曲 イシドール・フィリップ)
開場 14:15 開演 14:30
会場 ピアノアートサロン(東京都中央区月島)
地図http://www.piano-art-salon.co.jp/map.html#QR
ピアニスト
益子 徹 ・ 西原 昌樹. Tetsu Mashiko ・ Masaki Nishihara
入場料 大人 2000円 小学生以下 500円
是非、会場に足をお運びください。
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ホームページ
http://pccpianoduo.webnode.jp/
ホームペ―ジ(2012年3月まで)
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
https://twitter.com/pccpianoduo
tweetvite
http://tweetvite.com/event/pcc414
これまでの演奏会を記録したCD-rを販売していますが、現在評判のBASEに移行して行きます。
https://pccpianoduo.thebase.in/
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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!
ホルスト 惑星 作品32 2台ピアノ版 | |
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