た・たむ!

言の葉探しに野に出かけたら
         空のあお葉を牛が食む食む

しゃぶしゃぶ

2012年10月27日 | 断片
 しゃぶしゃぶをご馳走になる。
 しゃぶしゃぶという言葉に、何だか赤ワインに金箔入りの風呂に入るような冒涜的な響きがあっていい。高級だがこんなことしていいの、という軽い後ろめたさが食事の高揚感を後押しする。だいたい名前の付け方が安直である。赤子が玩具の車をぶーぶーと名付けるのと同じ次元である。その気軽さでもって、ハイソサイエティーな空気を演出するから、人々は飛びつくわけである。ちょっとバブルの時代のにおいもする。
 と、いろいろ理屈をこねたが、しゃぶしゃぶは実に美味しかった。
 教訓。ご馳走は黙っていただけ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 病院 | トップ | 犬の散歩がてら、歌一首 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

断片」カテゴリの最新記事