腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

幻影異聞録#FE

2016年03月22日 02時20分51秒 | Wii Uゲーム感想文
「幻影異聞録#FE」である。

それはもう3年以上も前……2013年1月だった。任天堂の比類なき次世代ハード・Wii Uが発売されてすぐである。
Wii Uは発売後の年末商戦は、まぁ好調に売り上げた。けどそれは当然っちゃ当然である。年末商戦の、任天堂新ハードなんだから。
問題はそこからだ。年末の熱気が去った後の市場をどう暖め、維持するか。それはある意味発売直後より重要な時期である。
任天堂は3DSの立ち上げに失敗し、ハードの大幅値下げを余儀なくされた。この時点ではまだ生々しく残る「苦い経験」である。
当時、バリバリに健在だった頃の岩田社長は、Wii U発売前にこの点に触れ、「非常に重視している」と語っていた。↓のように。

2012年1月27日(金)経営方針説明会 / 第3四半期決算説明会
>特に、新しいプラットフォームは、当然同時発売のソフトはなにがしか用意もされますし、
>そこを目指してつくられるソフトメーカーさんも多いのですが、その後第2陣のソフトが発売されるまで谷間ができやすいのです。
>ですから、「その谷間をいかにつくらないか」というのが、今後の非常に重要なポイントになっており、
>Wii Uの発売時期を最終的に決断する上でも、「発売する時に何が用意できるか」ということのほかに、
>「その後の谷間をどうつくらずに、熱を冷まさない状態で販売していくか」が大切になります。

だから俺は信用した。発売前に課題は明白で、任天堂はそれを重視している。なら、何か対策を打っているに違いない。
1月のスッカラカンな発売予定表を前にしても、楽観していた。あの任天堂が、岩田社長が、そんな無能なはずがないんだから。
……しかし現実は非情である。任天堂、岩田社長、な~~んも手を打ってなかった。スカスケジュールは、そのまんまの意味だった。
当然ながらWii Uの勢いはガタ落ちし、発売直後の暗黒期に。もしかしたらWii Uの趨勢はこの時点で概ね決まったのかもしれない。
「勢いが落ちたハードの流れを取り戻すのは、一から売り出すよりも遥かに難しい」……これもまた、岩田氏の言葉である。
発売直後に地の底まで勢いが落ち、もう一度アンバサダーの過ちを繰り返すわけにもいかず、さりとてソフトが出るわけでもない。
Wii U失敗の理由は腐るほどあるが、やはり「ソフト不足」は単純にして筆頭の原因だった。ハードはソフトなければ何とやら、だ。
これほどまでの苦い経験を、もうすぐ発表される新ハード「NX」の立ち上げに生かすことが出来るのか。任天堂の真価が問われる。
……ま、俺はもう、期待も糞もないですから。全てを受け入れます。買います。応援します。NXが例えバーチャルボーイ2であっても。
もちろん、買った上で言いたいことは好き放題言いますけどね。絶賛出来るといいんですけどね。どうですかね。はぁ。

で、だ。発売直後にソフト不足地獄に陥ったWii U。しかし今日明日でタイトルを揃えられるわけがない。ならどうすれば?
「予定」である。今はなくても、新ハードだからさすがに発売予定タイトルは幾つもある。それを発表するのだ。
任天堂は急遽(多分)「Wii Uダイレクト」を配信し、発売が確定しているタイトル発表でユーザーの関心を留めようとした。
その中で最も衝撃的だったタイトルが「女神転生 meets ファイアーエムブレム(仮)」であった。俺自身、目を疑ったよ。
軽いコラボではなく、融合タイトルである。だが両作品のシステムや世界設定を考えても、親和性が高いとは到底思えない。
まさに「まさか」のタイトルであった。一体どんなゲームになるんだ? 違和感はあるけど、そんな興味も持った記憶がある。
つっても、恐らく開発は始まったばかり、いや「開発が決まったばかり」であろう。全てはこれから、のはずである。
どう見ても背伸び発表のタイトルだから、今どうこう考えてもしゃーない。ここは焦らず待とう。Wii Uで遊びながら、さ。
……何をして、って? そらお前、30円の「MOTHER2」とか「Wii street U」とか! 色々あんだろ!!?? ……はぁ。

そんなこんなで発表されたメガテンFE(仮)だが、予想通り開発は難航したようだ。発表から発売までに約3年を要した。
そして発表時こそそれなりにあった俺の今作への興味は、時間が経つと共に薄れていった。……理由は不明。何となく、だな。
「覚醒」の感想からFE熱が薄れ、「if」はとうとうプレーしないという選択を取った。単純に、俺のFEファン度がかなり落ちていた。
また俺は、ファミコン時代こそ女神転生大好きだったが、近年の「ペルソナ」を中心としたアトラスゲームには全く縁がない。
なのに今作は製作が進むとメガテン色が薄れ、近年アトラス的なポップタイトルへと変わって行った。……違うんじゃないか? と。
タイトルは「幻影異聞録#FE」に決まった。……これまた激しく違うんじゃないか、と。全体的に、魅力を感じられなかった。
しかしながら、発売時期は年末、ゲーム業界にとって特別な時期。任天堂タイトルを何か買おうと思った俺は、今作に当たりを付けた。
興味が薄れたことにより、結果として事前情報を殆ど頭に入れていない。これは寧ろいいことなんじゃないかと思い直した。うむ。
てわけでサクッと予約購入。年末補正を加味し、豪華版「フォルテッシモ(FE)エディション」を選択。義理は果たしたぞコラ。
あとはプレーするだけである。あれから3年……状況は色々変わったなぁ。岩田氏はおらず、Wii Uは……。はぁ。


うーむ。まずハッキリ言いたいのは、今作は「失敗している」ということだ。具体的には、コラボが。最も大事な部分が。
今作はどんなゲームか? もちろん「アトラス×FEのコラボ作品」である。何を置いてもこれが先に語られるのは当然のことだ。
発表時の「女神転生」は結果的に消え、「アトラスオリジナル作品」に「FE」が交わる形になった。これはまぁいいとしよう。
上に書いたが、俺は最近のアトラスRPGに縁がない。となると俺にとって今作のコラボとしての売りは「FE成分」に特化される。
……それが何とも、薄いというか、方向性がおかしいと言うか。「どうしてこうなった」のか、正直理解できないのである。

今作の物語は「現代の東京に異世界の敵が侵攻してきて、それを同じ異世界のキャラの力を借りて食い止める」というものだ。
この異世界こそがFE界、具体的には初代FE(覚醒も?)の舞台・アカネイア大陸である。尤も、そうだと明言はされないが。
この設定まではまぁいいと思うのだが……問題は、登場キャラが少なすぎることだ。非常に限られているのである。
主人公達に力を貸してくれるFEキャラは「ミラージュ」と呼ばれる。まぁ背後霊のようなものだ。これが「一人に一体」である。
主人公なら覚醒のクロム、ヒロインには初代のシーダがそれとなる。そしてパーティは最終的に7人。……つまり、ミラージュも7人。
膨大なキャラが存在するFEシリーズから、コラボ対象を僅か二作に絞り込んだばかりか、登場キャラまでもゴリゴリに選定している。
ミラージュは完全に固定の存在で、各キャラのパートナーだ。付け替えることは出来ない。その分、描写は濃くなっているが。
ちなみに敵側は中ボスは覚醒から、大ボスは初代からとなっているが、全部で数人。雑魚は無関係。これまた非常に数が少ない。
一応それ以外のキャラがゲスト登場することもあるが、「薄さ」の印象は全く変わらない。全然FEのコラボゲーと感じない。
「多彩なキャラの織り成す物語」は、間違いなくFEの根幹にある要素である。それをここまで細くして、何のコラボか。
今作は企画当初、FE的なS・RPGも考えたものの、止めたらしい。「それは本家でやればいい」と。それはいい。ジャンルは違っていい。
けど何故、FE的な要素をここまで薄めるのか。恐らく二度とないであろう機会なのに。残念だ。製作者の気持ちが分からない。はぁ。

FE的要素の薄さは、分量だけではない。ビジュアルセンスもだ。こっちの方が酷い。そう、殆ど明確に「酷い」。
今作のFEキャラは、「幻影」である。よって今作での姿は、アカネイア大陸における本来の造形とは少し違っているのだと思われる。
だからFE絵そのままにしろなんてもちろん言わない。……でも、かと言って、これはないだろう。一体何なんだこの怪物達は。
異様としか言い様がない。なんちゅーか、現代風ピエロ絵? たまにネットで見る精神障害者が描いた絵のような雰囲気すらある。
何をどうすれば、ナバールが般若の面を被り、右手がバネになるのか。ドーガがバーサーカーになり、白い鎧にピンクの模様なのか。
特に不気味で仕方ないのが、全員が「目を隠している」ことだ。クロムはFFの黒魔道士のような表現で、他は皆仮面を被っている。
だが仮面つっても穴が空いてない、目隠し仮面である。もちろんFEキャラに盲目設定などない。今作での世界もちゃんと目で見ている。
恐らく「ミラージュ」としての神秘性を表現したかったのだろうが、単に不自然、いや気持ち悪いだけである。生活できないよ。
唯一目を出してるクロムも、暗黒フェイスに青い目が光っているという、まるで魔族のような表現である。怖いんだよもう。
製作者の思考とセンスがさっぱり分からない。「FEとのコラボ」でこれなのか。「こうすればFEファンが喜ぶ」と思ったのか。
はぁ……。

FEキャラの造形はミラージュと言うよりクリーチャーだが、思考や言動は至極まともで、キャラも立っており、親しみやすい。
数を絞った弊害は大きいが、その分どのキャラも描写が濃く、出番が多い。元キャラのファンには嬉しい、のかもな。
ただ、覚醒はともかく初代のキャラは元作での描写が少なかった(時代的に当然だが)ので、今作での濃い描写にやや違和感があった。
シーダ、ちとお姉さんぽ過ぎない? カインは熱血漢じゃなく軽さと爽やかさを感じた。ドーガは最早お前誰やねんの次元。
「嫌な奴」では全くないが、俺が想像する初代キャラとは随分差異があった。今作のポップな世界設定に引っ張られているように感じた。
ハード性能が上がってから描写が濃くなったが、FEは元々「妄想のゲーム」であった。少ない台詞から、脳内でキャラを組み立てた。
ドーガなんてリメイク以外では「マルス様、ご武運を……」の死に台詞しかない。それと顔グラから、キャラを想像していたのだ。
DSリメイクでは多少台詞が出来たが、今作はあくまで初代……よくて「紋章の謎」までのキャラとして扱っているはずである。
それを膨らませてこうなるか? と。……まぁ、こればっかしはしゃーないか。どうにか膨らませる必要はあるが、正解はないんだから。
繰り返すが、違和感はあっても嫌なキャラではなかった。造形は全然違うんだし、FEと重ねて見ない方がいいのかもね。はぁ。


さて。期待していた「FE成分」は盛大に裏切られた。故に序盤はプレーに身が入らず、かなりグダグダな進行となった。
……が、ゲームに慣れてくると、印象が徐々に良くなっていった。確かにFE部分はアレだが、ゲームとしては普通に面白い。
今作は、RPGである。タイプとしては古き良き、会話とダンジョンとコマンド選択(アクション性なし)戦闘で出来たRPGである。
そのRPG部分がしっかりと骨太に作られていることが、プレーしていた分かってきたのだ。「普通のRPG」として楽しめる。
コラボとしてはおかしいとしか思えないが、それがゲーム性を損ねているわけではない。今時珍しいくらい真っ直ぐなRPGである。
コラボ色が薄く、FEのゲーム性に気を配らなかったからこそこんだけ純粋なRPGに出来たのかもしれないな。怪我の功名かね。はぁ。

ともあれRPGである。となると戦闘である。主人公らは普通の若者だが、ミラージュ達の力を借りることで戦闘能力を身につける。
戦闘の際、ミラージュ達は武器に変化し、それを主人公らが操る。クロムなら剣、シーダなら槍といった具合だ。……理屈は知らん。
それを手にとった主人公らは、同時に剣術や槍術も身に付ける。……だから理屈は問うな。二次元界のお約束だ。黙って受け入れろ。
武器は剣槍斧、そして弓。……となると? 当然、FE的な三すくみ関係があり、弓は飛行系特攻がある。だってコラボ作品だし。
一方魔法に関しては、「ザン」「ブフ」「アギ」と女神転生系が採用されている。だってコラボ作品だし。……何か、半端だなぁ。
魔法だってミラージュから授かってるんだから、FEキャラがメガテン魔法を使うことになる。それはおかしくないか?
こういうとこは、何かしらの設定をサラッと語ってくれればいいんだよ。そしたら「そういうものか」とも思えるもんだ。
これではコラボとして雑というものだ。うーむ。ファイアーサンダー、オーラやリザイアを使いたかったなぁ……。

今作の戦闘で何より大事なのは、「敵の弱点を突く」ことだ。……まぁ、そんなのあらゆる戦闘で大事なことだけど。
普通に攻撃すれば、その一撃で終わる。だが敵の弱点属性を突くと、自分以外の仲間が「セッション」として追撃してくれるのだ。
セッションにデメリットや消費要素は一切なく、純粋にダメージが上乗せされる。これを狙わない手はない。というか、狙う必要がある。
今作の戦闘はとにかくセッション狙い、弱点狙いでなくては話にならない。その前提で調整されている。故に通常攻撃など殆ど使わない。
セッション自体は面白くて気持ち良いが、本当にこれ一辺倒なのはちょっと極端かなと思った。ある意味戦闘が単調になっている。
中盤以降はサブメンバーもセッションに参加し、非常に派手になってくる。……そのせいで戦闘が長引くが。ちとテンポが悪いかなぁ。

とにかくセッション、セッション。敵の弱点を狙う戦闘。最初は敵のデータが分からないが、一度攻撃すればその効果が判明する。
敵のHPや弱点データは常にゲームパッドに表示され、参照しやすい。……そうそう、今作はゲパ必須作である。Wiiリモコンとか不可。
プロコンは使えるが、それでも表示にゲパは必須である。俺、Wiiクラコンでプレーする気満々だったから、使用不可に驚いたよ。
「表示」という一番単純な使い道だが、一応ゲパが必須のゲームではあると思う。つまり、Wii Uで出す意義があるゲームだと。
……発売3年を過ぎてもンなことを褒めなきゃならんのは悲しい限りだが、それがWii Uだ。ゲームパッドの可能性は無限大。はぁ。
初遭遇の敵は弱点が分からないので試行錯誤の必要ががある、データが判明すればその後は作業になる。この点、どうかと思った。
弱点を突く快感は確かにあるが、それに頼りすぎではないだろうか。敢えてシンプルにしたのかもしれんけど……うーむ。

そんな感じで、セッションを狙っていけば、雑魚戦はハッキリ言って楽。殆ど負ける要素がなく、稼ぎ不要で進んでいける。
……しかし問題はボス戦だ。今作のボスは、雑魚戦での難度イメージを覆す勢いで強い。ボス戦の回数は少ないが、非常に苦戦した。
1ターンに複数回行動をする上、HPが凄まじく高い。だから戦闘が非常に長引き、負けると精神的ダメージがデカい。パーになるからな。
更にボスはHPが減ると攻撃を強力なものに切り替える。この際に準備動作等がないので、状況次第では一瞬で全滅させられる。
今作は……ここをFE的に調整したのかは分からんが、「被ダメージ」が異様に大きいのだ。守備の弱いキャラはマジ一撃で倒される。
雑魚戦では大して問題にならないが、ボス戦だとこれが大きく響いてくる。強力な攻撃で、唖然とするほどあっさり殺されてしまう。
また今作は「戦闘不能」のペナルティがデカく、そうなると他キャラにアイテムか魔法を使わせないと、どうやっても復活できない。
復活させる際はそのキャラの行動を浪費するので、当人のHP回復は出来ず、復活キャラがまた一撃で殺され……とまさにジリ貧になる。
ボス戦で戦闘不能者が出ると、そこから一気に終わるケースが非常に多かった。一人だけ残った状態なんて、殆ど詰みであった。
ちなみにパーティは3人である。サブメンバーはセッション以外では不干渉。冷たい連中だ。ゲームの都合とは言えなぁ。
パーティメンバーが少ないのに非常に死にやすい調整が、今作のボス戦難度を大きく上げていた。ここはとてもガチだったと思う。
特に4章のボス「エクセライ」は……声を聞くのも腹立つくらい負けまくったなぁ。攻撃の強化が極端過ぎるんだよオカマ野郎が!!
難度ノーマルでこれなんだから、驚かされたよ。上の難度は雑魚戦までも大変なんだろうか。うーむ……今はやる気になれんな……。

ミラージュ達は武器と化して戦闘に参加してくれるが、武器は多彩に用意されており、素材を集めることでどんどん新しいのを作れる。
素材は主に雑魚敵を倒すことで集められるようになっている。ま、清く正しいRPG的強化の流れと言えるだろう。
そしてその武器の熟練度を上げると、武器ごとに設定されたスキルを会得できる。スキルは魔法だったり、パラ強化だったり、色々だ。
ただし持てるスキルの数には限りがあり、上限に達して新たに会得すると、どれかを捨てることになる。……これが、かなり不快だった。
というのも、所持できるスキルが少ないのだ。中盤で一杯になり、後は捨てる選択ばかり。せっかく覚えても、即捨てることも多い。
ゲームバランス調整のためなのは分かるが、これは非常に不快感が強い。せめてカスタマイズで付け替える仕様にできなかったのか。
あまりにも捨てることが多いので、スキルが満杯になってからは、新スキルの取得が全然嬉しくなかった。ああまた捨てるのか、と。
その武器の全スキルを取得したら、それ以上の成長はないから別の武器を装備するべきなのだが、そんな気にもなれない。
もうちょっと、プレーヤーの快感と不快感に気を配って欲しかったな。快感ばかりを要求はしないが、不快感ばかりも問題外だ。はぁ。

武器の作成は自軍の本拠地で行う。……これも何かチグハグというか、ゲームがスムーズに進まず、不快感があった。
ダンジョンで戦闘していれば素材が溜まる→新武器作成可能になる→一旦拠点に戻る→再度ダンジョンへ→最初に戻る となる。
ひとつのダンジョンを進めている際に何度も拠点に戻る合図を出される。無論無視してもいいが、それはそれで気分が悪い。
今作は武器性能より弱点攻撃が大事だから、武器を強化してもすぐ強くなれるわけではない。拠点に戻る意義があまりない。
中盤からは武器作成は出先でやれてもよかったと思う。疲弊して拠点に戻るなら分かるが、これはちょっとなぁ。
武器の強化に関しては、不快感が強くて「重い」印象しか残らなかった。ちゃんと作り込んではいたと思うけどね。はぁ。


武器作成と、戦闘用以外の固有スキルの習得は、拠点にある異世界空間「ブルームパレス」で行う。
ここの管理人は……チキ! そう、偉大なるFEロリキャラの元祖、神竜ナーガの子にして最強の力を秘めた長寿っ子!!
チキはミラージュながら戦闘には参加せず、専らブルームパレスで補助活動を行ってくれる。ありがたい。チキ可愛いよチキ。
今作のチキの大きな特徴は「顔が見えている」ことだ。そう、同じミラージュなのに、妖怪クロムらと違って普通に顔出しOKなのだ!
もちろんとても可愛く描かれている。何で他のミラージュもこうしなかったのか。表現を変えるにしても、何故化け物にするのか。
チキがよく出来ているだけに、他キャラの残念さが余計に際立ってしまっていた。ホント、製作者のビジュアルセンスが分からん……。
センスと言えば……固有スキル作成の際、キャラとミラージュの儀式ムービーが流れるんだが、これがゲーム中一番異様かもしれん。
二人が向き合い見つめ合い、名前を呼び合って高くジャンプ、空中で何度もポーズと取りながら交差し、着地すれば完成。
言葉にしてもよう分からんが、実際に見たら多分面食らうだろう。「……何やってんのこの人ら?」と。俺は割とマジで引いた。
カッコ良くも可愛くもなく、奇天烈ですらない。異様としか。その儀式に意味があるならまだしも、そんな説明もないし。
加えて言えば、毎回見せられるのが鬱陶しい。ボタンで飛ばせるのが幸いだった。そういう配慮は出来てるんだけどなぁ……。

チキは作中では「ウタロイド」として世の中に知られている。言うまでもなくミクさん的なアレのパロディである。まぁいい。
サブイベントでは、腕利きウタロイドマスター「チキは俺の嫁P」なんてのも登場する。あ、女な。……分かってるやん、製作者。
つってもチキのウタロイド設定は設定だけで、実際に曲を作ったりは出来ない。ミニゲームくらいは用意してほしかった気がする。
まぁ、チキは良かったよ。チキだけが良かった。このセンスを、他のミラージュにも与えてほしかった。はぁ。


世界設定は……現代の東京、渋谷が舞台。ミラージュの襲撃に対し、ミラージュの力を借りて戦う若者達の物語。
FE界の悪のミラージュは、この世界の「芸能」界に生きる者達が持つ精神力「パフォーマ」に目を付けた。
パフォーマはFE界にはなく(既に失われた?)もので、価値があるらしい。故に芸能力を持つ芸能界がミラージュに狙われる。
まず5年前、最初のミラージュ襲撃事件が発生し、何人もの人間が行方不明となった。ヒロイン「織部つばさ」の姉もその一人だ。
つばさは失踪した姉を探すために、アイドルだった姉を追って芸能界に入ろうとする。主人公「蒼井樹」はそれを応援する立場だった。
しかしつばさのオーディション中、樹とつばさはミラージュの襲撃を受け、同時にクロム・シーダに「マスター」として見込まれる。
そうして「ミラージュマスター」となった二人は、5年前の事件の真相を知り、ミラージュと戦う戦士となる。
ミラージュと戦うには、パフォーマを高めねばならない。ということで真相を知る芸能事務所「フォルトナ」に所属することも決定。
つばさは新人アイドルとして、樹は付き人的雑用係として?、芸能人としても新たな一歩を踏み出すのであった……。

ふーむ。芸能界が舞台。今は主にホゲでアイドルもののゲームが大人気だが、「芸能界」となると珍しいのではなかろうか。
芸能人として活動しつつミラージュと戦うなんて物理的に無理だろというツッコミを除けば、まぁ舞台としてはいいと思う。
そこからはつばさがアイドルとして成長していき、章が進めば仲間が増える。無論加入する仲間も芸能人で、ミラージュマスターだ。
仲間もそれぞれ超有能で、皆芸能界で成功する。今作はミラージュとの戦いと、キャラの芸能界での成長・成功を楽しむゲームである。
……ただ、フィクションは承知としても、あまりの成功者続出っぷりはちょっとなぁと思った。全員大成功だもんなぁ。
そもそも現代は昔に比べ、テレビの魔力が落ちている。俺自身、今はほぼ全くテレビを見ない。よって芸能界にも関心がない。
だが今作の世界は人が皆芸能界に興味津々で、話題性があり、イベントも大盛況。……現実を下地にしてるだけに、違和感が強い。
CDがミリオンヒットとか、主演ドラマが大人気とか、なぁ。ちなみにアイドル集団じゃなく個人ね。それがまた違和感あるし。
けど芸能界を舞台にする以上、こうなっちまうのもしゃーないか。作り話なんだから、夢物語でいいじゃない。そうだね。…………。

華々しい成功描写は違和感でいいとして、明らかにおかしいのが時間設定だ。物語は、樹が高校2年の9月頃? から始まる。
その頃につばさはデビューし、以後アイドルの階段をかけ上げっていく。……なのに、作中世界では、ずっと樹は高校生なのである。
幾らなんでも無茶苦茶だ。仮にアイドルとして一直線で成功できたとしても、最低1年はかかるだろう。いや3年は必要だ。
作中ではデビューに向けてレッスンしたり、ドラマを撮影したり、新ユニット結成に取り組んだりと、時間をかけてる描写も多い。
なのに、時間軸はサザエ世界を採用。あれは「変わらない日常」な作品でこそ許される設定で、今作でやっていいとは思えん。
14歳くらいから始めて、相応に年齢を重ねさせてほしかった。……描写が大変? 甘えんなっての。ここはテキトーじゃ済まんぞ。
うーん……俺が口うるさいのかなぁ。彼らはどこまでも架空の存在。俺はミラージュですらない余所者。やれやれだ……。

メインシナリオ以外に、各キャラ個人の物語を追う「サブストーリー」も多く用意されている。多分メインと同じくらいの量がある。
その内容もメインとかなり関係があるから、サブという扱いはある意味おかしいと思う。メインに組み込んでよかったのに。
サブはサブで面白いし、経験値や特殊攻撃取得等の特典もあるから、当然やる。メインだけだと今作はまさに半分しか味わえないと思う。
……んで、ここでも時間軸問題が発生する。メイン以上におかしい。サブシナリオ発生条件は「キャラレベル」と「メイン進行度」だ。
この二つが満たされると、即座にサブ発生フラグが立ち、該当キャラから連絡が入る。即座に、だ。……メインシナリオをほっぽって。
つまりメインで誰かが危機に陥り、ダンジョンへ助けに行こう! という時でも、サブ発生フラグが立てば、連絡が来てしまうのである。
「相談があるからカフェに来て」などと。無論メインではそのキャラも一緒に修羅場へ行こうとしているのに。もう無茶苦茶である。
このカオス状態を避けるために、各章のクリア後に「インターミッション」というフリー時間が用意されている。サブはここでやれ、と。
だが、もちろんインターミッションでサブをこなすことも可能だが、メイン中にも普通にやれるのだ。何でこうしたんだよ製作者。
これはさすがに擁護の余地なしである。もうちょい作中リアリティに気を配れ。浸れるにも浸れんだろう。はぁ……。

そんなサブストーリーだが、全キャラに共通している部分がある。「樹大好き」だ。樹モテモテ。男も女も全キャラを籠絡する。
つばさは元より惚れている(ただし樹は気付いていない)し、他3人の女キャラもサブで面白いほどにポ化(ただし樹は以下略)。
男二人はさすがに友情・仲間方向だが、非常に強い。……さぞ、腐が捗ることだろう。まぁそれもFE的妄想要素かな……。
言わばハーレムラノベ的であろうか。今作の樹の超モテっぷりには度肝を抜かれた。今や古い「え? 何だって?」体質にも。
だがしかし、俺はこういうのは大好きだ。全肯定する。良いじゃないかゲームでくらいモテモテを楽しんだって! うわぁあああん!
幼馴染から年上クール、ツンデレにロリっ子、ボーカ……ウタロイドまで! 蒼井樹、伝説のロードである。素晴らしい。
……惜しむらくは、カップルエンドがないことか。何故無いんだ。ここまでやったなら、FEコラボなら、作れよ製作者……っ!!
ともあれ今作、「こういうの」が好きな人にはドストライクである。重ねて言うが、俺は肯定する。大好きだからな。
全く、期待していたFE要素以外で随分と輝いてくれるゲームである。良いんだか悪いんだか、複雑だのう……。

所謂クエストも数多く用意されている。もちろんお使いばかりだが、俺はこういうのも好きだ。クエストリスト埋めは癖になる。
今作はWii Uだからトロフィー・実績はないが、独自に「アワード」をしこたま用意していて、かなり多くの実績達成を味わえる。
もちろんクエストも該当する。実績は興味ない人にはウザいだけだろうが、俺はこれも好きなんで楽しく埋めていった。
……ただ所詮はクエストというか、サブストーリーと違ってイベント自体が面白いわけではない。達成すれば忘れてしまうレベルだ。
この辺は他ゲームにも共通する課題やね。やることはお使いとしても、魅力的なクエストを作れないわけじゃないと思う。うーん。
ちなみにアワードは本当に多いので、自力で全部埋めるのは無理であろう。俺もやれる範囲で頑張ったが、条件不明のものは諦めた。
取り敢えずサブストーリーとクエストは全部やれたからそれでいいや。それだけでゲームボリュームは相当なもんだしね。うむ。


ここまで散々FE要素の薄さに不満を垂れてきたが、物語が終盤に入ると、やっとというか、大きく異世界が絡んでくる。
黒幕はお約束のガーネフで、狙いはもちろん暗黒竜メディウスの(こちらの世界での)復活。そして世界の破滅だ。
その野望が判明する過程でアカネイアの歴史が語られ、樹らの力を試すためにとゴードンやオグマらと戦ったりもする。
そうして暗黒竜の復活を阻止するために必要な「光の戯曲」を完成させ、いざ最終決戦へ。現代とFE界が絶妙に絡む、熱い展開だった。
クロムらはこちらの世界に来たことで記憶を失っており、FE界のことは殆ど何も分からない。思い出すのはED手前だ。
そして敵側も、厄介事は起こすものの、自分らのことはちっとも語ってくれない。それらが全て終盤でバーっと明らかになる。
……これを序盤から少しずつやってくれよ、と思わずにはいられなかった。そしたら格段にFEコラボを感じられたのに。嗚呼。

「光の戯曲」は、暗黒竜を封印する演劇である。FEで演劇。……何か、思い浮かばないだろうか。そう! CMである。CMオペラである!!
光の戯曲実演シーンはアニメムービーで流れるんだが、あの歌を、今作のキャラ達が歌いながら演じるのだ!! 胸熱ってもんじゃない。
俺はこのシーン見て、出だしで笑い、途中からはちょっと涙出てきたよ。あー~~~これぞFE異聞録って感じ。凄かった。
……冷静になって考えれば、あれはCMソングであって、FE本編には関係ない。こんな形で登場させてどうすんねんとも思うのだが。
あ、ちなみに歌詞はもちろん書き下ろししてある。さすがに本編で「危なくなったら~スタコラ逃げろ~」はないからな。はは。
つくづく、こういうのを序盤から味わえていればなぁと思う。まぁ、いいか。終盤の展開は良かったよ。製作者は、分かっていた……。

光の戯曲だけでなく、今作は重要なとこでアニメムービーが流れる。あんまし長くないが品質は高い。金がかかっているなと思う。
そして芸能界が舞台だけに、「歌」を各キャラが歌う。実際に歌謡曲のプロが作曲していて、劇中で歌うシーンが何度も登場する。
……しかし、これもなぁ。言ってみれば「ただの歌」である。悪いわけではないが、凄いわけでもない。ゲームでやっても……と思う。
光の戯曲と違い、FEに何の関係もないしな。剣技や魔法は派手に描写出来ても、歌はそうはいかんしね。難しいとこだよな……。
歌や芝居の芸能能力は戦闘にも関係してきて、特殊スキルでいきなりキャラが歌い出し、強力攻撃を放ったりする。
敵の前で派手な衣装を着てライブを始めるのは狂気を感じるが、効果が高いから期待するしかない。まぁこの辺はアホでいいか。
今作にはいい意味でのフィクション的馬鹿馬鹿しさも多くある。そこはグダグダ言わずに楽しむべきだろう。……俺が言うか? はぁ。
ちなみに戦闘シーンは何故かライブ会場? を舞台にしていて、観客がサイリウム振って応援していたりする。意味不明にも程がある。
セッションを重ねると、お捻りとして金を貰えたり。終盤だと一回5000円とかくれる。どんな世界やねん。やれやれ……。

劇中歌は俺にヒットしなかったが……唯一、「ドリームキャッチャー」という曲が、耳に入った瞬間に気に入った。これはいい!
で、だ。豪華版FEエディションを買ったものの特典を開いてもいなかったのだが、そこにはキャラソン入りCDが同梱されていたのである。
つっても劇中歌全てが入ってるわけではないんだが、ドリームキャッチャーはバッチリ収録されていた! もうホクホクで聴きまくった。
……いやー、いいね。何がいいって? そんな理屈は無用。いいからいい。音楽はそれでいい。この曲は気に入った。それでいい。
夢の~途中~君に夢中~~ってね。戦闘中にこのスキルが発動すると、これだけはムービー飛ばさず毎回見たよ。わはは。
今作の芸能描写にはあんまし浸れなかったが、この曲ひとつで随分救われたように思う。起死回生の一曲だ。今後も大事に聴こう……。


グラフィックは……綺麗なのかな? 美しいとは感じなかったが、今作のポップな雰囲気はよく描けていたと思う。
キャラも可愛くカッコ良く描けていたと思うが、表情をもうちょい頑張ってほしかったかな。偉そうなことを言うが。
しかし、何度も言うが、ミラージュキャラのビジュアルセンスだけはどうにも受け入れ難い。何考えてんだ、とまで思う。
これは敵側もそうで、ガーネフなんて黒幕なのに何の冗談だと言いたくなるデザインだった。あんなのと戦っても興奮できねーよ。
メディウスが比較的普通の竜形態でホッとしたよ。まぁ……製作者はこれがサイコーと思ったんだよなぁ……うーむ……。

ゲーム中には「トピック」というコミュニケーションツールが登場し、ゲームパッド上で展開される。……まぁあれだ、ラインだ。
シナリオに沿った重要トピックはもちろん、雑談的なものもしょっちゅう飛んで来るので、まぁ箸休め的には楽しめると思う。
状況的に目の前にいるのに送ってきたりもするが……まぁそこまで整合性を求められんか。会話内容を流出させないようにね。
今作は現代が舞台なのに、ネット要素の描写があんましなかった。今の芸能界を描くなら、SNSのひとつも絡めるべきではないか。
トピックのアイデアが良かっただけに、そんなことも思った。……まぁSNSなんか登場させたら、黒くなるしかないか。はぁ。


音楽は、多数の楽曲を含め、力入ってたと思う。そして何より、声優さんが頑張っていた。
今作のキャラはよく喋るし、シナリオもかなり膨大だ。加えて歌もある。仕事量は相当なもんだったと思われる。
でもどのキャラも声にも演技にも違和感がなく、自然にキャラを好きになれた。ハイレベルな「普通」である。
これ一作で終わらせるには勿体無い気がするが……続編なんてあり得ないよなぁ。アニメ化とか無理? 無理。ううむ。はぁ。


最後にキャラについて語ろう。いい子達だった。日本の未来はウォウォウォウォウである。……はぁ。

・蒼井樹
大主人公。樹自身もレッスンを受けたりドラマに出る描写はあるが、基本は裏方として各人の補助をやることになる。多分。
さっきも書いたが超モテモテ。「ロードの気質」があるらしく、リーダーとしてことある毎に非常に非常に評価される。
……が、プレーヤーとして見た限りでは、別にそうでも……と思う。まぁ全部が描写されてるわけではないからな。多分。
そもそも人気アイドルや歌手の側で、そうではない男が関係者としてウロウロするのは非常にマズイと思うのだが……いいのか?
今作のキャラは変装もせず渋谷の街中に堂々と立っていたりするので、お前本当に人気芸能人かと思った。はぁ。

戦闘では、主人公らしく入れ替え不可、常に一軍を強要される。その分レベルは常に高く、パーティの核となるキャラだ。
クロムとのコンビは……どうだったのかなぁ。主人公ってことで自己主張は控え目で、言うほど熱い絆は感じられなかった。
けどそれはそれでいい。FEロードとは本来大人しいもんだ。ちなみに終盤ではマルスの力も借りることになる。
EDでは、何と事務所の社長の座を継ぐ!! これにはブッたまげた。高校生ですよ!? いや、別に不可能ではないだろうけど。
んでFE的後日談が挟まれるんだが、苦労しながらも事務所経営を成功させているらしい。さすがロードだ。俺の分身だ。
……結局どの子を選んだのかが非常に気になるが、それは未来の樹に任せるとしよう。カップルEDがあればなぁ……はぁ。

・織部つばさ
ヒロイン。……と言いたいとこだが、樹に気持ちは伝わってないし、後に他キャラも同レベルまで上がってくるので盤石ではない。
この子は、胸。乳。凄い。魅力ありすぎ。どのシーンでも、その豊か過ぎる胸に目が行く。それに罪悪感を抱かせないほどに見事な胸。
いやこれは反則でしょう。ある意味スタッフを褒められない。こんな胸キャラ出すなよけしからん。ゲームに集中できねーよ。
それを除けば、可愛い天然ドジっ子と、成功要素が揃っている。素晴らしい。……ただ、アイドル向きな性格とは思えんかったが。
テンパると妙な言い回しをするところがあり、「あ、あたし頭がドキドキしてきたよ!」には笑わせてもらった。樹のツッコミと共に。
ミラージュのシーダは、先に書いたが、性格がお姉さんっぽすぎる。FEシーダの5年後というなら分からんでもないが……。
あと記憶を失っているので、マルス様のことには一切触れない。今作だけをプレーしたなら、マルスの婚約者と分からないであろう。
ミラージュキャラは全員力を貸してはくれるけど、当人らへの報いが特にないんだよな。まぁ皆「いい経験をしている」とは言うけど。

・赤城斗真
樹の親友キャラ。一足先にミラージュマスターになっていて、芸能界にも入っている。
赤い髪に熱い性格で、ヒーローに憧れ、特撮役者への道を突っ走る。まぁ分かり易いキャラである。嫌いじゃない。
サブストーリーで描かれるガキとの絡みは、ガキの方にムカついてあまり浸れなかったが。ヒーローも楽じゃないよな。やれやれ。
戦闘能力が高いんで、バトルで役立った。同じ槍使いのつばさは回復系で、力が弱いからな。槍や炎が弱点の敵には圧倒的に強かった。
相方はカイン。……斗真は寧ろカインからキャラを作ったんだろうな。ただ、性格や声がどうにもクールな感じなのがなぁ。うーむ。
斗真も最後はヒーロものの主役を張るが、そこまでは出世させなくてよかったと思う。目標のままで。うーむ。

・黒乃霧亜
ゲーム開始時に、既にトップアーティストとして君臨している。ミラージュマスターだと知らされて樹らはビックリする。
……このキャラは、何よりそのミラージュマスターとしての姿が異様。ミラージュでないのに、ミラージュセンスに溢れているというか。
21歳で超ロングツインテールに、眼帯、他。最初のあのカッコで登場した時は「うぇぇええええ……」て変な声が出たよ。
普段の姿は普通にクールアーティストっぽいのに、何故戦う際はあのカッコなのか。頭がドキドキする理解不能さだった。はぁ。
ちなみにバトル中の衣装は各キャラ多く用意されていて、手に入れれば自由に変更出来る。衣装にパラメータ設定はなく、お遊びだ。
俺もプレー中色々変えて遊んだが、霧亜のデフォコスだけは速攻変えて一生選ばんかった。あれはない。あれだけはない。

相方は覚醒のサーリャ。……声優さんが引退したってニュースを聞いたが、今作が最後の仕事だったんだろうな。
クールな霧亜とのコンビはよく合っている感じで、今作のベストコンビだったように思う。これは製作者の勝利であろう。
戦闘時は完全に魔法系で、攻撃はいいけど防御が糞弱い。一撃死ばかりで苦労した。サブ運用の方がいいかもな。
「実は可愛い物が好き」という、ちょっと捻りのない設定がサブストーリーで判明し、それを追うことになる。
最終的には「カッコ可愛い」を極め、それが世界に通用する言葉になるという。うーむ……世界、チョロいな……。
もちろん樹にはガン惚れする。それでいいのかと思うが、頑張ってほしい。4つくらいの歳の差がなんだ。カッコ可愛く迫ったれ。はぁ。

・弓弦エレオノーラ
ハーフ少女。ハリウッド女優に憧れ、何を言うのも「ハリウッド的に~」と前に付ける。まぁそういうキャラである。
お高く止まった感じだが別に嫌味はなく、失礼な態度をとるわけでもない。可愛い。遅れて登場したが、ヒロイン度が高かった。
サブストーリーでは憧れのハリウッド行きへが決まる過程が描かれるが、いざその時になるとエリーは躊躇する。理由はもちろん、樹。
ドラマのための特訓で樹とデートしたりして、すっかり惚れちまってたのだ。夢を取るか恋を取るか? ああもうたまらんぜ。
ED後日談によると、「忙しく世界を飛び回ってるが、オフは必ず日本で過ごしている」らしい。いいね。いいね。頑張れ。
相方は、覚醒のヴィオール。……誰? このキャラのみ、正直微妙。嫌ではないが、知名度的にどうよ。うーむ。
エリーの「ハリウッド的に」に対し、ヴィオールは常に「貴族的に~」と返す。この噛み合わなさが二人のやり取りの肝だ。
まぁそうは言っても普通に仲良くコンビやってるが。登場キャラを絞ってよかったのかね、やっぱし。はぁ。

・源まもり
ロリっ子枠。11歳で、レンジでお料理する「レンチンアイドル」とやらをやっている。……舐めてない? さぁ。うーむ。
しかし普段着は着物で、演歌を歌ったりと、あんましロリっ気は感じなかった。戦闘面では寧ろパワー系だし。
そう、この子の担当武器は、斧なのである。滅茶苦茶パワフルに振り回し、敵にブッ刺す。萌えてる場合じゃないよ。凄い。
ミラージュはドーガ。てことで守備が高く、味方を「庇う」スキルもある。……随分攻めたキャラ設定だな。まぁいいけど。
ドーガはまもりを「マスター」と呼び、相方というより従者として接する。この辺のキャラ作りは……うーむ。
ドーガ、Aナイトの姿も大概変だが、クラスチェンジしてバーサーカーになったらもう最悪だ。あれが主人の前に出る格好か! はぁ。
あ、もちろんまもりも樹ポなので。「お料理を作ってあげたい人がいるんです」て。最高やな。レンチンでいいから。お願い。はぁ。

・剣弥代
最初は敵対しているが、フォルトナチームの絆を認めると、移籍してきて仲間になる。恐らくFE的寝返りの表現だろう。
……しかしコイツは加入前に、俺が一番苦戦したボスに加勢するという暴挙をやらかしたので、非常に印象が悪かった。
お前あんだけ俺を苦しめて、何が仲間だ? 調子のいいこと言ってんなよコラァ! ……などとは言えない。ゲームだし。はぁ。
サブストーリーを進めれば良い奴になるが、それはそれで変わりすぎに思えた。あんまし極端に変化されても受け入れ難い。
相方はナバール。姿の異様さはどうしようもないが、声はお約束の子安武人氏で、よく雰囲気が出ていたと思う。
敵としては非常に強いのに、味方になるとパラメータが普通になるのはしゃーないか。FEなら据え置きなのにな……。


ふぅ~~う。また糞長くなったな。まぁ言いたいことは言えたからよし。
……今作は、力作である。センスに疑問は残るが、よく作ってある。ボリュームも十分あった。ちなみに70時間弱遊べた。
だが、売上は、さっぱりだった。せっかくのコラボなのにアトラスRPGとFEを合わせるどころか、それぞれに遠く及ばなない数字だった。
Wii Uの普及度やユーザー層、年末最盛期から外れた発売日といった理由もある。けどやはり一番の敗因は、コラボ度、だと思う。
何度も書くが、今作はせっかくのFEコラボなのに、FE成分が薄い。終盤やっと充実してくるが、遅すぎるというものだ。
そもそもタイトルからして分かり難い。コラボのことを知ってる人以外は、これがFE絡みの作品だとは思わないのではないか。
製作には当然任天堂・IS側の声も入ってると思われるが……なのにこれでOKとしたというのが。うーむ。
ゲームは良い出来だけど、「一番大事」なところがどうにも良くない。惜しいなぁ。実に惜しい。ゲームは良い出来なのに。
続編は望めないし、当然他ハードマルチはあり得ない。これ一本で終わり。……惜しいなぁ。実に惜しい。
せめて今後発売されるらしい、海外市場で成果が出ることを祈ろう。FE認知度が日本より低い分、逆に目があるかもしれん。多分。
このままで終わってほしくないタイトルである。かと言って、俺にはどうしようもないが。はぁ。

俺は難度ノーマルでプレーしたが、上に更に「難しい」と「ルナティック」がある。ルナまであるんかよ。よう作ったな。
……しかし一周のボリュームが非常に大きいゲームなので、周回プレーは厳しい。ルナは引き継ぎ不可能みたいだし。今は無理だ。
いつか気持ちが向いたらまた、と思っておこう。もう一度おさらいしたいとは思うからな。まぁ俺のFE欲が高まったら、か。
あと今作をプレーしたことで、俺は「アトラスRPG」にも馴染みが出来たと思われる。これも大事にしたい。「ペルソナ」とか。
オーソドックスなコマンド選択RPGの新作をプレーするって、今や貴重なことだからな。それだけで意義があった。
全てのゲームがヒットし、注目を浴びるわけじゃない。でもどんなゲームだっていい所がある。光り輝く長所がある。
もちろん今作にだって、な。世界に名を馳せなくてもいい。プレーした人は、ちゃんと今作のことを分かっているんだからさ。

……って、芸能界をテーマにした作品で言うこっちゃないか。成功こそ全てだよ。芽が出なきゃカス。不人気者は去れ。
げに厳しきは、生存競争。皆忙しく、ピリピリしている。のんびりゲームやってたら取り残されるぞ? はぁ……。









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Unknown (S・R)
2016-03-22 20:59:29
♯FEプレイお疲れ様です。キーボード3のシフトは「#」でナンバーなんだよなあ……誤表記しやすいタイトルもまた伝統なのか……

さておき、実に面白かった。面白かったんだけど、となるゲームですよね。でも私は好きなゲームです。こんなクソ豪華でフリーダムなゲームが中々ないですからね……
私はキャラでは霧亜が好き、曲はリインカーネーションが好きというKIRIA信者なのですが、当然コスチュームはデフォを一回も使いませんでしたwなんだか資料集のコメント見るにキャラデザの人が瞬時にピンと来た格好だそうですが、どう考えても無いですね。こればっかりは。

デザインと言えば、どこだかで説明されたと思いますがFE世界は飽くなき闘争を続ける修羅の世界で、皆人体改造しまくって人間兵器になっており、だからああいう姿をしています。チキはパフォーマ産んだり異世界にアクセスしたり出来るので生身と言うわけです。この辺の設定はもうちょっと序盤からアピールしておくべきでしたね。設定上踊り子がさらっと絶滅している……

他にわかり辛いのは、FEの魔法成分ですかね。よーく見てください。ファイアーウインドサンダーはセッションスキルにあります。後半になるとエルウインドとか上位を覚えますね。ブリザーとか、紋章やったはずなのに忘れてました……
リザイアやオーラもコマンドスキルであります。ただセッションできないのでこのゲームではいらない子ですけど。


私は最初から最後までハードで通しましたが、分かれば何とでもなる難易度ですよ。アトラスゲーに良くあるカジャ・ンダの補助魔法を使うのが楽にするコツですね。あとエクセライは店で魔反鏡買ってくれば楽勝です。ルナティックはさらに極端になりますが……

アトラスゲーといえば今はやっぱり真・女神転生ⅣFINALなのでこれもぜひ。真Ⅳやってないと話の取っ掛かりが分かりにくいかもしれませんけど、メガテンに期待する歯ごたえを存分に感じる良作でした。真ん中の難易度で♯FEのハード以上w
返信する
Unknown (ota)
2016-03-22 23:54:27
>キーボード3のシフトは「#」でナンバーなんだよなあ……
あれ? ちゃんとシャープの変換で出した筈なんですが。糞紛らわしいな……もういいや。

>こんなクソ豪華でフリーダムなゲームが中々ないですからね……
開発費も時間もふんだんに使ったゲームって感じでしたね。コラボというと制約が多いもんですが、そう思わせない作りでした。
でもそれが必ずしも良かったとは言えませんな。コラボタイトルという大前提をもう少し重視してほしかったです。

>よーく見てください。ファイアーウインドサンダーはセッションスキルにあります。
あはい、知ってます。でもこれはセッション攻撃ですからね。能動的に使えないし。
せめてFE魔法とメガテン魔法は逆の関係にすべきだったと思います。変に自己主張を無理強いしたせいで両方を殺してました。
まぁメガテン要素はある意味FE以上に今作に入れにくく、けど入れないわけにもいかず、苦労したんだろうなぁとは感じました。
コマンドスキルの方は「こんなとこで名前使ってくれるな」というものばかりでしたね。出せばいいってもんじゃない。

>あとエクセライは店で魔反鏡買ってくれば楽勝です。ルナティックはさらに極端になりますが……
最終的にはそうして倒しました。俺はRPGの戦闘であまり消費アイテムを使いたくない質なんで、正直かなり嫌だったんですが。
強いから負けてやり直すのは仕方ないにしても、あの膨大なHPは何とかしてほしかったですね。時間かかって疲れます。

アトラスゲーはやっぱペルソナからかなぁと考えてます。真・女神転生は、復習がてら初代からやり直したいですね。
返信する
Unknown (サク)
2016-03-26 10:01:44
#FE、ちょっと気になっていたタイトルですが、どうもコラボが完全に裏目に出ている感じですね
続編もコラボ作品だとハードル高いでしょうしねえ

ゲーム自体の出来はそこそこ良さそうなのが尚更惜しいというか勿体ないというか
多少気になるゲームではありますが、やっぱり見送りですかねえ
ではレビューお疲れ様でした。今回もとても参考になりました
返信する
Unknown ()
2016-03-26 22:47:48
#FE、発売日に買ったもののMHXとDQBで忙しくて今月まで放置してました・・・
つい先日クリアしたばかりですが、結構楽しめました

セッションは控えのメンバーも戦闘に参加できて、常に仲間全員で戦えるのは良かったです
ただ終盤にもなると流石に演出も見飽きて、戦闘が長ったらしく感じるのがアレですね
早送り機能が欲しかったですわ、まぁあのロード時間を見るに恐らく無理な話ですが
otaさんお気に入りのドリームキャッチャーの歌詞に「メモリー足りないみたい パンク寸前ね」とありますが、あれは自虐でしょうか…

キャラの表情、やはり気になりましたか
特につばさの驚き顔、(゜Д゜)←こんな顔でしばらく硬直するのが私はやたら気になってしまいましたわ

グラも性能もゲームの快適さ、面白さには大いに関係あるよなぁ、と本作で改めて実感しました
返信する
Unknown (ota)
2016-03-27 03:44:44
>>サクさん

>#FE、ちょっと気になっていたタイトルですが、どうもコラボが完全に裏目に出ている感じですね
ゲームの出来は良いんですが、コラボネタが活きていたとはどうしても思えません。そこはとても残念ですね。
まぁでも「製作者がやりたいことをやった」のでしょうから、それはそれで認めたい気もします。とにかく、贅沢なゲームでした。

>多少気になるゲームではありますが、やっぱり見送りですかねえ
うう、そうですか。結構値崩れしてきてますし、チロッとでも気持ちを残しておいてくださいw
ちなみに楽天ブックスでFEエディションが4800円でした。もうちょっと売れて欲しかったなぁ……。
返信する
Unknown (ota)
2016-03-27 03:45:03
>>あさん

おお、プレー済みですか。面白いゲームでしたよね。

>ただ終盤にもなると流石に演出も見飽きて、戦闘が長ったらしく感じるのがアレですね
確かに、終盤は全員参加が当然になり、冗長でしたね。途中でタッグ技が発動すると更に追加になりますしw
俺は意外とロード時間については特に不満に思わなかったんですよね。でも戦闘の早送りはほしかったな……。
>ドリームキャッチャーの歌詞に「メモリー足りないみたい パンク寸前ね」とありますが、あれは自虐でしょうか…
あははw 「ゼノブレイドクロス」みたいにHDDインストール機能を入れてほしかったですね。

>特につばさの驚き顔、(゜Д゜)←こんな顔でしばらく硬直するのが私はやたら気になってしまいましたわ
ありましたねw 霧亜の素の表情も何か不自然だったなぁ。もうちょっと頑張れた気もするんですが。
今作はゲームパッドをそれなりに生かしていましたが、Wii Uの性能が足枷になった部分もあったんでしょうね。
俺は「デビルズサード」で強く感じました。世代が違うならともかく、同列だからなぁ……。
返信する
Unknown (胸だけ二次元)
2016-03-29 22:16:18
本当に、本当に本当に面白いゲームでした。最高の60時間でした。
自分はもう最初の戦闘で何の知識も無いはずの樹達が「カルネージフォーム!」と叫びながら変身した事でああこれはこういうゲームなんだな、ニチアサのアニメや特撮につっこむ程野暮な事は無いなと全てを理解しました笑
なので作中の時間経過とか場違いLINEとか一切気にならなかったです。そこを変に整合性取ろうとして本筋でない労力にリソース取られなくて良かったな、と。

FE成分は薄いけどまぁ仕方ないかと諦めてました。エムブレマーとしてはもうレベルアップの音だけで喜べる程訓練されてます。しかし、終盤の展開からこれ絶対暗黒竜やっとかな損やぞ…!と惹き付けられ例の戯曲のシーンで遂に頂点に達しました。
ムービーを最初これオリジナルの曲かな~と見てたらあれこの曲調…これまさかこの先サビもしかして…?の所で
♪ファーイアーァーエームブレム
ですよ…!これはもう完全にキました。リアルに全身震えました。アムリタシャワーのCMソングもドリームキャッチャーのPVもヤシロ様の曲の最後背を向けてキメるキレキレのライブ(笑)もどれが今作ナンバー1ムービーかな~と見てた自分がもう戯曲一択になる威力でした。とにかくもう暗黒竜はプレイしておくべきと強く言いたいですね。いやもうこの#FEを未プレイとかありえん本体ごと買え!と。ハリウッド的に言って最高のRPGでした。これはもうちゃんとFEでした。

当然100%完璧なゲームでは無いですがこの作品でやりたかった事、作る意義に関してはもう完全に成し遂げてました。キラキラ眩しい程に。うちにもペルソナが欲しいよ~と指をくわえていた任天堂がコラボという形で提案したアトラスお得意のコミュ形式現代×異世界RPG。WiiUユーザーの嗜好から外れる上に内容は完全新規IPなのに食い付きを良くするためにコラボにした事が内容のわかりにくさ、裏目に出るという不遇…なのにこれをここまでキラキラ眩しく時には骨太に真面目に、悪ノリも何も全て全力で楽しんで作ったアトラスをただもう称賛します。

演出面は歌も(エイベックスパワー大きかった)サイドストーリーも夢に向かう人の背中を押すという点もここ最近で一番で。夢を次々に叶えてスターダムをかけ上っていく人を間近で見ていられるのは最高の気分でした。
ヤシロのデレが急過ぎ、チキとの往復が面倒など難点もありますがとにかくもう最高でした。キャラの好感度はペルソナ4にヒケ取りません。あっちは色々展開したのに#FEはこのまま埋もれるかと思うと悔しくてならないです。

しかしまぁ、やっぱ戯曲シーンですな。最高。
FE本編で歌わせる訳にはいかないしこの作品でしか出来ない演出でした。FEと芸能?なんでそんな組み合わせ?と思ってましたがあれがやりたかった、と言われれば納得しか出来ません。
ファイアーエムブレム、手強いシミュレーション
このメインテーマはやっぱり、自分の中では他のどの有名なゲームのメインテーマより輝いていました。エムブレマーで良かった!
返信する
Unknown (ota)
2016-03-30 01:38:29
初めまして……ですかね。コメントありがとうございます。
おおお、ベタ褒めですねw 確かに面白いゲームでした。

>叫びながら変身した事でああこれはこういうゲームなんだな、ニチアサのアニメや特撮につっこむ程野暮な事は無いなと全てを理解しました笑
はい、ああいう馬鹿馬鹿しさは俺もアリだと思います。「どこで戦闘してるんだよ」「観客は誰だよ」なんて言いませんw
けど現実を下地にしているのは確かなので、そこへの気配りはほしかったです。許容度の個人差ですかね。うーむ。

>エムブレマーとしてはもうレベルアップの音だけで喜べる程訓練されてます。
感想に書き忘れたんですけど、FE音楽はもっと入れてほしかったですね。ヤシロ加入シーンに「出会いのテーマ」があればなぁ。

>しかし、終盤の展開からこれ絶対暗黒竜やっとかな損やぞ…!と惹き付けられ例の戯曲のシーンで遂に頂点に達しました。
戯曲はホント良かったですね。非常に心を掴まれました。……惜しむらくは、ムービー鑑賞モードがないことでしょうか。うう。
あの段階になれば完全に「FEコラボ作品」でした。俺が見たかったのはあれ、でした。溜めに溜めた一撃って感じでしたね。

>当然100%完璧なゲームでは無いですがこの作品でやりたかった事、作る意義に関してはもう完全に成し遂げてました。
俺はゲームの感想は別として、「製作者がやりたいようにやる」のは基本的にいいことだと思っています。
そして今作はそういうゲームでした。「俺が作りたいからこうしたんだ!」という意思は強く伝わってきました。
アトラスRPGに詳しくないのでその辺のノリは分からんのですが、アトラステイストもきちんと出ていたんですね。
力の入り具合に見合わない売上は何とも寂しいですね。無理に年末に入れずに、時期をずらしていたら……うーむ……。

>夢を次々に叶えてスターダムをかけ上っていく人を間近で見ていられるのは最高の気分でした。
俺は少々出来過ぎに感じましたが、今作は「鬱展開」を避け、狙って真っ直ぐ明るい内容にしたんでしょうね。
楽曲をエイベックスに依頼したというのは凄いことです。オマケ的なただのキャラソンにはしないという熱意を感じます。

>しかしまぁ、やっぱ戯曲シーンですな。最高。
>FE本編で歌わせる訳にはいかないしこの作品でしか出来ない演出でした
そうですね。本編では不可能な、今作ならではの最高のネタでした。その意味で本編を超えていたかもしれませんね。
>このメインテーマはやっぱり、自分の中では他のどの有名なゲームのメインテーマより輝いていました。エムブレマーで良かった!
俺も昔は、タイトル画面を延々ループさせて聴き入ったりしてましたw 問答無用で「ファイアーエムブレムのテーマ」なんですよね。
あれを頭の中で流すだけで、カーソル動かしてユニットを掴みたくなりますw ……ああ、久々にFEやりたくなってきたなぁ……。
返信する
Unknown (胸だけ二次元)
2016-03-30 02:41:29
また書き込んでしまってすみません、ムービー鑑賞モードありますよ!
2周目以降フォルトナの事務所のトロフィー置き場で好きなムービー見れる様になります。当然戯曲のシーンも、全曲のPVもサイドストーリーで流れたハクション刑事のCMとかも見れる様になります。
是非試してみてください…!
返信する
Unknown (ota)
2016-03-30 22:33:45
なんと、ムービー鑑賞モード、あるんですか!?
そうか二周目か……これは盲点だった。
ありがとうございます、チェックしてみます!!
返信する

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