尾道は坂とニャンコと寺の町

観光地図を見ると尾道にはやたら寺が多い
それは北前船の寄港地で裕福だったからだという

定番観光ルートの坂道をブラブラと散策してると
朝の7時だというのに汗が噴き出してくる
年寄りは絶対に寄り付かない観光スポットだ

坂道沿いには空き家や閉店した古民家店舗も目立つ
出会ったニャンコは3匹
どうやら観光資源としての坂道の役目は終えたようだ

朝飯を求めて駅前に行くと
ロードレーサーやクロスバイクに乗った人達が幾人も走ってる
駅横には自転車組み立てスペースも設けられていて
坂とニャンコと寺の町から
しまなみ海道自転車の町へ変身だ

朝飯のパンを食べながら窓越しに走ってる自転車を見てると
持って来れば良かったとちょいと後悔する
今度はしまなみ海道を走りに来よう

夜のフェリー旅

「きっ粋」と言う居酒屋は当たりだった

40半ばと思われる店主は手を動かしながらもいろいろ話しに付き合ってくれる
壁にかけてあった尾道駅の写真を指差し
「20数年前の駅前は芝生だったんだよ」

カウンターに同席してた若者に話しかけてみると
東京からレンタサイクルでしまなみ海道を走りにきたそうだ
まだ自転車始めたばかりということだが旅志向のようで嬉しい
帰り際に松本ぽたりんぐクラブのMLに誘っておいた

店を出て海岸をブラブラしてると
「日本一短い船旅」の文字が目に飛び込んだ
向島フェリーだ
最終便が10時半なのでまだ間に合う
100円払って乗り込と約3分間の船旅で向島上陸
さすが日本最短

島での滞在時間は最終便までの20分だ
帰りの船中では他に客もいないので乗務員の方と立ち話
橋ができてフェリーの航路が減ったことや
橋の維持費が年間一億円かかるし雇用も減って
橋ができたのはいいことばかりじゃないと話していた

いずれにしても日本一という言葉には滅法弱いのだ

尾道は澪の道か？

午前中の仕事を終え電車に飛び乗り5時間
降りたったのは映画としまなみ海道でイメージが膨らんだ
尾道駅

この季節の7時はまだ明るいがすぐにビールタイムだ
今夜の居酒屋を物色しつつ商店街のアーケードに入る

おっ、何だか昭和58年の時をかける少女にタイムスリップしたみたいだぞ
ノスタルジックな風景の中に
うず潮小路、浮御堂小路
なんて名前が付いているのがまたいい

ちょいと隠れ家的居酒屋に目を付けからホテルにチェックインする

尾道の語源が気になって調べてみると
諸説ある中司馬遼太郎の
澪の道(みおのみち)から転じたという説に一票