秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

ミールワーム飼育その後

2020-04-29 13:05:27 | 飼育設備
昨年飼育再開を宣言したミールワームその後です。

あまり餌として多用しないためか順調に殖えています。
ケージの数も増やし成長途中の幼虫用を2個、成虫用と若齢幼虫用をそれぞれ1個として
繁殖させています。最初に入れたカトルボーンは囓らなかったため取り出しました。
現在使用している餌はレプトミンと野菜類、若齢幼虫にはパン粉と野菜類です。野菜は水気を
しっかり切って与えます。以前も言いましたが私はフスマにアレルギーがあってこれを扱うと
くしゃみが止まらなくなります。しかし若齢幼虫にとってレプトミンは囓りづらい餌でした。当初は
歩留まりが悪くフスマに何か変わるものはないか若しくは飼育を断念すべきかと思いましたが
以前、パンでも飼えると聞いたことを思い出しパン粉を使用したところ上手くいきました。
販売されているもので管理が悪いとコナダニが大量発生して見るもおぞましい光景となります。
しかし通期の確保とまめな(といっても1~2週間程度)掃除をすればそのような心配は無用と
なります。
数が多くいれば消化の良い脱皮直後の個体や蛹を複数拾い出すことも出来ます。
飼育しているケージは毎度ながらのものですがこの種に関しては大きなケージでまとめて飼う
よりも小さなものを複数用意したほうが小回りが効いて清潔に飼育が出来るようです。


適温は・・・その2

2020-04-26 11:22:27 | ソメワケササクレヤモリ
保温箱の作り方は・・・

本格的にやる場合設計図を作成して寸法を決め作るということになると思います。
参考までに1820ミリ×910ミリの合板があれば900×450の所謂90センチ水槽
サイズのものを作ることが出来ます。全面上下にレールを取り付けアクリル板かガラスで
引き戸を取り付ければ完成です。背面と底面にサーモスタットを繋いだヒーターを設置し
底面は直接ヒーターが当たらぬように簀の子等を引くと完成です。照明器具を取り付ける
事が出来ると更に良いでしょう。でもやはり大がかりなものになりますね。
私が薦めるのは最近DYで入手しやすいプラダンを今使用している棚などに貼り付けて
簡易保温箱を作ることです。寸法を測ってDYでカットしてもらえば作業は楽なものとなります。
全面以外を両面テープを使いプラダンを貼り付け全面は厚手のビニール(温室に使用する
ものやエアーマット等)を垂らせば完成です。小さな隙間があるときはあるときは養生テープ
等で塞ぎます。この時ガムテープを使うとのりの部分が緩みベタベタとなるので使用するもの
の特性をよく調べておくべきです。器用なかたは前面を引き戸式にしても良いでしょう。
それと当たり前のことですが温度計は必ず設置します。
観葉植物に使う温室を使っているかたもいるようですが冬場は全面以外の面をエアーマット
等で覆うだけで保温の効率が良くなります。ただ底面の断熱が今ひとつなので断熱材を
敷いた上に薄手のベニヤ板等を置いて使用すると保温効率が良くなります。
昼夜の温度差がつけづらい場合は無理にしなくても大丈夫です。極端なところ26度をずっと
保っていても飼育上問題は起きません。

適温は・・・

2020-04-26 10:37:20 | ソメワケササクレヤモリ
高温にも低温にも強い種ではあります。その中でどのあたりがよいかというと。

具体的に数値で出せば昼28度で夜は24度。そこまでうるさくはありませんが
一つの目安として欲しいと思います。最近はクレステッドゲッコーを飼育して
いる方が多く見受けられます。この種と同じような温度設定であればまず問題が
起きることはありません。
問題はヒョウモントカゲモドキやニシアフリカトカゲモドキの延長で飼育された
場合、同じ感覚で飼育すると上手くいかないことがあります。理由はこの2種類
と比べた時、明らかに温度が高すぎるからです。ヒョウモンやニシを飼育している
温度を室温にしてメンテナンスをした場合暑過ぎて不快な環境です。
しかも底面からプレーヒーター等で強く保温をされれば脱皮不全の原因になります。
この種は緩く空気を暖めて飼育するほうが適しています。飼育者が長袖のTシャツ
一枚で快適に過ごせるような環境が理想的です。近頃はDYで様々な材料が入手
出来ますから簡単な保温箱を作成すれば飼育はずっと楽なものになります。

餌について・・・簡単なまとめ

2020-04-19 16:01:17 | ソメワケササクレヤモリ
まずはこの駄文にここまでおつきあいして頂いたかたに感謝です。

餌については簡単にまとめて終わりにしたいと思います。給餌のポイントは・・・
①満腹になるまで与えない。コオロギでも腹七分程度にする。消化の悪い餌は腹三分。
②出来ることであればカルシウムは複数種を毎回ダスティングして与える。
③コオロギを与える場合幼虫であることが好ましい。
④脱皮の兆しが見えたら餌を与えないか極めて少量とする。
⑤人工飼料は必ず飼育している空間の温度にしてから与える。
この程度だと思います。
目安として私の場合、親サイズの個体に終齢幼虫のコオロギであれば3~4匹程度を一日おきに
与えます。ただし、脱皮前であれば餌を切りますから実際はこれよりも少ない量を与えていることに
なります。幼体であれば一度に与える餌を半分にして毎日与えても問題は起きません。
面倒だからといって数日分の餌を投げ込みで与えるなどという乱暴な給餌を避けるだけのことです。
ここまで読んでもらって気がついたかたもいると思いますそれは。地上棲ヤモリの非常にベーシックな
給餌を妥協せずに淡々と続けるだけのことなのです。
昔のかたが仰っていましたが爬虫類は贅沢なペットだと。私も同感です。ですから貴方たちの所に
いる個体たちも贅沢をさせてあげないといけないのでしょうね。

餌について③

2020-04-18 16:38:59 | ソメワケササクレヤモリ
孵化したソメワケの幼体どんな餌を好んで食べるのでしょうか。

答えはワックスモス(商品名ハニーワーム)です。この餌はソメワケに限らず好んで食べる種が多いと
私は感じていますしこの餌抜きでは私のヤモリ飼育は成り立たないことでしょう。十数年に渡り累代飼育
しています。私はマイナーフードをミルで挽きハチミツを果糖で5倍に希釈したもの(純正の蜂蜜で勿論良い
のですが高くつく為。お金持ちのかたは普通に蜂蜜を使ってください。笑)を混ぜ込んで餌として使用して
います。脂質と糖分が多いので単食は絶対避けるべきですが上手に使えば非常に効果的です。与える際は
必ずカルシウムのダスティングをします。
事実を言わせてもらえばソメワケは孵化した翌日から餌を食べます。また私の所では弱体で生まれてきた
個体を除けば餌を食べない個体はいません。
幼体が孵化したら速やかに専用の小さなケージに収納し翌日、シェルターの中にいる時を見計らいそっと
シェルターの入り口に小さめのワックスモスを置くだけの事です。初回だけはカルシウムのダスティングを
しないときもあります。数日、この作業を続けしっかりと消化しているようであればコオロギに替えていきます。
コオロギを最初に与えるときは慎重にすべきです。幼体の顔めがけて飛んでいくようなことは絶対にしては
いけません。手間は掛かりますが脚を折ったコオロギを与え続けているうちにピンセットへの反応が見られる
ようになっていることでしょう。ここまで来れば飼育は楽なものになります。
幼体が育たないというかたの多くは手を抜いて最初から小さなゴキブリ類を投げ込みで与えているのでは
ないかと私は考えています。
最後になりますが私が実際使用している餌の内訳はコオロギが9割程度でワックスモスが1割弱、繋ぎ程度で
レッドローチとミールワーム、人工飼料といったところです。
人工飼料は私にとっては多くのかたと異なりむしろ面倒な餌ですが商品名レオパ〇ルなどはコオロギと併用して
問題は無いと思います。
本題と若干ずれるかもしれませんが脱皮の兆しがある時は餌を切るか与えてもごく少量にすべきです。この種は
脱皮殻を食べるタイプですので餌と脱皮殻で胃の許容を超えた場合吐くことがあります。個人的な意見ですが
脱皮殻はあまり消化が良くないように思えます。脱皮の兆候がある時は餌よりも湿度に気を配るほうが賢明で
あるといえるでしょう。