八国山だより

ノーサイレントマジョリティ!ごまめの歯ぎしりといえど、おかしいと思うことはおかしいと自分の意思を発信しなければ

安倍次期総理の考える教育改革

2006-09-13 05:56:56 | ニュース・時事
産経Web【教育を考える】というHPがあり、安倍氏の考える「教育再生」が記載されていた。突っ込みどころ満載である。この程度のことしか考えられない国会議員のセンセーの頭も再生が必要と思わせられる。その一部を取り上げると次のようなものである。

≪カリキュラム見直す…山谷えり子内閣府政務官≫
・安倍官房長官は「今の日本の教育がいいと思っている国民は1人もいないんじゃないか」というほど激しい怒りを持っている。
・ゆとり教育は「ゆるみ教育」になっている。


政治の中枢にあって「今の日本の教育」にしてきた安倍氏が何を言うのだろう。怒りの矛先は自分に向けるべきではないか。「ゆるみ教育」にしたのはいったい誰だ。そんなことは保護者、そして一部の教師もわかっている。「ゆとり」教育のせいで研修、発表、事務処理などで生徒に当てられる時間がなくなったと知人の小学校の先生が話していた。
内申書は減点主義により生徒を阻害し、萎縮させ、学校生活のすべてを監視している。


≪教員評価を厳格化…下村博文衆院議員≫
子供たちに、1人で生きているのではなく、社会みんなで助け合って生きているのだと実体験してもらうために、奉仕活動、ボランティア活動を必修化しようという案がある。←義務化した「ボランティア」は言葉の矛盾である。また、わずかな期間来られてはかえって足手まといだろう。強制的にやらされていやいやするようだと活動の対象者にはかえってはた迷惑というものだ。「社会みんなで助け合って生きているのだと実体験」できるのかも疑問だ。


高校卒業は3月だが、大学入学は9月にする。半年のブランクのうち3カ月間は、介護施設などで奉仕活動をしてもらい、その経験がなければ大学に入学させない。←ここでも強制奉仕活動が。大学の入学条件は各大学で決めることではないのか。

それから、駄目な教師は辞めさせる。一方で、いい先生の待遇をよくするという体系に変える。親が学校に期待しているのは、いい先生だ。←その判定をするのは誰? 生徒、親、校長?


一番大切なのは心であり、徳育だ。そういったものを、推進会議で一気に処方箋(せん)を作って実行に移すことが必要だ。 ←徳育に関して一番欠けているのは国会議員のセンセイ、高級官僚、税金を使って裏金をつくるような公務員ではないのか。そんな人間に処方箋が作れるのか。

文科政務官をしていたが、文科省にも共産党支持とみられる役人がいる。←公務員には思想信条の自由はない?
 
 
≪“徴農”でニート解決…稲田朋美衆院議員≫
若者に農業に就かせる「徴農」を実施すれば、ニート問題は解決する。そういった思い切った施策を盛り込むべきだ。←強制的にかつてのソ連の集団農場のようなところで働かせるという意味だろうか。またそんなに簡単に農業(農家)ができると考えているのだろうか。また、どうしてニート問題が解決することになるのか。ずっとそこで働かせるということか。あるいはある期間仕事に就いていればニートでなくなるという意味だろうか。 

教育基本法に愛国心を盛り込むべきだ。←オリンピックやWBC(プロ野球)、サッカーのワールドカップ、ノーベル賞、あるいは映画のアカデミー賞(千と千尋の神隠し、渡辺謙が出演した「ラストサムライ」など、スポーツから科学技術、芸術まで、日本に生まれ育ったものなら日本と日本文化にエールを送るそういう愛国心はある。だが、この愛国心はただ賛美するだけでなく批判する心ももつ。国が言う「愛国心」は、国のいうことは無批判に受け入れ、「祖国のために(銃をとり)命をささげる」そういう愛国心を意味するように思える。国が愛されるような施策をとっていれば法律にしなくても愛国心は育つ。
法律にしなければ育たないのは、そうしていないからだ。広がる格差、富めるものはますます豊かに、そうでないもののは働いても働いても貧しい、老人や長期の患者は死ねと言わんばかりの医療制度。

安倍氏のブレーンは中西輝政氏とか。中西輝政氏は櫻井よしこ氏らととともに「あの戦争(太平洋戦争)の仕掛け人はソ連だった」とおっしゃるお方である。そんな人がブレーンでは…。



最新の画像もっと見る