実話を基にしたデヴ・パテル主演の人間ドラマ。
迷子歴25年の男が、Google Earthで生まれ故郷を探す旅に出る。
2017年(第89回)のアカデミー賞において、作品賞、助演男優賞、助演女優賞、撮影賞、脚色賞、作曲賞の計6部門でノミネート。
→ 25年目の「ただいま」 単行本
2017/5/24 TOHOシネマズ みゆき座 に見に行きました。
感動! 泣きました!
貧しい家庭で暮らしていた5歳の男の子サルーが、迷子になり列車で遠くに来てしまいます。
インドは広いので 言葉も通じないし自宅がどこかもわからず帰るすべがありません。
危ういところで難を逃れ、オーストラリアで幸せに暮らすことができるまで、ハラハラしどおし。
後半は、幸せな家庭で成長したサルーが、故郷と家族探し。5歳の時の迷子の記憶だけが頼りです。
Googleアースでは、遠いところでもまるでそこにいるかのように歩きまわれますが、探そうにもインドは広い・・・。
あきらめかけた時に見つけた懐かしい風景、駅、町、道、そして我が家!
養子先の母親の言葉にも目から鱗でした。
「世界には子供は大勢いる。だから、自分の子供はいらない。それより、助けを必要としている子供にチャンスをあげたいと思って、あなた(サルー)を引き取ったの」
幼い頃のサルーを演じるサニー・パワール君は、ムンバイで見いだされたそうです。初めてとは思えない迫真の演技には、惜しみない拍手。次の映画が予定されているとか。 楽しみ!
実話のサルーブライアリーさんは、養子縁組や孤児院経営などの活動も行っているそうです。
→ Google Earthで家族を見つけた男性、生き残るために養子縁組を選んだ
この映画を見る前に、「ぼくと1ルピーの神様」「6人の容疑者 」(上下)を先に読んで、少しはインドのことを知っておいてよかった。
⇒ ヴィカース スワループ ~ My本棚「pasoboのバインダー」
インドの子供たち(大人も)の暮らしが、あまりにも日本と違う。
映画の最後に、今も年間8万人もの迷子の子供がいるとのクレジットが出ていましたが、機知と勇気と幸運に恵まれた子供の話には、本当に驚きと感動です。
→ 日本ユニセフ協会 映画特設サイト
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』予告編
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