腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

DEEMO ~ラスト・リサイタル~

2018年06月24日 04時09分16秒 | PS VITAゲーム感想文
【ハード】PS VITA
【メーカー】Rayark Japan
【発売日】2015年6月24日
【定価】1944円(DL専売)
【購入価格】524円
【プレー時間】15時間


んーむ。「DEEMO ~ラスト・リサイタル~」である。ジャイアン以外では久々に聞く単語だな。
入手のキッカケは、ある日のPSストアのセール。俺はいつものように乞食の眼差しで安売りゲームの数々をチェックしていた。
そして100円台や300円台のゲームを幾つかカートに入れた。満足。……で、ふと思った。「このままじゃカッコが付かない」と。
いい大人が300円台のゲームをづらづら並べて、それどうなんよ。そら何も悪くはないけどさ、体面とか世間体とか、あるだろ。
そう思って他のタイトルを眺めてみて、今作が目に留まったのである。524円。500円台ならまぁ大丈夫だろう。胸を張れる。
てわけで購入。524円は少々財布に痛いが、見栄のためだ、しゃーない。……まぁ5.5割くらい本当の話である。終わり。

そんな過程で購入した今作。故に買う前は存在自体を知らなかった。カートに投げる直前にググって概要を知ったくらいだ。
ジャンルはピアノをモチーフにした音ゲーで、製作はなんと台湾の会社だと言う。ふーん。無論ローカライズはしてあるが。
元はスマホゲ&海外製ということがちょっと引っ掛かったが、音ゲーなら作風はあんまし関係なかろう。無難に楽しめるはず。
そう判断して購入し、しばらく寝かせ、「そろそろやろか」と開始したのが、数ヶ月前のことだった。
……いやー。いやー、いやー。久しぶりに、大ハズレを引きましたねぇ。これはアカンよ。見栄張って買うんじゃなかった。
全然面白くないというか、方々でいちいちムカつくゲームだったんだよ。はぁ……。


ゲームを始めよう。その前に!! 何かすることがあるだろう? 外から帰ったら手洗い、じゃあゲームをやる前は???
そう、説明書だ。ゲームやる前は説明書を熟読。俺は親からそう厳しく躾けられた。……時々サボるのは、まぁご愛嬌で。
つっても今作はDL専売タイトル、無論紙の説明書はない。まぁ今は現物ソフトにも説明書はないけど。つくづく狂った時代やのう。
けど電子説明書ならある。VITAタイトルは全て(多分)PSボタン押しのメニュー画面から説明書を開くことが可能になっている。
じゃあ、今作の説明書を見てみよう。正確に伝えたいから、珍しく画像添付だ。このブログで画像付きは超レアやぞマジで。
それだけのことをしても伝えたいのだ。刮目せよ、これがDEEMO製作者が、ゲーム開始前にプレーヤーに渡したい情報の全てだ!






……終了。嘘じゃねーよ、ちゃんとページ数も写ってるだろ。1ページ目注意書き、2ページ目ゲームの説明、以上。
タップ、スライド、以上。オッケー? じゃゲーム始めてね。ウチは実践主義なんでね。即戦力を求めてるから。ダメならクビね。
いやー。いやー。明らかに俺、舐められてるよね。何なんこれ。台湾人て皆こうなの? などとヘイトすら抱きかねない。
もちろん、これがプレー前に説明すべき全ての情報なら別に構わない。けど違う。次は今作のメニュー画面を見てみよう。





幾つかある。メイン、がメインか? 何の? アフターストーリー? これを最初にやるのはダメなの?
リンクプレイって、マルチプレー? どうやるの? ネット対応してるの? 何も分からない。非常に不愉快である。
製作者は「ンなもん見れば分かるでしょ」と言うのだろう。その傲慢さが激しく憎い。お前一体何様だよ死ねよマジで。
今作に限らず近年のゲーム全体の不満「説明書軽視」の極みのようなゲームである。プレー前からドン萎え。いやー。
面白いとか難しいとか以前の問題。プレーヤーをゲームに向き合わせようとしないこの態度。こんなゲームやるんじゃなかった。
舐めた仕事してる連中に蔑ろにされる感覚……屈辱極まりない。本当に何様なんだこれ作った連中は。絶対に許さんからな。
……そこまでキレることなのか? うるさい!! 逆鱗の位置は人によって違うんだよ。俺はこれで激おこするんだ。あー!!

ここで、「説明書手抜きでもチュートリアルが充実してるんじゃないの?」と思う人もいるだろう。
実際、それは現行ゲームの主流でもある。任天堂でもSWITCHからそうしてるからな。……あれも信じ難い・許し難い話だ。
チュートリアルはチュートリアルで存在して当然、説明書とは別の話だ。後者を充実させても前者を無くす理由にはならんわ。
んで今作だが、「両方」ない。いきなり始まり、何の情報もないまま放置され、さぁさっさと働けと鞭打たれる。嘘だが。
今作は音ゲーだが、よくある「総合メニュー画面から楽曲を選択する」タイプではない。ストーリー性&フィールドがあるのだ。
主人公は少女。名前は不明。いきなり天から降ってくる。そこには全身真っ黒の人形人間(?)がいて、ピアノを弾いていた。
少女がフィールドで色々やると、対応した独り言を呟く。ゲーム中の文字情報は殆どこれしかない。ヒント? (笑)。
ああそうそう、今作の操作はタッチパネルのみだ。レバーやボタンは一切無反応。……その説明も、どこにもありはしない。
フィールドを移動し、背景オブジェクトに触れることで新たな楽曲が手に入ったり物語が進んだりする。……この説明も、ない。
まぁそら、別に複雑なこっちゃないよ? ゲーム経験がちっとでもあれば、触ってるうちにどういうゲームかは理解できる。
でもとにかく、不快。舐められてるから。蔑ろにされてるから。上から目線しか感じないから。……被害妄想誘発ゲームである。

さて、ここで今作の更にムカつく点……いや「卑怯」な点について書く。まぁゲームの雰囲気、世界設定である。
上に書いたように、主人公は少女。大きな樹とその根元にピアノが設置してある謎の部屋、その天井から少女が落ちてくる。
そこには他に誰もいない……いや、一人いた。真っ黒で人形のような人間、Deemo。何故ディーモと分かったのかは分からない。
彼はピアノを弾き、少女はそれを聴く。理由は分からない。少女があちこちで独り言を口にするが、答えてくれる者はいない。
ゲームが進むと行ける場所が増え、そこには多数の本があったり「仮面の少女」がいたりする。仮面の少女もまた喋らない。
謎の大樹、謎の場所、謎の少女。何も分からない世界に、ただDeemoのピアノだけが厳かに響いている……。

……お分かり頂けただろうか。そう、今作の世界設定を示すキーワードは「情緒的」だ。静かで優しくてしんみりとした。
あああああああ!!!! またこれかまたこれかまたこれか!!! また「情緒的だったら許される」というあれかああ!!!
俺なぁ。ハッキリ言って「情緒的」が嫌いなんだよ。正確に言えば嫌いになったんだよ。そういうゲームを何本かやってから。
「情緒的」の特徴として、「細かい描写をしない」がある。登場人物の気持ちや現在起きてる現象を、いちいち説明しない。
説明を入れれば情緒が崩れるとでも思っているのだろう。そうすると当然「よく分からない」台詞や状況が多発する。
その時、製作者は言うのだ。「察してください」と。いや「察しろ」と。「これで伝わらないならお前の脳が悪いんだよ」と。
……こういう態度、俺ほんま嫌い。もちろん、一から十まで全部説明しろとは言わん。「察する力」が受け手には求められる。
でも作り手は絶対にそれに甘えちゃいけない。「分かりにくい描写」をするなら、それこそ心血注いで丁寧にすべきだ。
間違っても自分の「伝える力」不足を情緒的パワーで誤魔化すような真似をしてはいけない。……いけないんだよ。
そこを怠ってるのが俺はムカつくのである。力不足ではなく努力不足なのである。舐められているのである。……ああああ!!

今作は世界設定・物語だけでなく、ゲーム全般でそういった「甘え」をビンビン感じさせられ、実に不快だった。気に入らない。
正直こんなゲームはさっさとアンインスコして二度と触れたくもない……けど、そこは俺。始めたゲームは、終わらせなきゃ。
「不快ゲームに嫌々付き合う」ことは俺の場合たまにある(アホか)が、今作は不快さの方向性がいつもとは違っていた。
ゲーム部分は音ゲーだからやれないわけではないが、「製作者のテキトー仕事に付きあわされてる」感がどうしても拭えん。
だからオイラ頑張ったよ。全くやる気湧かんけど、少しずつ進めた。そして何とかアフターストーリーまで全てやり遂げた。
難しさなど全くなく、プレー時間が長いわけでもないのに、ホント疲れた。ゲームでこういうこと、やっちゃいかんな。はぁ。

さて。じゃあ肝心要の音ゲー部分について。非常にムカつくゲームだが、ここはまぁ普通だ。普通に音ゲー。不明点はない。
魂の篭った説明書にある通り、画面上から落ちてくるアイコンが線と重なった時にタップ、もしくはスライドすればオッケー。
タップアイコンの種類は幾つかあるけど何が違うのかは説明されない。もう疲れてきたからいいや。タイミング良く押せばいい。
んで、まず困ったのが「どういうスタイルでやればいいのか」だ。やるべきことは分かる。音ゲーだ。俺も幾つも経験済みだ。
だが今作はボタンじゃなくタッチパネルを使う。ボタンなら何であろうと親指しか使わんが、タッチ操作はその限りではない。
「VITAをどう持ち、どの指で操作すべきか」、これがまず分からなかったのだ。言うまでもなく、推奨操作は教えてもらえない。
上から流れてくるアイコンには「二つ同時」があり、この時は同時に二箇所、つまり指二本が必要となる。じゃあどの指を?
色々試した結果、「VITAをテーブルに置いて両手人差し指を使う」に落ち着いた。……無意味な試行錯誤をしたと思う。虚しい。
ただこれもベストとは思えず、スライド操作をやるとVITAが動いて無茶苦茶になる事件が多発。参っちまったよ。
これも「攻略」の一形態かねぇ。俺にはとてもそう思えんが。元はホゲらしいが、そっちじゃどうだたんかな。知らんわ……。

んでまぁ、ゲームをやる体勢は整った。後はガンガンやっていくのみ。……すると次に出た問題が「感触」だ。
VITAと3DSは共にタッチパネルを搭載しているが、両者は技術的には全然違う。感圧式……と何だっけ? まぁその、違う。
3DSのパネルは柔らかく、VITAは硬い。良し悪しではなくそういうものなのだ。……で、VITAでタッチ音ゲーをやると……。
想像出来るであろう。指が痛いのである。音ゲーだから譜面に合わせてパネルをトントン叩く。トントントントトトトトンと。
指が痛くなるのである。いやマジで。この一点だけでも、このゲーム非常に問題あると思ったわ。何も考えてへんやろ?
音ゲーは「感触」が大事である。俺は「ピ感」という俺語で呼んでるが、要は良いタイミングでボタンを押せた時の喜びだ。
今作にもピ感はある。ベストタイミングでタップすればアイコンがオレンジで光り、良い気分になれる。それはある。
……のだが、ハッキリ言って指の痛みで相殺である。何で移植する際にボタン対応させなかったのか。それくらい簡単だろう。
ちなみにタップ時に効果音が一切鳴らず、これも快感を減らしている。まぁこれは曲の邪魔をさせないという意図なのだろうが。
感触が大事なジャンルで感触が悪いんだから、面白いわけがない。残念ながら今作は最重要な部分も好きになれんかった。
この前のミクさん音ゲーであった「プレーを重ね曲が気に入れば楽しくなる」効果も、残念ながら生まれなかった。
曲自体は、まぁ耳に残る。その意味では好きになれているんだろうが、「音ゲーとしての面白さ」がそれに付いてこない。
感触の悪さもあるし、今作は非常に単調な音ゲーだから、なんちゅーかプレーが印象に残らない。どの曲も同じ感じだ。
狙ってシンプルにしたのは分かるが、そこも俺には合わなかった。……とことん、相性が悪いのう。はぁ。

ゲームの目的は「樹を育てること」である。よう分からんが、謎の樹があり、それはピアノを聴いて成長するのだ。
……いちいち疑問に思うな。「そういうもの」なんだよ。音ゲーをやる度に樹は大きくなる。この樹何の樹ムカつく樹。
で、だ。樹は新曲を聴かせれば、よく伸びる。それはいい。……問題は「同じ曲を聴かせれば効果が極端に落ちる」ことだ。
ある曲で最初に音ゲーやったら50cm(数字は適当)伸びたのが、2回目だと4cmしか伸びなかったりするのである。
今作は樹が一定の高さまで成長するとムービーが入って物語が進むようになっている。だからガンガン音ゲーをやる。
だがもし気に入った曲があったとしても、そればかりやっていたら全然樹が成長せず、先に進められない。
まぁ初回ボーナス的なものはあってもいいだろうが、そんなレベルじゃなく、本当に極端なのだ。2回目以降はカス成長。
「色んな曲をプレーしてほしい」という意図なのだろうが、ちょっとあまりにもそれを強制させすぎである。酷いよ。

序盤から中盤まではプレーしてけばどんどん新曲が手に入るので、樹も楽に成長させられる。でも、それ以降は大変だ。
新曲が枯渇した状態でも育てなきゃならんから、既プレー曲を繰り返すしかない。でも効果は雀の涙。なんでこんなにケチるの?
またしても製作者に悪感情を抱いてしまうのであった。音ゲーで好きな曲を繰り返しやるのを忌避させるってどうなんよ。
ちなみに難度は3段階あるが、高難度なら効果も高いというわけではない模様。それより「達成率」の方が大事みたいだ。
イージーでなるべくミスのないプレーを重ねるのが一番効率良かった。イージーならパーフェクトもまぁ狙えるレベルだし。
イージーが枯渇したら仕方ないからノーマルにも手を出す。難度は大きく上がるが、これもやれないほどではない。
ハードだと冗談のような譜面になり、マジ無理。取り零しアイコンが多すぎて不快さが際立つ。これは他の音ゲーも同じだが。
ちょっと面白いと思ったのは「アイコン落下の速度を変えられる」こと。難度に関係なく、10段階で変更可能。
遅くすると楽になる気がするが、アイコンの数は変わらないので、そうすると「一気に多数が落ちてくる」ことになる。
もちろん速くしたらしたで大変なことになる。俺は10段階中「4」で固定させた。これくらいが無難だろう。
ゲームに好感が持てないので、ただ只管樹を成長させるために効率重視で求めて音ゲーをプレーした。しゃーない。
あと曲の索引が非常に扱い難くて呆れた。何であんな無意味に分けるんだよ!? 一つに纏めろよ!! 
世界の果てまでプレーヤーのことを考えていないゲームであった。そんなに俺が嫌いですか。俺はユーが嫌いです。はぁ。

物語は、先述のように情緒的の極み。誰も傷付かない静かで優しい世界。そんな中俺一人が激高し、白い目で見られている。
プレーヤーも主人公の少女も「何も分からない」のは同じ。音ゲーをやり続けると話は進むが、やっぱり何も分からない。
現実離れした世界だから、夢か何かなのだろう。それ以上は推理しても無意味だから、じっくり情緒に浸ろう。可能ならば。
で、ラストに、一応真相(?)が判明。DEEMO、少女の兄。少女と二人で歩いている所で、交通事故に遭ってしまった。
意識不明なってしまった少女の目を覚まさせるべく、DEEMOとなった兄は彼女の精神世界でピアノを弾く。多分そういう話。
恐らく兄自身は死んでしまったのだろう。切ないっちゃ切ない話だが、汚れきった俺の心には一切合切響かなかった。
VITAで追加されたアフターストーリーは、少女がDEEMOのいない部屋で目覚めるところから始まる。つっても現実ではない。
そこでも本編同様音ゲーをやることになるが、DEEMOいないのに誰がピアノ弾いてるの? そういう設定どうでもいいの?
んでよう分からん過程を経て、今度こそ少女は現実で目を覚ました模様。良かったね。今後の人生テキトーに頑張って下さい。
「仮面の少女」が誰なのか何を意味してるのかが不明のままだったが、別に知りたくないからいいです。どうでも。
伝えることを怠る物語から伝わることなど何もない。一生情緒の世界で意識高くやっていればいい。ケッ。あーあ。

こんなゲームではあるが、トロフィー取りも一応頑張った。……が、コンプは出来ず。このゲームなら別にいいけど。
ストーリー系は全部取れたが、対戦モード絡みはどうやっても不可能。というのも、ネット非対応なのだ。オフ専。
一応CPUと対戦することも可能なのだが、ふざけたことに、この場合CPUは「100%完璧なプレーをする」のだ。マジで。
つまりコンピ戦だと、勝つことは絶対不可能。勝利が条件のトロフィーなので、相手がいないと取得も不可能というわけだ。
非常に舐めた仕様だが、他の要素で麻痺してたから怒る気にもなれなかった。いいよ、いい。こんなトロフィー要らない。
徹底的にユーザーを侮る今作らしい仕様と言えなくもないしな。取らせたくなかったんだろ? アンタの目論見通りだよ。
ちなみに他のトロフィーも、バグがあるのか満たしてるのに取れなかったりする。よう分からん。死ねばいいのに。

グラフィックは、まぁ普通。お国柄なのか、一応日本とは違った画風を感じた。もちろんそれが魅力的だったわけじゃないが。
曲一つ一つにテーマとなる(多分)絵が用意されていて、それについてはええなと思った。ギャラリーモードがあれば、な。
音楽は……音ゲーだから当然色々用意されている。しかし索引の使い難さのせいで、一曲一曲を堪能するのは不可能だった。
絵と同様、ギャラリーモード用意して自由に聴かせてくれてもいいのに。まぁ敢えて入れなかったんだろうな。今作だから。
ちなみに曲は日本人制作・日本語歌詞のものも多くあって驚いた。台湾製だから? 某国だったらあり得んことだろう。
だから尚更ギャラリーモードでゆっくり聴いてみたかった。そしたら作品の感触も幾分良くなったかもね。知らんけど。
俺はもちろん一切買ってないが、PSストアを覗いてみたところ、DLCの追加楽曲が大量に用意されていた。驚くほどあった。
一曲か複数入ってるのか知らんが、ひとつ480円、それが山のように。全部揃えたらとんでもない値段になりそうだ。
今作の収録曲数は値段相応にあると思うから、DLCがどんだけあっても気にはならない。俺には関係ない話だ。
リストを見ていたら無料DLCもあったが、今更やる気にはなれなかった。もういい。さようならDEEMO……。


ふぅ。終えられてよかった。今はもう昔の話、思い出の彼方。忘れよう。強烈に残るゲームじゃないしな。
近年の日本でよく聞く言葉が「おもてなし」だ。外国人旅行者が激増・オリンピック開催決定からより目にしやすくなった。
やはりこれである。ゲームもやはり、おもてなしである。そうでないゲームもあっていいが、俺は好きじゃない。
もちろん「客を神と思え、媚びろ」てな意味じゃない。自らの生み出した作品の魅力を最大限伝える努力をしてくれ、だ。
……今作は、おもてなし精神が皆無のゲームだった。実際はそんなことないのだろうが、客の俺がそう感じたんだ。
ほんのちっと手間をかけてくれればいいのに。僅かな配慮をしてくれればいいのに。それがないだけで、好感度はダダ下がり。
これが台湾製だからなのかどうかは分からん。他に台湾製ゲームやったことないし。まぁそうでないことを願うよ。
と言っても、今後ゲームに台湾が絡むと警戒してしまうことは間違いない。洋ゲーと違って「凄い」わけでもないしな。
あーあ。俺のせいじゃないよ。作り手は好きに作る権利があり、俺はそれを好きに受け取る権利があるのさ……。

今作はSWITCH版も発売されているらしい。……ボタン対応してるんかな? だとしたらいいことだな。どうでもいいことだ。
プレーして大失敗なゲームだったが、「よう知らんゲームに感覚で手を出した」結果なんだから、想定内だったとも言える。
安価ゲーだしそんな多大な時間をかけてはいないから、ダメージが大きいわけでもない。もういいさ。終わったこと。
色んなゲームやってりゃ、こういうこともあるさ。その時はグダグダ言いたい文句言えばいい。これからも、な。
玉石混交、色々な作品がある創作の世界をこれからもテキトーに探索していこうと思って終わり。つまんなくて、別にいいさ。

……ただ、願わくば、つまんなくても、作り手が「伝える努力」をしているゲームでありますように。
舐めた態度が感じられませんように。全力を出し切って、それでもつまらないゲームでありますように。それなら、いい。
自棄糞なんだか贅沢なんだか、自分でもよう分からんや。まぁともあれ、一寸のゲームにも五分の魂。でありますように。
はぁ。






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8 コメント

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Unknown (れいん)
2018-06-24 18:40:52
お疲れさまでした
DEEMO、ですか。自分はスマホ版をプレーしてドはまりしてました。DEEMOが好きな1人の意見だと思って聞いてもらえたらと思います。
言ったらこういう『タッチ式』音ゲーってゲーセンしか無いんですよね。スマホの音ゲーって言ったら今はもうデレステ、バンドリのソシャゲとかかもしれないですが、こういう腰を据えてじっくり何度もプレー出来るゲームってのは以外と少なく、だからと言ってゲーセンだとお金がゴリゴリ減っていくので、ある意味この課金式のゲームって有り難いですね。
ただotagame氏のゲームの価値観で見れば非常に相性が悪いという印象を持ってましたが、これにvita版というごり押し移植が乗ってかなり悪い印象を持ってしまったのかなと思いました。
音ゲーはあんまりストーリーむやみに付けるべきじゃないなぁ…これリズム天国でも思った…
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Unknown (ota)
2018-06-25 00:39:21
>お疲れさまでした
ありがとうございます。……と言っていいのかw
合わないゲームに付き合うのはお互いにとって不幸だというのは分かってるんですが、ついつい意地を張ってしまいます。

>DEEMO、ですか。自分はスマホ版をプレーしてドはまりしてました
なんと、そうですか。指配置はどうしていたんでしょうか?w スマホだと持って親指ふたつ?
VITAに移植するならボタン対応だけはしてほしかったと強く強く思います。それくらいなら難しくもないだろうに。
>言ったらこういう『タッチ式』音ゲーってゲーセンしか無いんですよね。
よく知らないんですが、そうなんですか。そして腰を据えてやれるタッチ式音ゲーだとほぼスマホしかないんですね。
本文にも書きましたが、俺はタッチ式での「感触」が全く合いませんでした。指でアイコンが隠れるという弊害もありますし。
俺は「シアトリズム」シリーズ大好きですが、あれはタッチ式ながらペンでやれるというのが非常に大きかったです。
ペン式ならボタン以上に楽しめたんですけどね……。

>音ゲーはあんまりストーリーむやみに付けるべきじゃないなぁ…これリズム天国でも思った…
今作のは単純に話が面白くないのが問題だと思いました。感動狙いなんでしょうけど、感動した人いるんかな……。
返信する
Unknown (パックマン)
2020-01-10 15:41:48
記事を読ませていただきましたが、「こんな考え方もあるのか」と考えさせられる文章だと思いました。自分は、VITA版を購入して、今熱中しているゲームの一つとなっています。実は、今、私のVITAは、スティックが故障していて、マイクラをやってもずっと下を向いているという悲惨な状況になっています。その中で、操作がタッチスクリーンのみというこのゲームは、神様のような存在でした。しかし、音ゲーガチ勢からすると、FCを狙っているときに、VITAの性質上無反応やカクツキが起こると、気持ちのいい物ではありませんでした。他にも、EX譜面が無い等の欠点もありますが、良い点もあるのではないかと思います。例えば、xiさんや、crankyさんなどの数多くの音ゲー曲に携わっている方の曲があり、音ゲーファンには嬉しい事だと思います。他にも、ミスをあまり感じさせない仕様や、直感的にプレイできる点等、音ゲーとしては、完成度の高いものだと思います。それ故、このゲームは、ストーリーを添え物として考えてプレイするのも良いんじゃないでしょうか。そして、全体としては、静かな曲が多いのですが、激しい曲が好みなら、Aragamiや、conflictのような曲をプレイするのも手だと思います。ですが、この手のゲームは、好みが別れるものだと思うので、このゲームの雰囲気を楽しみたい人だけがプレイするのが良いと思いました。
返信する
Unknown (ota)
2020-01-11 22:17:19
コメントありがとうございます。
かなり貶した文になりましたが、俺なりにちゃんとプレーした上での正直な感想です。

>今熱中しているゲームの一つとなっています。
ぬぅ、そうですか。各機種への移植や映画化を見るに、人気作であることは分かるんですが……俺には壊滅的に合いませんでした。

>FCを狙っているときに、VITAの性質上無反応やカクツキが起こると、気持ちのいい物ではありませんでした。
タッチパネル操作はどうしても意図に外れた動作が起きてしまいますからね。ガチで挑むほどにそれが気になってしまう。
俺は、本文に書きましたが、とにかく指が痛くて参りました。それがなければゲームとしては楽しめたかもと思います。

>このゲームは、ストーリーを添え物として考えてプレイするのも良いんじゃないでしょうか。
魅力を感じない以上、見限ってそう捉えるべきですね。寂しいものだとは思いますが……。
返信する
PS4版はボタンdeemo (かまぼこ)
2020-11-19 22:00:23
なかなかお怒りのご様子が節々から伺えますw

説明書は…小さい頃は寝る前に紙の説明書を薄明りで見ながら寝落ち(勉強しろ)していたので気持ちは非常にわかります(笑)
そういや最近はゲームについてる?のかついてないのかの電子説明書もあまり読まない派になってしまったなあ
やってればしつこいくらいのチュートリアルがあるのが常なんですよね
でもこのVita版は非常に不親切なようで残念ですね
今PS4版の説明を本体から見た所、公式サイトの説明ページに飛ばされました。ちゃんとある模様
タイトルの(剛田)リサイタルのように、強引にわかれ察しろと強要しているのかもしれない(笑)

PS4版はセールで見かけてなんか聞いたことあるゲームだなと思い調べたら音ゲーであったので購入!
左から順に←↑→□△○ボタンでスライドはアナログの左右方向に割り振られてました
ミクゲーに慣れた人なら少し遊んで慣れれば結構やりやすいかと思われます
従って、音ゲー部分は面白い!んです。が…

音ゲーとしか知らずに購入したので謎の本格的な情緒ゲー要素にかなり面食らいました
無視すると曲が増えないどころか木が育ったとか言って音ゲー中断される始末で参りました
想定外だった謎解き等要素は当然のように嫌になったので全部答えサイトみてしまいましたww(音ゲーがしたくて買ったからと言い訳)
PS4版はリメイクであるらしく、有名な声優が声をあてているようです…が、その(音ゲ以外の)要素目当てで買う人いるのかと疑問です

otaさんの感想を読んでいると木の成長速度はPS4では改善されているのかもしれません
結構、モサモサと成長した気がします(トロフィーに全曲2つ以上の難易度を演るってのがあるので必然かもw)

曲選びの索引は…なんじゃこりゃあ!?ってレベルで酷いの一言ですね
リメイクしてもそのままってことはこれは本作の味だと製作者は思ってるのかもしれないですね。曲ごとの絵は本当に良いんですが…
情緒ゲー部分は1度終われば済むけど繰り返し長期間遊ぶ音ゲ部分はしっかり作ってくれいと言わざるを得ないですよね

特有の気持ちよさがない…えーVita版は押しても無音なんですか!
全部ではないけどリメイク版ではピアノ音なるので改善された部分なんですね

HARDは…かなり大変でしたね。音符が落ちてくる速度を高めに設定して次々かたっぱしから押してく感じで
見切りやすく高速化しないと遅いままだと音符がごっちゃり固まりすぎて見切りにくく大変だと思います
(PS4版では全曲HARDで80%以上の達成率というトロフィーがある!!…もののDLC曲で80%達成曲数を水増ししても可らしい)

DLCは…1つが5曲入の新しい分類だと思われます。あの索引がDLC買う毎にどんどん増えてく感じで
PS4版ではシーズンパスで13冊とか索引が増えましたw

情緒ゲーってLimboが出たあたりから大量に増えたのでしょうか
僕の初めての情緒ゲーはICOかもしれません
当時絶賛されていたけどそう面白いもんでもないじゃんって感想だった気がして以来情緒ゲー(雰囲気ゲーとも。近年分類された?)とは相性が悪いです
その後いくつかやって、小規模低価格な(ら気楽に挑戦したい)のに情緒ゲーは嫌にならずにプレイするのに非常に強いエネルギーを必要とする
と気づいて毛嫌いレベルで避けつつあります…大作情緒ゲーってあるのかはわからないけど存在したらとんでもなくしんどいゲームだと思う(笑)
シューティング(2D飛行機)や音ゲー、落ちゲー、パズルゲー、2Dアクションみたいなむき出しのゲーム性な方が気楽に挑戦できて熱中できますからね
返信する
Unknown (oia)
2020-11-23 03:02:28
>PS4版はボタンdeemo
当然そうなりますよね。音ゲーはボタンか、DS式タッチペン方式がいいです。指はあかん……。

>やってればしつこいくらいのチュートリアルがあるのが常なんですよね
現在はどのゲームも「チュートリアルで説明」主義に染まっていて、俺は嫌なんですが、まぁ時代の変化と諦めてもいます。
しかしそれにはチュートリアルをちゃんと整備するのが絶対条件。今作のような甚だしい手抜きには激しく腹が立ちますね。

>音ゲーとしか知らずに購入したので謎の本格的な情緒ゲー要素にかなり面食らいました
そこも今作の売りなんだと思いますが、音ゲー重視だとかなり面倒臭い要素ではありますねw

>曲選びの索引は…なんじゃこりゃあ!?ってレベルで酷いの一言ですね
実に「何も分かってねぇ」作りでしたが……PS4版でも据え置きですか。改善しろよ。不満の声は出なかったんかなぁ。
仰る通り、気に入った曲は何度もプレーするだろうに、そこに何の配慮もないのは音ゲーとしてあり得ませんよね。

>HARDは…かなり大変でしたね。音符が落ちてくる速度を高めに設定して次々かたっぱしから押してく感じで
あれは個人的に無理と判断しました。ゲームが気に入ったなら頑張る気にもなれたかもしれませんが。

>僕の初めての情緒ゲーはICOかもしれません
あ……ICOもそうなんですか。俺は未プレーでして、いずれと思っているんですが。PS5でリメイクされるでしょうし(予想)。
この手のゲームについての感想で何度も何度も書いてますが、雰囲気がそうなのは別にいいんです。好き嫌いは別として。
でもいい加減にしろと叫びたくなる説明不足と、それを「高尚でしょ?」と言いたげな雰囲気は、本当に我慢ならないですね。
まぁ俺が創作物に求めすぎなのかもしれませんが。丹念に「もう一つの世界」を作ってる創作なんてそうそうないですからね。

>シューティング(2D飛行機)や音ゲー、落ちゲー、パズルゲー、2Dアクションみたいなむき出しのゲーム性な方が気楽に挑戦できて熱中できますからね
俺は世界設定やらもゲームの一部として重視はしています。総合娯楽なんだから全てを楽しみたいです。贅沢なことをw
返信する
Unknown (Unknown)
2022-03-08 09:57:49
deemoは最高の神ゲー
糞ゲーとか言ってるお前は頭悪い
運営に土下座しろや恥晒しwwwwwwwwww
返信する
Unknown (ota)
2022-03-09 01:04:48
お、おう。糞ゲーとは言ってないと思うが。
言葉遣いはともかく、君の作品愛は好ましく思うよ。これからも頑張ってな。
返信する

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