チャイコフスキー庵 Tchaikovskian

有性生殖生物の定めなる必要死、高知能生物たるヒトのパッション(音楽・お修辞・エンタメ・苦楽・群・遺伝子)。

「元祖一本足打法左打ち Mel Ott(メル・オット、NY・ジャイアンツ)」

2012年11月21日 15時55分43秒 | 野球新陰流(上泉偐勢守のホウボウ剣
まだ記憶に新しいところでは、3年前の
4月に友人女性が運転する車の信号待ち停車中に追突されて死んだ
Nick Adenhart(ニック・エイデンハート、1986-2009)投手や、5年前の
4月に泥酔運転中、事故処理中のレッカー・トラックの後部に激突して死んだ
Josh Hancock(ジョッシュ・ハンコック、1978-2007)投手、それから、
古くは24年前の大投手カール・ハベルや39年前の往年の大打者フランク・フリッシュ
などの事故死、それから、大リーガーというよりは
元阪神タイガーズのマイク・ラインバック外野手が
24年前に運転中に海岸の岸壁から落下して死んだ、というように、
交通事故で命を落とした野球選手はそれほど多くない。ちなみに、
ラインバックはSD(サン・ディエイゴウ)の出身だが、今般、
JALが成田-SD直行便を就航させるらしい。たしかに、
SDは人口は多い都市だが、日本人利用者は人口が半分以下のボストンより
はるかに少ないはずである。
赤字路線で墓穴を掘って日本国民の税金のご厄介になったことは
もう忘れてるらしい。

今はもう忘れられてしまってるが、
王貞治よりずっと以前に「一本足打法」で
本塁打を量産した選手がMLBにいた……といっても、
私も古いフィルムでしかみたことはないが……
Mel Ott(メル・オット、左打ち右投げ、背番号4、1909-1958)である。
身長5フィート9インチズ(約175cm)ながら
NYジャイアンツのスラッガーで、6度ナションル・リーグの本塁打王に輝き、
NLでは初めて500号に達し、最終的に
通算511本を放った右翼手だった。今から54年前、
MLBのジャイアンツがNYのポウロウ・グラウンズ(いわゆるポロ・グランド)から
SFのスィールズ・ステイディアムに本拠地を移転した1958年の11月21日、
オットは49歳で死んだ。その1週間前に、
オットは妻を乗せて濃霧で見通しが悪くなってた道を走行中、
対向車線から逸脱して突っ込んできた50歳の黒人大工の車に
正面衝突された。大工は即死したが、
オットの妻は命に別条はなかった。が、オット自身は
腎臓に致命的な損傷を負ってたのである。ちなみに、
ボクスィングでクリンチしたときに互いに相手の背中を叩いてるが、
あれは「キドニー・ブロウ」といって腎臓に衝撃を与え続けて
相手にダメージを蓄積させる公然の反則である。

ところで、
英語で腎臓をkidneyと言うが、その語は
kid+neyという成り立ちらしい。
kidの正確な祖語は知らないが、
腹とか子宮を意味する語らしい。いっぽう、
neyのほうも正確な祖語は知らないが
それ自体で腎臓を意味するらしい。ちなみに、
ラテン語では腎臓はrenという。いっぽう、
英語のkidは子山羊を意味し、それが
ガキや若者を指していう言葉に転化してった。それとは別に、
childという語がある。この祖語も正確なものは知らないが、
やはり子宮を表す言葉らしい。
childの複数形はchildsでもisono-kirikoでもなく、
childrenである。そうなると、
kidney=children
という等式が成り立つ、のである。
Just kidding!
ちなみに、
kidには
「山羊が子を出産する」
という動詞の意味もあり、
その現在分詞であるkiddingは
「山羊の分娩」
という意味の名詞にもなってる。といっても、
ビウィッチト女優Nicole Kidman女史は、
子山羊を産んだことはないはずである。きっと。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「オーストリー=ハンガリー二... | トップ | 「Otto(オットー大帝)生誕110... »

コメントを投稿

野球新陰流(上泉偐勢守のホウボウ剣」カテゴリの最新記事