時々雑録

ペース落ちてます。ぼちぼちと更新するので、気が向いたらどうぞ。
いちおう、音声学のことが中心のはず。

Rに(も)つかえるText Editor

2010年10月07日 | Indiana大学
日本でも、研究者の間で統計プログラミング言語Rの使用がすっかり広まってきたように見えます。日本語による教科書やインターネットチュートリアルにも、すんぱらしいのがいろいろあるようです。言語学関連でも、社会言語科学会という学会が、ちかぢかRの中級講座を開催するとか。私も使い始めて3年、もうすっかり手放せなくなりました。タダだということより、世界の研究者がさまざまなライブラリを提供してくれて、今でも超強力、さらに日々進化するというのが最大の魅力ではないでしょうか。Matlabより軽快に動くし。

分かる人には言うまでもない、分からん人には言っても分からないハナシになりますが、Rそのものにももちろんプログラムのエディタがあります。色分け機能も何もないシンプルなものなので、{ }()の不整合等のミスが出やすい。色分けがされてカッコの一致などが確認しやすいエディタを使ったほうがそういうのは防げるわけですが、私はなぜだか今までそういうのに手は出さず、エラーメッセージをくらってはバグを直し、使ってきました。

Rは、たとえば、これもよく使うPraatと比べるとはるかにバグ修正がしやすいので、あまり不満を感じてこなかったのですが、いつまでもそんなことやってないで作業の効率化を図るべきなのはまちがいない。そんな折、若い友人が、RにもつかえるText Editorを教えてくれました。名前はNotepad++。フリーソフトで、以下からダウンロードできます。

http://sourceforge.net/projects/notepad-plus/files/

以前授業で、R(のみならず統計全般)の師匠、John Kruschke先生が、Rに特化されたTinn-Rを紹介してくれたのですが、試したところ、恐らく、Windows Vistaのシステムとの干渉のせいで上手くRにプログラムが送られないことがある。昨日話したところではKruschke先生もこれに悩まされ、他を探していたとか。

Notepad++じたいは、その名のとおり、Rに特化されたものではなく、さまざまな言語の編集に使えるエディタですが、このエディタから直接Rにプログラムを送る橋渡し機能を持つソフトも教わりました。NppToR(Notepad++ToR)というベタな名前のソフトです。ダウンロードは以下から。

http://sourceforge.net/projects/npptor/files/

使った感想は、満足。動きは軽い。Tinn-Rほど機能や画面がごたごたしてない。もちろん、直接Rをコントロールできる。カラーコーディングがあまりはっきりしていなくてちょっと不満だけど、パージョンアップも頻繁なようなので、進化に期待してます。日本語版はないと思うんですが、英語が苦にならない人ならお勧めです。