母親から相続した土地の売却に関する書類が届いた。
20年以上頭痛の種になっていた市内の土地。
母親の実家の土地で、20年以上昔、母親が70過ぎの年齢で相続した。
狭い土地で、接する道路も狭く行き止まり。おまけに廃屋が建っていて、売れない。処分できない。
どうしようもない土地だった。
周りは実家を相続した母の長兄(既に死亡)の子どもたち(親戚A)の土地。
母は次兄と一緒に相続し、今では私と次兄の息子の嫁(親戚B)の二人が共有している。もちろん嫌々相続したのだ。
猫の額の土地。欲しくもない土地。
固定資産税だけは発生する。
廃屋の所有者が誰なのか。親戚Aも知らない、というので私と親戚Bはいろいろ手を尽くして調べたが、分からなかった。登記簿には載っていないことは分かった。なので所有者は確認できなかった。
残るは固定資産税を誰が払っているか、それとも誰も払っていないかの確認に絞られた。
しかしこれが難しいのだ。固定資産台帳を持っている市役所にたずねても、個人情報なので出せないの一点張り。
知り合いの市議会議員に手を回しても、彼も市の担当者から同じ理由で拒否された。
お手上げ状態だ。ダメ元で知り合いの地元の弁護士に助けを求めたら、弁護士会を通して市役所から合法的に情報を手に入れることができた。
なんと親戚Aが所有者だった。
つまり私と親戚Bはずっと騙されていたことになる。20年以上売れない土地に固定資産税を払ってきた。
そしてこの廃屋は親戚Aの土地の上にまたがっているので、彼らは固定資産税を節約するために廃屋の取り壊しをしなかったという事情が窺い知れる。
これにはさすがに私と親戚Bは大いに憤慨し、同じ弁護士に訴訟も辞さずという態度で交渉してもらうことにした。
そしてその交渉がどうやらまとまり、今回土地譲渡に必要な書類がやっと手に届いた。
これにハンコを押して、必要な付随書類を取り付けて一緒に弁護士に返送すれば終わりだ。
長年の頭痛の種がやっととれる。
私の終活の大きな障害がこれで取れる。
心の底から「やれやれ」だぜ。
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今共有者の親戚Bに電話して用意してもらう書類などについて伝えた。
彼女の書類が整い次第、私が彼女の自宅(車で10分。いつも行くホームセンターの側。)に行ってハンコと書類をもらい、弁護士から同封してもらった返信用封筒に入れて最寄りのポストから投函することにする。
届いた書類を読むと4月中に決済することになっているので、郵便でやりとりするなど、ぐずぐずする余裕はない。
私も今から市役所に印鑑証明を取りにいく。
こうやって人生のステージが次に進む。心地よい。
残りのメインイベントは私の自宅の土地の買取。これも5月には終わる予定。
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そうそう。メインイベントと言うほどではないが、枯れた芝桜の植え替えと、ダメになった芝生の張替えを業者に頼んだ。これも4月中に終わるのでは。
庭関係のことは私にとっては家事の中ではメインなミッションなので、この作業が一段落すれば、自分の中の憂い事はほぼなくなる予感がする。
息子は昨年末で仕事をやめ、今は完全に無職転生状態。見る所平和に日々を過ごしている。しばらくのんびりすればいいし、親から変なプレッシャーはかけないようにしている。
4月はそんな調子。
5月は東京で大学の同窓会があり、地元で中学の同窓会がある。
ということで私ものんびりと引退生活を楽しみたい。
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こんなニュースが飛び込んできた。
老舗高級料亭「金田中」社長を逮捕 覚醒剤と大麻を所持容疑(2025年4月11日)
別にこの料亭に行ったことはないし、そんな身分でもないので、私には無縁のニュースだが、昨日、たまたま入った喫茶店で新聞を読んだときに、このお方の華々しいというか、ご活躍の記事を読んで、「金田中」が頭に刷り込まれたばかりなのだ。
その新聞は今手元にないが、新橋演舞場で行われる東踊りを扱った記事で、この岡福さんが責任者として尽力をしたという話だった。
ネットで調べたら、東踊りのサイトを見つけた。
こちら。
『東京新橋組合 頭取 岡副 真吾』の名前で麗々しく挨拶をされている。
来月東踊りは新橋演舞場で行われる予定だが、どうなることやら。
金田中といえば日本で一番有名な料亭だ。名家と言っていいだろう。
そこのボンボンだった訳だが、ちょっと世の中を甘く見ていたのだろう。
我々庶民には全く関係のない話でした。
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暇なので金田中の件、少しほじくってみた。
日本で一番格式の高い料亭なのでさすがにWikepdia に記事が載っている。
でもあまり長い記事ではない。ちょっと不思議。
しかしその下の方の脚注を見たら、『岸田首相も通う超名門料亭』などという2023年のデイリー新潮の記事が引用されている。
岸田元首相と言えば、財務省シンパ。なら財務官僚も通っていたのでは、と穿った見方もできる。
当然店主とも懇意になっていたのでは?
となると、店主としても、ちょっとくらい悪さしても高級官僚のコネがあるから大丈夫、と高をくくっていた可能性はあるかも。
と、無責任な憶測を並べてみた。
しかし餌に植えている文春などのあちら系のマスコミは、今回の事件と高級官僚、とくに財務官僚の関係をああでもない、こうでもない、と書き立てるかもしれない。
もちろん、その背景には今世間が盛り上がりつつある財務省への不満やバッシングがあるかもしれない。
引退して時間があると、こういう妄想をして暇つぶしをするようになるね。
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