『おしん』再放送で,「できのわるい」嫁として活躍中の田中美佐子。
年齢を逆算すると,25歳ぐらいですでに重要な脇役を演じている。
お若い時,感覚的には僕の学生時代,すでに人気があった。
いやまあ,たしかに可愛らしい。御年60になられたいまも可愛らしい。結局,そういうものなのだ(笑)。
『おしん』では,これがまあ嫌味なほどに「出来ない嫁・かわいいだけの嫁」を演じており,女優としての凄さを感じるばかりである。
なんでも1980年代初頭には映画デビューして賞をとっているとのこと。どうりで演技がうまい。
我々は,ついつい役者を「演じている役」で本人の評価をしがちである。泉ピン子がどうとか,実際に会ってもいない人物の「人柄」など僕にはできない芸当だが,芸能誌やTV番組は本当にお家芸であり,はっきりいえば「不満」ですらある。
役者の凄さは「なんでもできる」こと。
そういう意味では,外交交渉に日本の一流の役者を使うなんていうのは荒業かもしれないが,一考の余地はあるだろう。