パそぼのあれこれフリーク:Part2

2022年5月にAutopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」から引っ越し、同じ内容で書き続けます。

ようこそ あれこれ楽しいブログへ!

長年利用していた Autopageブログ「パそぼとベルルのあれこれフリーク」が 2022年8月1日でサービス終了。2022年5月25日に新しくGooブログを開設して、旧ブログの全記事をここに引っ越しました。 まだ記事を見直し、修正中です。(*^_^*)♪
美術館巡り、宇宙や深海のこと、手作り作品、ITパソコン、美味しいものなど 内容あれこれです。
どうぞ、よろしくお願いします。(あとりえ「パ・そ・ぼ」の ベルル)
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◎講演会に行き「ミュシャ展」を見る

2017-05-10 20:20:00 | アートを見に行こう!
国立新美術館 2017年3月8日(水)~6月5日(月)
 国立新美術館開館10周年 チェコ文化年事業 

ミュシャ展 → 展覧会ホームページ

美しい女性像や流麗な植物文様など、華やかで洗練されたポスターや装飾パネルを手がける一方で、ミュシャは故郷チェコや自身のルーツであるスラヴ民族のアイデンティティをテーマにした作品を数多く描きました。その集大成が、50歳で故郷に戻り、晩年の約16年間を捧げた画家渾身の作品《スラヴ叙事詩》(1912-1926年)です。およそ縦6メートル、横8メートルにも及ぶ巨大なカンヴァスに描かれた20点の油彩画は、古代から近代に至るスラヴ民族の苦難と栄光の歴史を映し出す壮大なスペクタクルであると言えます。
本展はこの《スラヴ叙事詩》をチェコ国外では世界で初めて、全20点まとめて公開するものです。プラハ市のために描かれた《スラヴ叙事詩》は、1960年代以降、モラヴィアのモラフスキー・クルムロフ城にて夏期のみ公開されてはいたものの、ほとんど人の目に触れることはありませんでした。その幻の傑作が、80年以上の時を経て2012年5月、ついにプラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿(見本市宮殿)にて全作品が公開されました。そしてこのたび国立新美術館では、パリで活躍したミュシャが《スラヴ叙事詩》を描くに至るまでの足跡を約80点の作品を通じて辿りつつ、これら幻の最高傑作の全貌を一挙、紹介します。

 ミュシャといえば、アールヌーボーのおしゃれな絵。
美しい女性や装飾された花などの 華麗で繊細でスタイリッシュな世界。

この展覧会のパンフレットを見た時には、びっくりしました。
暗い風景に、うずくまるような人々。 エッ~、何? これがあの・・・。
で、それほど魅力も感じていなかったんですが、友人に誘われて 講演会に行きました。(下記)
そこで、ミュシャを「ムハ」とチェコ語で呼び 熱く語る講師にすっかり影響されました。
さらに、TV BS日テレ - 「ぶらぶら美術・博物館」をみて、ボルテージアップ!
 #239 2017年5月5日アール・ヌーヴォーの寵児「ミュシャ展」
 ~晩年を捧げた幻の超大作「スラヴ叙事詩」奇跡の初来日!~

♪ また、ミュシャが触発されたのが、スメタナの交響詩「わが祖国」だというのに、音楽好きな私は親近感をもちました。
 おなじみの「モルダウ」は、スラブ(チェコ)を流れる川なんです。(ヴルタヴァ川)

 ピッタリのCDを見つけました。 スラヴ賛歌~ミュシャとチェコ音楽の世界
 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団, プラハ少年少女合唱団 他
 チェコの民謡も聴いてみたいですね!

♪ -- ♪ -- ♪ -- ♪

5/10 雨の日に行きました。予想以上の感動です。

ミュシャ展会場前


中に入ります。いい具合の混み方です。
会場は撮影禁止。

入るとすぐ、大きな絵に出迎えられ わかっていても びっくり。 (*^_^*)♪

圧倒される感じがないのは、その色合いですね。
遠くで見てもはっきり見えるけれど、少しけぶったカスミ感が、抑圧されてきたスラブ民族の歴史絵巻の物語を重苦しさから解放しています。

そしてどんなに近寄ってみても、破たんしない画面の美しさと精緻さ。
見上げながら思ったのは 大好きなエルグレコ。
歴史のリアルを描いているのに 画面を支配するシュール感に相通じるものがあります。

見開く目が こちらに訴えかけているようで、実は何も見ていない不気味さ。
上方に浮かぶ中世風の人物は、ロシア正教のイコンを思い出しますね。
一方、筋肉や骨格までリアルに描かれた若者たちは、写実的。
かと思うと、アニメに出てくるキャラのようなかわいい女の子。
それに 様々な建物や風景など いくら見ていても見飽きない・・・。

若いころに描いたミュシャの絵が、やはりそこには有りますね。

大きな絵を描いて、世界中を展示して回るつもりだったので、
キャンバスは、クルクル丸めて梱包し搬送できるそうです。
展示する様子も、興味深かったです。

部屋を進み 絵を見ていくうちに、まるで動いているような錯覚に陥ります。
ごうごう燃える火、忙しく動く人々、話し声 そう、戦いと荒廃と復活。

次は、撮影可能エリアです。

せっかくだから、撮影しましょう。

ミュシャ展 撮影可能エリア


スラブ叙事詩17 聖アトス山


スラブ叙事詩18 未完オムラジナ会の誓い


スラブ叙事詩19 ロシア農奴制廃止


スラブ叙事詩20 スラブ民族の賛歌


ミュシャの絵にすっかり魅了されました。

めも:2017/05/10 SW001SH で撮影

 
このあとは、ミュシャのアールヌーボーの作品、やはり魅力的です。~ ★

さらに進むと、パリ万博やプラハ市民会館など、スラブ民族を意識した作品が並んでいます。
スラブ民族の歴史が 気になってきました。(*^_^*)♪

ミュシャは、スラブ叙事詩を描く前にも、「独立のための闘い」に向けて多くの絵を描き、精力的に活動していたんですね。

もし今ミュシャが生きていたら、今の世界情勢をどう思うでしょう。

民族の歴史は、どこもそれなりに複雑で悲惨だったりします。
それを原動力に素晴らしい作品を後世に残してくれたミュシャ。
20枚目の絵でハッピーエンドなのが、なんだかうれしく会場を後にしました。

(ショップは、レジに長い行列。 グッズを買うのはあきらめです)

    ♪ -- ♪ -- ♪ -- ♪

2017/4/10 講演会に行きました。

「ミュシャ展」関連文化講演会 
 ミュシャ展のみどころ-《スラヴ叙事詩》を中心に
 2017/4/10(月) 東大島文化センター
 講師 西 美弥子 (国立新美術館 研究補佐員)

絵を目にすることはあっても どこの人かも知らなかったミュシャ。
この講演会で、一通りの背景と見どころがわかり、がぜん興味が出てきました。

    ♪ -- ♪ -- ♪ -- ♪

こちらもどうぞ。
 ⇒ Myブログ:2013/4/5 「エル・グレコ展に行きました」
 
コメント
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