秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

並ではありません。

2024-07-15 08:19:16 | ハリユビヤモリ他
不定期にしか輸入されないヤモリは数多く存在します。この種も私にとって
そういった存在でした。

ナミハリユビヤモリは現在一種類とされていますが多くの隠蔽種を含んでいると
考えられます。画像の個体はアスワンハリユビと呼ばれる大型化するタイプで
我が家生まれのベビーです。
ずいぶん前に入手したものの雌一頭のみでしたので雄の輸入をひたすら待ちまし
たが願いは叶いませんでした。今年になって数はそう多くなかったものの入手の
機会に恵まれ恐らく持ち腹ではありますが繁殖まで漕ぎ着けました。
私の個人的な考えですがこの種は昼夜の温度差があった方が調子良く飼育できると
思います。タイマーを使い日中は保温電球やプレートヒーター等で加温しホット
スポットを作り夕方には切ります。余談ですがあまり気温の高くない時期に保温
電球を着けたところ自ら暖を取りに行く行動が観察されています。
入手時に多くの個体を見ましたが雌は雄よりも大型化する傾向があります。大きな
個体は11㎝にもなりますし産卵した卵のサイズもソメワケササクレヤモリとほぼ
同じくらいありました。もちろん孵化した個体も一般的なナミハリユビよりも大き
目で45㎜程度でした。
いつかナミハリユビヤモリから独立種となった時にどのような学名がつけられるのか
楽しみにしています。

足して割って

2024-06-25 07:47:43 | ハリユビヤモリ他
ある特定の種を表現するに当たり〇〇と〇〇を足して割ったような見た目をして
いるなどということがあります。

学名をそのままにザラユビヤモリという聞き慣れない和名を持つこの種もその
ようです。少し前に投稿したラエビスキノボリカナヘビと同様に亜種扱いされて
いたものが後に独立種となりTrachydactylusは現在2種類とされています。
hajarensisは産地とされている山脈から名付けられています。
見る機会は少ないものの飼育自体は難しくなくむしろ飼育しやすい種と感じました。
ならば後は維持する努力あるのみです。

懐かしい種にならないように。

2022-12-26 12:58:26 | ハリユビヤモリ他
20年以上前になりますがその頃はパキスタンからワイルド個体が時折入荷して
いました。

この種に限らずまさか輸入が止まるなどと当時考えたかたは皆無だったと思います。
マツカサヤモリの和名が的確かどうかは別として最近の研究結果では属が変更され
テラトレピスからヘミダクティルスのグループになったようです。
小型種とはいえ現在は小さなサイズの餌昆虫がお金さえ払えば誰でも入手出来る時代
です。そういった意味では時代に見合った種といえるでしょう。私自身、随分と昔に
飼育はしておりましたが何故か再び飼育に至ることがありませんでした。最近飼育を
開始しましたが本当に良いヤモリです。しかしこちらを見つめる目つきは正直言って
悪人面ですね。そこがまた良いのですけど。

ステノと供に

2019-03-03 21:27:25 | ハリユビヤモリ他
昔の事をどうのこうの言う気はありません。ですから昔は良かったなどということも。
過去を振り返れば色々な理由で飼育が出来なくなってしまった種もいることでしょう。
ただ、機材や餌昆虫を現在と過去で比べた時、余計な説明は不要です。

例えばこの種。ナミハリユビヤモリは30年前であれば餌の確保もままならない種
であったと思います。この個体は10年近く前に親サイズで入手し現在も元気に
しています。もちろん繁殖も成功して次世代の個体もしっかりと残してくれています。
正直、SNSの普及等でイラッとすることも多いのが本音ですが昔より今のほうが飼育
している個体にとっては良い環境を整えられることは事実です。問題は道具を入手した
かたがどれだけ道具の性能を生かせるかという事だと思います。