「FUKUSHIMA HAIKU」
たくさんの方にこの作品を聴いていただきたいです。
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秋の行楽シーズンの三連休の真ん中の日曜日に第149回目のコンサート「ベートーヴェン トリオの午後」を開催しました。
若きベートーヴェンが作曲した弦楽作品をランガーが見事に2台ピアノ作品に編んでくれた作品群はベートーヴェンの才能を余すところなく私たちに伝えてくれます。ベートーヴェンのイメージは「運命」や後期ピアノソナタから喚起されるものが多く、重々しく、苦悩して頭をかきむしりながら説教をする作曲家、というのが一般的ではないでしょうか。しかし、今回演奏した作品からは全く正反対のイメージしか湧き起こりません。若々しく、明るさと力強さ、未来への希望をメロディーや和音で表現しています。また作曲をしている最中に恋愛をしていたのではないか、と感じさせる愛しい人を想う甘い旋律が聴く人の心を満たしてくれます。
弦楽奏者には多分広く知られている作品ではありますが、鍵盤楽器奏者には縁が遠いかもしれません。しかし、このような素晴らしい編曲作品を通じてピアノ独奏作品だけでは分からないベートーヴェンの音楽性を感じることが可能になります。19世紀にはこのような作品がきちんと出版され、音楽を愛する家庭では弦楽作品を2台のピアノでも演奏して楽しんでいた事実をきちんと後世に伝えたいです。
これらの作品は日本国内の2台ピアノを紹介するサイトや辞典にも掲載されていませんが、まだまだ日本では調査・研究が途上であることを考えれば仕方がないことでしょう。同じような作品ばかりが並ぶ国内のコンサート告知の内容が変わらない間は世界の動きから取り残されていくばかりです。
この夏以降だけでも、私たちの元にはポルトガルやオーストラリアの作曲家、演奏家から問い合わせや新作の紹介が届いています。また、世界中で連日開催されるピアノ連弾、2台ピアノ作品のコンサートがtwitterで紹介されていることは、先日このブログでも書いたとおりです。1曲でも多くの作品を演奏し、皆さんに優れた作品の存在をお知らせ出来れば幸いです。
ホームペ―ジ
http://www16.ocn.ne.jp/~pccpiano
youtube
http://www.youtube.com/pccpianoduo/
cd baby
http://cdbaby.com/all/pccpiano
twitter
http://cdbaby.com/all/pccpiano
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クレメンティ=リーデル 2台のピアノのためのソナチネ ピティナのミュッセより発売中!
http://www.musse.jp/scores/detail/PTNA-010228
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ラフマニノフ 前奏曲嬰ハ短調 作品3-2「鐘」 [ピアノソロ/2台ピアノ(作曲家自身によるアレンジ版)] (Prhythm piano scores) |
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