秋海棠粗雑な日々

飼育している爬虫類を中心に紹介していきたいと思います。

ラエビス産卵!

2024-07-23 07:36:15 | タキドロムス他
今年4月末に入手してから約3ヶ月が経過しました。

飼育当初は多頭飼いで問題はなさそうでした。しかし先月後半からやたらと威張る
雄個体が出てきました。輸入された個体は再生尾の個体も多く外的に狙われる事も
多いのだろうと勝手に思っておりましたが雄の気の荒さは想像以上のもので弱い雄の
尾を噛み千切ることもありました。こういった場合は速やかに隔離しますがやはり
ペアもしくはトリオでの飼育が無難なようです。
今月に入り複数の雌が金網越しのスパイラルUV灯の間近で暖をとるようになりました。
もしやとは思いましたが今月22日メンテナンス中にアオカナヘビにも使用している
シェルター内で卵を発見しました。卵の大きさは約13✖6㎜で卵殻はレザー状です。
うっすらとピンク色でしたので産卵後数日経過していたのかもしれません。この手の
卵は時間の経過とともに大きくなります。この後卵は徐々に膨らんでいくのかそれとも
カビて萎んでしまうのか。私は静かに待つしかありません。いずれにしろ短い期間に
貴重な経験をしたことは確かなようです。

殖やして初めてわかること。

2024-07-20 08:42:24 | 飼育設備
爬虫両生類飼育者の常識は一般の方からすれば驚かれることばかりかもしれません。
ネズミやゴキブリ、ハエなど嫌われ者とされる生物を餌としてわざわざ飼育繁殖して
いるかたも多いことでしょう。

かくいう私も数種類の餌昆虫を飼育しています。画像のショウジョウバエも切らすこと
無く累代飼育しています。現在はショウジョウバエ飼育のための培地が販売されていて
飼育はかなり容易なものとなりましたがマッシュポテトなどで自作の培地を作っていた
時は結構苦労しました。というのも幼虫が発生が遅れた場合培地にカビが発生してしまい
うまくいかないことがありました。市販の培地用飼料はカビの発生を抑える成分が入って
いるようで失敗する事は無くなりました。私がこの種を飼育して感じたことは幼虫が発生
すると培地にカビが繁殖しなくなる・・・ということは彼らがカビ発生を抑制する物質を
体から出しているということです。発生と共に培地からは徐々に乳酸菌臭がしてきます。
この影響か近くに水を置いていて腐りかけたことがありましたからそれからは生体に与える
水は近くに置かないようにしています。もしかしたらショウジョウバエから防カビ物質が
発見なんてこともあるでしょうかね。

並ではありません。

2024-07-15 08:19:16 | ハリユビヤモリ他
不定期にしか輸入されないヤモリは数多く存在します。この種も私にとって
そういった存在でした。

ナミハリユビヤモリは現在一種類とされていますが多くの隠蔽種を含んでいると
考えられます。画像の個体はアスワンハリユビと呼ばれる大型化するタイプで
我が家生まれのベビーです。
ずいぶん前に入手したものの雌一頭のみでしたので雄の輸入をひたすら待ちまし
たが願いは叶いませんでした。今年になって数はそう多くなかったものの入手の
機会に恵まれ恐らく持ち腹ではありますが繁殖まで漕ぎ着けました。
私の個人的な考えですがこの種は昼夜の温度差があった方が調子良く飼育できると
思います。タイマーを使い日中は保温電球やプレートヒーター等で加温しホット
スポットを作り夕方には切ります。余談ですがあまり気温の高くない時期に保温
電球を着けたところ自ら暖を取りに行く行動が観察されています。
入手時に多くの個体を見ましたが雌は雄よりも大型化する傾向があります。大きな
個体は11㎝にもなりますし産卵した卵のサイズもソメワケササクレヤモリとほぼ
同じくらいありました。もちろん孵化した個体も一般的なナミハリユビよりも大き
目で45㎜程度でした。
いつかナミハリユビヤモリから独立種となった時にどのような学名がつけられるのか
楽しみにしています。

足して割って

2024-06-25 07:47:43 | ハリユビヤモリ他
ある特定の種を表現するに当たり〇〇と〇〇を足して割ったような見た目をして
いるなどということがあります。

学名をそのままにザラユビヤモリという聞き慣れない和名を持つこの種もその
ようです。少し前に投稿したラエビスキノボリカナヘビと同様に亜種扱いされて
いたものが後に独立種となりTrachydactylusは現在2種類とされています。
hajarensisは産地とされている山脈から名付けられています。
見る機会は少ないものの飼育自体は難しくなくむしろ飼育しやすい種と感じました。
ならば後は維持する努力あるのみです。

優れもの

2024-06-21 08:24:34 | 飼育設備
私が小学生だった頃は鉛筆削り用の小さな折りたたみナイフが普通に筆箱の
中にありました。

今のようにブッソウな世の中で無かったためでしょう。シャープペンシル全盛の
時代に置き換わっていきますがそれでも鉛筆には鉛筆の良さがあります。
私は今でも使っていた折りたたみナイフのメーカーを覚えています。まさかこの
年になって再会するとは思っていませんでした。
昨年だったと記憶しています。親しくしていただいているショップの店長さんから
優れもののスクレーパーがあると教えていただきました。ガラスケージの水垢が
驚くほどよく取れるとかで勧められました。当時、ガラスケージを使用していなかった
のでこの時は話だけで終わりました。そしてとあるイベント会場で実物と出会う機会
がありました。私が思っていたより遙かに優れた出来でした。作成した工場長様から
製品化に至るまでの貴重な話を聞かせてもらえました。当初は会社で飼育している
生き物のケージ清掃用に作ったそうです。最初は製品ではなくてあくまでも自分用
だったそうですが余りの出来の良さに周囲から販売して欲しいとの声が多く寄せられ
今に至るそうです。刃物制作のプロフェッショナル故ですが会社で生き物を飼育して
いなければ生まれなかった製品です。偶然が重なり出来上がった逸品を大事に使わせて
いただきたいと思います。