た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

強迫観点

2006年01月10日 | Weblog
昨今ノ学者ハ観点ノ違イトイフモノヲ重視シ ソレノ度ガアマリニ過ギタルガメニ

観点ノ違イガ即チ学問デアル ト 誤解シテイル 向キガ アル。

ソノ弊害ハ 一学者ノ 研究方針ニ及ブノミナラズ 広ク社会ノ文化芸術活動ニ及ビ

ぷろっとハ 繰リ返サレザルベカラズトイフ信仰ト

ぷろっとノ払底ガ 即チ ソノ方面ノ文化活動ノ死デアルトイフ

誤ッタ諦念ヲ 蔓延サセタ。

シカシナガラ人間ハ 繰リ返サレルノダ。

文化ガ人間ニ追ヒ付ケナクナッテイル

ソノ複雑ナ理由ノ 特異ナ一端ガ ココニ在ル。




 一月八日、新年会と称して友人と焼肉を突付きながら、彼と私は文学におけるさまざまな主題を語り合った。普段は「文学」という呼称を持ち出すことすら気恥ずかしく思われる年齢にお互いが達している。その席で友人から紹介された思想を、以上に記した。思想家の名前も、その思想の正確な結論部分も、酒の吐息と脂の焦げ付く臭いの中でするりと私の記憶から散逸した。よって多分に私の解釈が混在しているかも知れない。あるいは、かの食わせ者の友人の。 
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