秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

ラエビスその後。

2024-10-02 16:45:08 | タキドロムス他
プラケース越しの画像であることを了承下さい。

今年7月に私は運良く6個の卵を得ることが出来ました。そして先月、その全てが
孵化しました。誕生日が離れていないので取り敢えず6頭を同居させています。
この種は複数の個体が纏まって寝るので幼体のうちは問題が起きにくいと私は
考えています。勿論、雄らしき個体が出てくれば隔離しなければいけませんが
性成熟するまでどの位かかるのか今はわかりませんし海外のデータを調べるより
自身の手元にあるものを今は情報源にしようと思います。
ちょこまかと動く姿は見ていて飽きることがありません。一人前に親個体と同じ
ように体を広げバスキングする姿は可愛らしいものです。彼らを観察する穏やか
な時間は何にも変えがたい貴重なものです。

ラエビス孵化!

2024-09-18 17:05:18 | タキドロムス他
敬老の日を過ぎ9月も半ば。私は今か今かと孵化容器の卵をのぞき込んでいました。

レザー状の卵皮はアオカナヘビの卵のようにもっと膨張するものと勝手に考えて
いました。産卵から2ヶ月弱、卵を収納しているカップの隅から青いものが見え
ました。親をそのまま小さくしたような幼体は何ともおもちゃのようです。しかし
幼体から美しいですね。
運良くこの種の飼育繁殖歴入り口に私は立たせてもらう事が出来ました。
これからが本格的な小さな冒険の始まりとなることでしょう。
私は彼らから発せられるサインを何処まで読み取ることが出来るでしょうか。
人の感覚など鈍いものです。体中からアンテナを張り巡らせ臨みたいものです。

ラエビス産卵!

2024-07-23 07:36:15 | タキドロムス他
今年4月末に入手してから約3ヶ月が経過しました。

飼育当初は多頭飼いで問題はなさそうでした。しかし先月後半からやたらと威張る
雄個体が出てきました。輸入された個体は再生尾の個体も多く外敵に狙われる事も
多いのだろうと勝手に思っておりましたが雄の気の荒さは想像以上のもので弱い雄の
尾を噛み千切ることもありました。こういった場合は速やかに隔離しますがやはり
ペアもしくはトリオでの飼育が無難なようです。
今月に入り複数の雌が金網越しのスパイラルUV灯の間近で暖をとるようになりました。
もしやとは思いましたが今月21日メンテナンス中にアオカナヘビにも使用している
シェルター内で卵を発見しました。卵の大きさは約13✖6㎜で卵殻はレザー状です。
うっすらとピンク色でしたので産卵後数日経過していたのかもしれません。この手の
卵は時間の経過とともに大きくなります。この後卵は徐々に膨らんでいくのかそれとも
カビて萎んでしまうのか。私は静かに待つしかありません。いずれにしろ短い期間に
貴重な経験をしたことは確かなようです。

再会

2024-05-28 08:27:44 | タキドロムス他
10年一昔などと申しますがその一昔前から見られなくなった爬虫両生類は結構おります。
飼育技術が確立されていなかったり悲しいことですが消耗品的な扱いを受けたりで今に至る
わけですが・・・

この種もそうでしたね。ラエビスツリーラセルタ (Holaspis laevis)です。まだあの青いヤモリが
普通に輸入され消耗されていた頃にこの種はギュンターツリーラセルタ(Holaspis guentheri )として
輸入されていました。その美しい体色は当然私の琴線に触れるわけですがこやつの特徴である体を
極めて薄くするといった行為により複数回脱走されました。脱走した後は高いところに上ろうと
する性質がわかり御用となるのですが適したケージが用意出来ず最終的には購入したショップに
引き取ってもらいました。暫くしてタンザニアからの輸入が止まり大きな後悔をする事となりました。
今回輸入されたものを初めて見た方が多いようです。それは良いのか悪いのかわかりませんが時代が
ようやく追い付きつつあるのかもしれません。でも静かに飼育をしていたい身としてはブームという
言葉は好きにはなれませんね。これはこの期間に私が立派な老害に成長した証でしょう。
この種に関してはエンドレスゾーンさんの旧twitterで的確な説明がされていますのでそちらを
参照にしていただけたらと思います。

小さな願いが叶った日

2022-07-29 17:45:11 | タキドロムス他
今から遡ること数年前私たちは彼らを譲渡出来なくなることがことが
悲しいことに国内法によって決定しました。
そして・・・


この種が忘れ去られた存在にしたくなかった私はとあるかたに相談しました。しかしまあ面倒
臭い手続きや何やらで私の身勝手な行動は多くのかたに迷惑を掛けました。費用は基本自腹です。
正直言わせてもらえば馬鹿でないと出来ない行為かもしれません。
いろいろと面倒なことを乗り越えて結果的には北海道の円山動物園と東京の上野動物園への譲渡が
決まりました。そして月日は流れ宮古島の空港に期間限定で展示されていることを知りました。
そして今年いよいよ幾つかの動物園水族館での展示が始まったのです。
恐らく私の所から行った個体はすでに寿命を迎えていると思います。彼らの寿命は一部のヤモリ
ほど長くはありません。しかし秋海棠が繁殖した個体の遺伝子は脈々と受け継がれていきます。
私は・・・必ず逢いに行きますよ。麗しのミヤコカナヘビに。