腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

スーパーマリオコレクション スペシャルパック

2011年01月23日 21時43分49秒 | Wiiゲーム感想文
「気乗りしない参加と貰っても嬉しくない引き出物……微妙な知人の結婚式に出席したかのようです」。
クラブニンテンドーのアンケートにこう書いておいた。

もちろん、俺にとってスーパーマリオが「微妙な知人」なわけがない。
今も昔もガンガンスーパーマリオをプレーし、恐らく今後もそれは変わらない。大事な大事なシリーズだ。
マリオの記念日とあらば幾らでもマリオゲームをやるし、金を払うことにも躊躇しない。
だが、それは内容を伴ってこそ、だ。
「こんなもん」を比類なきゲームの誇り・スーパーマリオの記念碑として出してほしくはなかった。
どうしてもっと金をかけなかったのか。安く済ませたいのなら、どうしてもっと丁寧に扱わなかったのか。
内容はもちろん、任天堂の態度に非常に落胆させられた。
ぶっちゃけ、ロクにソフトがないWii市場の穴埋めにする為の企画だったんだろうな。
はぁ……。


価格は定価2500円。25周年に掛けていることに随分後で気付いた。
発売直後はちょっとした品薄になってたし、一応期間限定生産らしいので、そのうち新品流通は止まるだろう。
ま、だからと言ってプレミアが付くような商品じゃないけどな。販売本数も相当多いし。

取り敢えず外箱はとても立派。開け難いけど。
棚に並べると他のソフトと高さが揃わないから、こういう箱はあまり好きじゃない。
して中身は

・歴代マリオサントラCD
・ブックレット
・スーパーマリオコレクション

だ。


まずサントラCD、ここで落胆その1。
当たり前だが、歴代マリオの曲を全部収録なんて出来る訳がない。そんなことは期待していない。
だからシリーズの中から選りすぐりの曲を収録した、ベストアルバムのような形態になっていると思っていた。
それは正解ではあったのだが……いくらなんでも各作品から「1曲だけ」なんて少なすぎるだろう。
「候補が多すぎて入りきらない」ことを心配してたのに、実際は「収録数が少なすぎてスッカスカ」である。
そりゃベスト型にすれば各作品平等に扱うのは難しいかもしれないが、それをやってこそ25周年の価値があるというものだろう。
一応収録曲自体はさすがの高品質揃いなのが救いだが、やるならせめてCD2枚にギッチリ詰め込んでほしかった。
まぁサントラ未発売の「サンシャイン」「ニューマリオWii」などの曲は嬉しかったな。もっと数が多ければ……。
ちなみに俺は初代~ワールド、マリギャラ、マリギャラ2のサントラを持っているので、これらの収録曲には価値がない。
初代のアレ、及びオマケの効果音集が収録されているので、ライトなマリオファンにはある程度嬉しい品かもしれない。
濃いファン? そんなのは勝手に付いてくるんだから放っておけばいいんだよ。はぁ。

あんま関係ないけど、ゲームメーカーはもっとサントラ販売を充実させてくれよと思う。
今はネット環境が充実してるんだから、旧作のサントラをデータで売ればユーザーも非常に喜ぶと思うんだが。
それはそのゲームへの思い入れの維持・増加に繋がるし、それがまた続編やリメイクの購入意欲に繋がるはず。
過去ゲームの音楽は非常に価値があるのに、あまり商売に結びついていない気がしてならない。勿体無い……。



次にブックレット、落胆パート2。
宮本茂らマリオ制作の主要メンバー3人が作品の思い出を語るという企画なのだが……
10作品にそれぞれ1ページ、コメントもひとことだけで、サントラに劣らずスッカスカの内容。
こんなもん読むくらいなら「社長が訊く」の方がよっぽど内容が濃くて面白いよ。
一応初代の貴重な企画書が(1ページだけ)乗ってるのが売りかな。それも社長が訊くで読めるけど。
最後のページにある、マリオスタッフ総出で作った「25」の人文字なんて失笑ものである。
こんなアホな企画通すなや。マリオの25周年だぞ? もっと他にやることあるだろうが!
間に合わせ。やっつけ仕事。




最後に「スーパーマリオコレクション」のゲームソフト。これが最後の落胆だ。最後まで落胆だ。
はぁ。

まず内容がSFC版まんまなこと。一切手を加えていない。コピーライトすら「NINTENDO 1993」だけ。
つまり移植じゃなくSFC版のエミュレート。ツールとデータがあれば俺でも作れるソフトではなかろうか。
サントラとブックレットより酷い、最悪のやっつけ仕事。これが25周年の記念碑かぁ~~!?
と岩田社長のニコヤカな顔に怒鳴りつけてやりたいよ。命失うだろうけど。
はぁ……。


そしてゲーム内容も、少なくとも25周年記念商品に相応しいとは思えない。
今作マリコレは、旧マリオのリメイク集である。オリジナルではない。
この時点で大きく間違っている。いや完全に間違っていると思う。

以前も書いたが、スーパーマリオは純粋なゲーム性だけではなく、グラフィックや音楽も強烈にユーザーの心に焼き付いている。
特に音楽、例えば初代のメイン曲である「アレ」の価値は、言葉で言い表せないほど大きい。
あの曲を聴くだけでマリオが、任天堂が、ゲームが想起される。これは恐らく世界共通ではなかろうか。
任天堂ももちろんその辺を熟知し、方々でマリオの曲や効果音を使用することで、偉大な作品の偉大な音楽を最大限利用している。
スーパーマリオは世界最高のゲームである以上に、世界最高のゲームミュージックなのである。

……なのに、今作はリメイク作品。曲も効果音も大きく手を加えられている。誰も望んでいないのに。
ハッキリ言って曲にも効果音にも、オリジナルの面影は全くない。殆ど別物だ。
もちろん曲調などは変わらないが、マリコレの曲を聴くことで当時の記憶やマリオの歴史に思いを馳せる人は少ないと思う。
これがSFC版の頃なら、単なる詰め合わせ集として価値があるから、まぁさほど問題はない。
しかし今作には「スーパーマリオ25周年記念作品」としての側面が求められているのである。どう考えてもおかしい。
実際任天堂は今回の25周年キャンペーンでも初代マリオの音楽と効果音を宣伝で大いに使用し、ユーザーに「マリオ」を想起させた。
あのCMを見ることで「久々に古いマリオをやってみたいな」と思った人は多いだろう。ゲーム性だけでなく、曲も込みで、だ。
そして実際ソフトを入手し、プレーしてみて、どう感じただろうか。
「見た目はそっくりだが、何か違う」と思ったのではないだろうか。事実そうなっているのだから。
ホント、あの任天堂が、あのマリオの記念碑を、なんでこんなヤッツケ仕事で済ませたのだろう。
その誠意のなさが腹立たしくも情けない。何をやってんだよ任天堂……。


グラフィックに関しても、音楽ほどではないがリメイクによる違和感は強い。
要するに今作のリメイクは、ゲーム性以外をSFCの「スーパーマリオワールド」の雰囲気に合わせるよう行われたのであろう。
マリオワールドはSFCのゲームだから、ファミコンの音を引き継げとは言わない。あれはあれでいいのだ。
だがそれが旧作にも合っているわけではない。そこを読み違えている。綺麗になればいいってものではない。
クッパ城や地下のボーナスステージに飾られてるパネルは、今作の「ズレ」の象徴的存在だと思う。
そうじゃないんだよ。それは違うんだよ。少なくとも俺はそう思う。強く思う。

あとゲーム内容とは関係ないが、プレー中にディスクが回りっぱなしなのが非常に気になった。
オリジナルマリコレの容量は、16Mビットである。ビットだ。バイトに直せば2Mバイトだ。
こんなもんWiiのメモリなら楽に1発で全部読み込めるはずだ。なのに何故ディスクを回す必要があるのか理解できない。
電気代云々を言ってるんじゃない。ディスクドライブの駆動音が気になってしまうのだ。
常時読み込みが必要な他のゲームなら仕方ないかもしれないが、何故今作でこんなことになっているのだ。
とことんまでのヤッツケっぷりである。はぁ……。


じゃあ収録各作品の感想を。
散々文句言いまくったが、ゲーム部分の移植度はバッチリで、セーブシステムなどを見ればオリジナルよりずっと遊び易い。
実際ゲームの雰囲気にここまで不満タラタラなのは俺だけなのかもしれん。はぁ。




・スーパーマリオブラザーズ

世界最高の売り上げを誇る伝説のソフト。「生きた伝説」でもある。
今プレーしても普通に楽しめるのは驚きだ。改めてその優れたゲームバランスに敬意を表する。
「単純ながら奥が深い」作りが実に見事だ。だから今でも遊べるし、遊び込む余地がある。
この奥深さは、ダッシュやジャンプの挙動をボタンの押し方・押す時間により微妙に変化させられることに尽きる。
口では説明し難いが、マリオをプレーした人なら誰でも実感できる感覚だと思う。
初代の時点でこれを実現していたのは本当に凄い。凄いとしか言い様がない。
つくづく初代スーパーマリオは奇跡の塊である。はぁ……感嘆の溜息。

ところで、今回プレーしていてかなり足を引っ張られたのが、「マリオ的油断」だった。
俺もゲーオタとして長年多くのゲームをプレーしてきた。その中には初代マリオより難しいゲームなど幾らでもあった。
だから今更初代マリオをプレーしても苦戦なんかせず、楽にクリアーできる……という自負がある。
これはまぁ自惚れではなく、事実だと思う。初代マリオは別に難しいゲームじゃない。今の俺の敵ではない。
……が、それがどうにも油断に繋がり、ミスが多発するのだ。楽にクリアーできるはずなのに、死にまくり。
結果的に全面を終えるにはそこそこ時間がかかった。全く情けない。

まぁ、「油断」は言葉が悪いかな。「マリオ的カッコ付け」と訂正しよう。
「数々の難関アクションゲームをこなしてきた俺なら、初代マリオを華麗に操れるはず!」という変な自信をついつい出してしまうのである。
例えば、1マスしかない小さい足場が連続している場面があるとする。マリオとしては結構な難所だ。
これを慎重に、一つ一つジャンプで乗り移っていけば、今の俺なら全然問題ない。全然難所ではない。
だがここで、どうしても「カッコ良く乗り越えたい」という意識が働いてしまう。鼻息を荒くしてしまう。
そして慎重じゃなく大胆にピョンピョンジャンプしたり、大ジャンプで足場を飛ばしてみたり……
その結果、ミスをする。そしてやり直し。嗚呼またやっちまった、となるわけだ。
この辺、どんだけ難アクションをこなしていても、俺の根本的なゲームの腕前は大して上がっていないことがよく分かる。
まぁそんな感じで、さすがに古くて退屈な部分もあるが、結構楽しく遊べたのであった。


一応拘りとして、「全てのクッパをファイアマリオで倒す」を設定した。
よって必然的にワープゾーンは使わず、1から8のワールドを全て順繰りにやっていくことになる。
ワープ不使用は別に苦ではないのだが、クッパをファイアーで倒すのは今でもなかなか難しい。
当たり前だがクッパ前にファイアマリオという最高の状態で到達しなければならず、ミスは許されない。
ミスをしてしまうと、クッパ城には大抵1つしかパワーアップがないので、ファイアマリオに復帰することができない。
必然的にリセットし、プレーをワールドの最初からやり直す破目になるわけだ。
今作はデータセーブがあるから、ワールド毎に潰していくことで何とか達成できた。
出来ればセーブなし・通しプレー・全クッパ撃破を達成し、スーパーマリオブラザーズ完全制覇と行きたかったが……
それは今の俺でもちょっと無理そうだ。まぁ25年後、50周年の時に挑戦しよう。はは。



・スーパーマリオブラザーズ2

俺はマリオシリーズはほぼ全部プレーしているが、この作品のみオリジナル版をクリアーしていない。
それはディスクシステムを持っていなかったという理由が大きいが……仮に持っていても、多分無理だったと思う。
とんでもなく難しい。これがマリオ? と疑わざるを得ない。誰でも遊べる? 遊べません。楽しめる? ……それすら微妙。
間違いなくシリーズの正統続編でありながら、ここまでぶっ飛んだスーパーマリオは後にも先にも存在しない。
本当に一体何なのか。初代の絶妙すぎるバランスを、続編でどうしてここまで偏ったものにできるのか。
これをあの任天堂が発売したということが未だに信じられない。宮本氏もこの作品についてはあまり触れないし。
決して駄作ではないが、シリーズ異端中の異端児、それが今作「スーパーマリオブラザーズ2」、リメイク版副題「FOR SUPER PLAYERS」である。

基本ルールは初代とほぼ同じながら、とにかくマップ構成・敵の配置に極上の嫌らしさが施され、難度激増。
他のマリオにも難しいステージはたくさんあるが、この作品には単純に難しいというだけではなく、制作者の底意地の悪さを感じる。
取るとパワーダウンしてしまう「毒キノコ」の存在はその象徴だろう。マリオでキノコを取ることが悪だなんて。
毒キノコは分かっていれば取らなければいいだけで、別にこれが難度を上げているわけではない。
だがその意識、毒の意思がゲーム全体からビンビン感じられるのだ。誤解を恐れずに言えば、マリオ2は悪意のゲームである。
少なくともクリアーを目的に遊ぶなら、生半可な気持ちで挑んではいけない。他のマリオと同じに考えてはいけない。
じっくり腰を据えて攻略すること。そうすれば、他の高難度ゲームと同じ感覚で楽しむことはできるだろう。
いや別にネタじゃないよ。ガチでこのゲームは難しいから。「ファミコン的理不尽」に溢れているから。

どのステージもいちいち難しいが、特に4面、クッパ城のステージは突出して厄介な作りになっている。
マップが嫌らしいのは当然として、大半のクッパ城には恐怖の「ループ」罠が仕掛けられているのだ。
ループ罠は前作でもあったが、今作での複雑さは前作の比ではない。絶望的な気分にさせられることもある。
尤も、このリメイク版にはルートの正否を音によって知らせてくれるというありがたい措置がなされているので、まだマシだ。
そう、オリジナル版にはそんな軟弱要素はなかったのである。全ては自力。理屈もヒントも何も無く、ただ自力。
まっこと恐ろしいゲームである。発売当時にこのゲームの攻略に正面から挑んだファミコン戦士達に深く敬意を表する。
例えクリアーできなくても、挑戦したというだけで履歴書に書けるよ。嗚呼。

もちろん今作プレー時には前述の「マリオ的カッコ付け」などと言ってる余裕はなく、慎重に慎重を重ね、ただクリアーだけを目指した。
プレー前は今作でも全クッパ討伐をやれたらな~などと考えていたが、とんでもない思い上がりだった。絶対に無理だ。無理すぎる。
今作を、セーブ使いながらでもいいから全クッパ討伐を達成できたら、その人は任天堂株を10株くらいプレゼントされてもいいと思う。
オリジナル版で全ステージ通しプレー・全クッパ討伐を達成したプレーヤーはいるんだろうか。
マリオ恐るべし。GKどもよ跪け。はぁ。

それでも一応全ステージ通しプレー・AからDの隠しワールド、更にオマケの9ワールドまで全てクリアーできた。
1~8ワールドは計4周(うち3周ワープ不使用)もやったよ。よう頑張ったな俺……。
ちなみに個人的な今作プレーのコツは、「パワーアップを無視すること」。
スーパーやファイアになっても一瞬で死ぬので、パワーアップの恩恵が殆どないのである。
そしてマップ上にはチビマリオだと通り易い狭い通路、つまり大マリオだと通りにくい箇所が非常に多いのである。
よってパワーアップすると却って障害が増えてしまうのだ。ただクリアーを目指すなら、寧ろチビの方がいいというわけだ。
もちろんクッパ討伐を狙っていたりするなら話は別だが。俺には無理だ。無理だった。はぁ。

やや消化不良だが、全面クリアーしただけでも威張れる。ここは胸を張らせてもらう。
俺は(リメイク版だが)スーパーマリオブラザーズ2を全面クリアーしたぜ。うげへへへへ。
自分では見たことがなかった伝説の「アリガトウ!」もこの目で確認。ファミコン時代に達成しておきたかったな……。
半端な部分はあるが、現時点の俺なりにやれることはやったと思う。
まだまだスーパープレーヤーへの道は果てしなく遠い……。



・スーパーマリオブラザーズ3

初代は衝撃的な面白さ、2は絶望的な難しさで度肝を抜いてくれたが、3は圧倒的な完成度でまたも俺を驚愕させてくれた。
グラフィック・音楽・ボリューム・アイデア・そして面白さ、どれを取っても当時の他ゲームのレベルを遥かに超えている。
個人的には初代より3の方が体感の面白さは凄かったと記憶している。「ここまで面白いものがあるのか」と唸らされた。
88年と言えば、比類なき「ドラクエⅢ」と同年である。まさにファミコン黄金期か。
この2作は当時のゲーム、いや当時の娯楽の頂上にいた作品と言っても過言ではあるまい。
凄まじきは任天堂。最高に面白いゲームだった、「スーパーマリオブラザーズ3」!!

……で、さすがに今やるとそこまでのものではないが、もちろん今やっても十分楽しめる。
前作までと違って任天堂自体がゲームを作ることに慣れてきているのがよく分かる。ファミコン絶頂期だ。
難度調整も相変わらず絶妙で、初代と2の良いとこ取りといった感じだ。軽く触れても、深くやっても楽しめる。

オリジナル版では唯一にして最大の欠点として「セーブができない」というのがあったが、リメイク版ではそれも克服。
今作についてはリメイクによる音楽やグラフィックの変化もさほど気にならず、一番良質のリメイク作だと思う。
ちなみに実は日本版より簡単になってる海外版を元にリメイクされているので、難度はオリジナル版より下がっている。
具体的には、ファイアやしっぽマリオの状態でミスをしても、チビマリオじゃなくスーパーマリオで止まれる。
あまり気にならない変更点だが、できれば日本版を元にしてほしかったと思う。

今作にも大掛かりなワープがあるし、マップ制の採用により全ステージを攻略する必要はなくなったのだが、
一応の拘りとして全ワールド全ステージを通しでクリアーしておいた。
無限増殖を封印すると、難度がますます絶妙になり、かなり楽しめたと思う。いやぁ、素晴らしい。
全てが幸せだった時代の、全てが最高のゲーム。嗚呼。楽しいけれど死ぬほど切ない。





・スーパーマリオUSA

周知の通り、日本の「夢工場ドキドキパニック」が海外で「スーパーマリオ2」として発売され、
それが逆輸入された時にタイトルが変更になった作品だ。
夢工場はディスクシステムのゲームだったので、ファミコンROMカセットで遊べる形にしたのはまぁアリだと思う。
またそれをSFC版マリコレに収録するのもアリだろう。
が、今回の25周年記念にこれを加えるのは、どう考えてもナシだろう。だってこれ、マリオじゃないんだから。
マリコレに収録されていたから止むを得ずシリーズ作品として取り扱っているように思えてならない。
SFC版のベタエミュというヤッツケ仕事の綻びが出てしまっている。はぁ。

ディスクシステムを持っていなかったので、夢工場バージョンは未プレー。
また本来マリオじゃない事を当時から知っていたので、USAにも興味が湧かず、プレーしたこともなかった。
なので今回初挑戦となったのだが……プレーしてみても、やっぱりこれマリオじゃないね。良し悪しはともかく。
攻撃方法が違うしタイムも得点もないしピーチ姫が攫われてないし、システムも雰囲気もマリオらしさが全然ない。
マリオと言うより「ファミコンのアクションゲーム」って感じだ。例えとしては大雑把だけど。

して初めてこのゲームをやってみたのだが、意外に面白かった。
マップ構成や敵の能力・配置が秀逸で、難度が絶妙。簡単過ぎず難し過ぎず。マリオで言えば3に近い感じ。
いや、今作は1UP手段に乏しく、お約束の無限増殖もない(多分)ので、相対的にマリオ3より難しいな。
終盤とラスボスはかなり大変だった。残機が豊富ならそうでもないのだろうけど……。
決してやれない気はしないが、油断するとすぐ死んでしまうので、ほどよい精神でゲームに臨める作品だった。

ただ欠点として、ステージがどこもやや長すぎると感じた。
おかげでコンティニュー時のやり直しがかなりかったるい。サクサク進まない。マリオシリーズにはない欠点だ。
使用キャラの性能が4種類あるのは面白いが、慣れればあまり差を感じなかった。
ここは今作でしかあり得ないキャラ、ピーチ姫でプレーするのが乙というものか。
滞空してもスカートが捲れない舐め仕様はマイナス1万点。



ふぅ、ンなとこ。
散々グダグダ文句言った割に、どの作品もキッチリクリアーし、楽しんだ。
十分マリオ漬けになり、記念の祝砲を上げることはできただろう。ちょっと遅いかもしれんが。
「2」と「USA」という心のしこりに一応の決着をつけられたことも大きい。
特に2を、リメイク版とは言え何周もし、「アリガトウ!」を見たことが感慨深い。
我がファミ魂、まだまだ衰えず。笑わば笑え。ふはははは。あは。

25周年を迎えたと言っても、単なる区切り以上の意味はない。
何故ならマリオは今もゲーム業界の最前線で活躍している現役の作品だからだ。
去年も最新作「マリギャラ2」を発売し、またも超絶完成度でマリオここに健在とゲーマー達に知らしめた。
今回の企画は過去を懐かしむものだが、対象が現役である以上、後ろ向きではない。
過去をキッチリ再確認したら、また次の作品を待望できるのだ。素晴らしい。
スーパーマリオの更なる活躍を、いちファミコン世代として大いに期待する。
そして俺の期待は叶うだろう。前向きに、確信できる。

次のマリオは、恐らく3DS版となるだろう。
早ければ今年中、遅くても来年には登場すると思う。
「飛び出すマリオ」がどんなものなのかさっぱり想像できない。だが「面白い」ことは確信している。
今も昔も全く揺るがない絶対の信頼感と実績。マリオシリーズに凋落を感じたことは一度もない。
単純ながら、これがマリオシリーズの一番凄い所かもしれない。3DS版も、必ずややってくれる。
それが俺の3DS購入動機になったりしたら最高だね。
今はただ発売を待とう。

やっぱりスーパーマリオは我がゲー道のスタート地点であると今作で再認識した。
あれだね、原点回帰ってやつだね。初心忘るるべからずってやつだね。
迷った時はマリオをやればいい。そうすれば「ゲーム」を思い出せる。
今回旧作を一気にプレーし、自分の中に再び「ゲーム」を叩き込んだ。
障害物と敵キャラと穴だらけのこのゲー道、マリオと一緒なら恐れるものは何もない。
華麗なダッシュとジャンプで、これからもどんどん先に進んでやるぜ!

……と言いたい所だが、現実はミスしまくりでダラダラ進行。
ま、俺はこれでいいか。ミスってやり直していつかクリアー、これが我がゲー道だ。
少なく見てもあと3億回は死なせちゃうと思うけど、これからもよろしくねスーパーマリオ。
嫌? まぁそう言わずに。俺頑張るからさ。2億回に抑えるように。
はぁやれやれ。



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