織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

南ア・鳳凰三山紀行(41) 「南御室小屋」

2012年06月30日 | 南ア・鳳凰三山紀行
.




南ア・鳳凰三山紀行(41) 「南御室小屋」 .



-南御室小屋



-南御室小屋水場



森林帯に入って、更に、高度を下げ、次第に緩やかになったところで小服をする。
緩かった下りが再び急になり、暫くすると青い屋根の南御室小屋がみえだした。
ホッとする心地で、そのまま樹海の中を行くと間もなく南御室小屋へ達した。
この山小屋は林に囲まれた広場にあり、周囲はコメツガのうっそうとした樹林帯で、小屋周辺だけがポカンと切り開かれたような立地状態にあり、実に静かでいい雰囲気がある。
北アルプスの山小屋のような快適さは望めないだろうが、都会の便利さや喧噪を忘れるのにはよい所だろう。


小屋番さんであろうか、可愛らしい娘さんが、「いらっしゃいませ、きょうはお泊りですか?」 と声を掛けられた。
「いらっしゃいませ」・・?、
普通なら「お疲れさんです」、とか、「ご苦労さんです」とか言われるのだが・・?、まあいいか。
「いや、今、薬師方面から下ってきたところで、これから夜叉神方面へ参ります。 外でチョット休ませてください。」
「あ、そうですか、どうぞごゆっくり」
笑顔で応対してくれて とても感じのよい、やさしそうな娘さんであった。

南御室は、北アルプスに多い大型施設とは比ぶべくもない小さな山小屋である。
先程の薬師小屋と同一経営のようで、薬師小屋へ泊まる人は一度こちらで申し出てください、という意味の掲示がある。


ここで昼食の大休止。
小屋のすぐ前に水場があり、冷涼な沢水がポンプアップされて常時放水されている。
この上の薬師岳小屋には水がなかったし、更に稜線上は勿論、鳳凰小屋までないので、水はこちらで補給しなければならず貴重な場所である。
手をすすぎ、顔を洗い、更に、コッヘルに水を戴いて、お決まりのインスタントラーメンを作る。
ついでに気付けのためのウイスキーの水割りをあしらえてチビチビやりながら、アンパンをかじり、出来立てのラーメンをすする。
後は、コーヒーと軽いつまみと持参の果物で人心地がつく。
小生はタバコはやらないが、彼の美味そうな一服はことここでは納得できる。
決して内容は良くないが、大自然の中での至福の一時である。
小生が山好きになったのも、この所作が一つの要因かもしれない。
大休憩の後、南御室小屋を出発。


次回、 「辻山 苺平




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南ア・鳳凰三山紀行(40) 「私観・山の歩き方」

2012年06月29日 | 南ア・鳳凰三山紀行
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南ア・鳳凰三山紀行(40) 「私観・山の歩き方」 .




砂払岳山頂


砂払岳からのその後の降りは、ひたすら急坂でシラビソの純林の森林帯が続く。
登山道も、シラビソの根っこ付近の道は相当荒れていて、どこが道やら判別し難いところもあり、足元には充分注意が必要なルートでもある。

無心で降っていると突然平坦地になって、そこに大岩が現れた。 「ガマ岩」と記されていた。
よく観ると、確かにガマガエルが口をチョットあけている姿に見えなくも無い。
一瞥して通り過ぎる。

再び、急激な下りの樹林帯へ突っ込む。
山歩きで注意しなければならないのは、登りより下りと言われている。 小生も体験的にそれらを学んでいるつもりである。
特に、長丁場の下りや急な降りに限って脚部に負担がかかり、仕舞いには炎症を起こして四苦八苦しながら下山したという経験は誰しもお持ちであろう。


ここで、山好きな小生の経験による勝手に感じた「山の歩き方」の数ヶ条を示したい。
条件は長時間の登降:2時間以上、ただし岩場、沢筋、雪上・・など特殊な歩程は含まず。


『降り編』
1、走らない、跳ねない、急がない
2、リズミカルに、
3、有ればステッキを上手に利用する
4、両手は必ず空けておく(物を持たない・ステッキは除く)
5、小幅、小股(左右の膝を並べる感じで)
6、登りとは逆に、軟らかく着地(カカトより着地、体重を抜く感じ)
7、浮石、根っこ、枯葉など足の取られに注意・・!!
8、遠回りしても段差の少ない、平坦、安全な道を選ぶ



 『登り編』

1、登山靴は底が厚く、踝(くるぶし)が隠れるほどの周囲のしっかりしたもの
2、歩き始め、出来るだけ平坦の徐歩区間を設ける(ウォーミング・アップ)
3、いきなり急な登りの場合、普段のペースより意識的に遅くする
4、足の底の全面をつかい、体重を預けるように一歩一歩前進(ベタ足、)
5、小幅、小股で、引きずるように安全な着地面を歩く(スリ足)
6、急斜面は避ける(有れば迂回路を取る)
7、滑りの注意(濡れた木の根っこや石を避ける、靴底の濡れにも注意)
8、急登の場合両手を腰に当てる(ステッキを余り頼りにしない)
9、息切れしそうな時は意識的に深呼吸をしながら(できれば腹式呼吸)
10、息切れした時、大きく一吸小さく二吐、又は、二吸二吐
11、チョイ休止(息入れ)、小休止、大休止を計りながら
12、水分の補給は十分に、登行中は食べ過ぎない、食べない(歩行中アメ、チョコなどはOK)



次回、 「南御室小屋




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南ア・鳳凰三山紀行(39) 「砂払岳」

2012年06月28日 | 南ア・鳳凰三山紀行
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  南ア・鳳凰三山紀行(39) 「砂払岳」   .




薬師小屋と砂払


砂払岳


砂払岳3



やや重い腰を上げて、薬師岳小屋から砂払岳に向かう。
小屋の裏から急登が始まるが、直ぐに視界が開けて再び砂と岩のコンビネーションがはじまる。

15分も登るとすっかり見晴らしが良くなり、振り仰ぐと富士山が見えだす。
山道ルートは頂上直下をトラバース気味に付いているが、敢えて、頂上に向かってみた。
大岩の間に緑の這い松が所々に植生したように生えていて、こちらもなかなか良い雰囲気の頂である。
山頂には特に正規の標識などは無いようで、有志者が巨岩の表面に赤い字で「スナハライ岳」と書かれているのがチョット印象的である。

向こう側を眺めると山頂直下からは緑の山域が広がっている。
正面遠方には、ずんぐり、むっくり・・?、とした辻山、苺平であろうか眼下に広がっている。
芦安、夜叉神から登ると殆ど樹林帯の中だが、初めて明るい稜線に出て展望が利く顕著なピークが、こちらの砂払岳であろう。
因みに、鳳凰三山を縦走する場合、夜叉神から登って三山を踏破し、御座石か青木へ下るのが一般的らしい。 我等はまったくその逆を行っているのだが・・!。

こちらは何でも、奈良法皇が鳳凰山に登られた時、初めて足の砂を払った場所であることから、その名が付いたという伝説がある。


砂払岳の特異な岩の山頂でチョットたわむれた後、いよいよ本格的な下山開始、直下から森林帯に突入する。
南アルプスはさすがに森林限界がかなりの高度まであるようで、2600~2700mあたりまでであろうか。 従って、直下まで森林帯が迫っている。

因みに、鳳凰三山と言うけれど、最も南から砂払岳2740m、薬師ヶ岳2765m、観音ヶ岳2841m、赤抜沢ノ頭2750m、地蔵ヶ岳2764mと2700m以上のピークが五座あって、鳳凰五山という向きもあようだ。


下山開始と同時に、樹林帯に突っ込む。


次回、 「私観・山の歩き方






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南ア・鳳凰三山紀行(38) 「薬師岳小屋薬」

2012年06月27日 | 南ア・鳳凰三山紀行
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南ア・鳳凰三山紀行(38) 「薬師岳小屋薬」 .




薬師小屋案内板



薬師小屋



薬師小屋2



薬師の頂上から同じような姿の砂払岳が眼前に鎮座していて、その鞍部に緑にか組まれて赤と青の屋根が見渡せる。  薬師岳の小屋である。

薬師岳山頂でゆっくりした後、10分も経たずに薬師小屋到着。
周囲はコメツガなどの明るい樹林帯に囲まれていて、小屋周辺だけがポカンと切り開かれたような立地状態である。

数人の登山者が小屋前のベンチで間もなく出立しようとしていた。
「これからどちら方向ですか・・?」と、それとなく聞いてみた。
「はい、昨日夜叉神から入ってきて、これから鳳凰三山をやって御座石か青木鉱泉に下る予定です」
「そうですか、丁度、私等と逆方向ですね。 ここからだと三山縦走して余裕で下れますよ」
お互いに挨拶を交わして別れた。
見上げると直ぐそこに、やはり砂と岩の山頂部である「砂払岳」が望まれる。


ところで薬師岳小屋は、ほぼ稜線上にあるため自然水は無く天水に頼っているようで、鳳凰小屋か、この先の南御室小屋でたっぷり水を補給すろのが望ましいとのこと。 
従って、キャンプ地としては適さないようで、小屋周辺には自炊用のテント場などはないようだ。


こんな訳でもないが、時間的にもこちらでは軽く休憩した程度で、昼時の大休止はこの先の御室小屋で取ることにした。


ある登山者の一言、
薬師小屋は薬師岳と砂払岳の鞍部に建っていて、プレハブのこじんまりとした小屋です。収容人員は100人となっていますが、かなり詰め込んでのことでしょう。見たところ50人がいいところかなと思います。
料金は寝具付素泊まり4700円、1食付6800円、2食付7800円です。 
私は夕食付きでお願いしましたが、これだと夕食は2100円ということになります。ここではHPや登山道途中の看板に書いてありますが、16時までに到着していないと食事は出してもらえないようです。



次回、 「砂払岳







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南ア・鳳凰三山紀行(37) 「薬師岳」

2012年06月26日 | 南ア・鳳凰三山紀行
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南ア・鳳凰三山紀行(37) 「薬師岳」 .





薬師標識


薬師山頂 奥は地蔵岳


薬師山頂


薬師山頂のミニオベリ


薬師より八ツ



地蔵岳(2,764)観音岳(2,841)薬師岳(2,780)の三山を指している。
南アルプスのよさは原生林の覆われ、深い渓谷が人臭さを感じさせないところであるが・ 、この鳳凰三山の頂きは見通しの利く白い稜線部に覆われている。

地蔵ヶ岳は花崗岩からなり、大自然の風化作用により頂上には18メートルの大岩柱(オベリスク)がそびえ奇観を呈している。。
同様に観音ヶ岳、薬師ヶ岳ともに花崗岩の風化によってできた白い砂と岩に覆われ、雪と見間違えそうな白さであり、麓から見るとまるで雪が覆っているようである。

鳳凰三山は古来からの名山で、荻生徂徠は「峡中紀行」において「鳳凰山ヲ問フ。則チ神鳥来リ栖ミシ処ナリ。年紀悠バク、其ノ的トシテ何レノ代ニ在リシカヲ詳ラカニセズ」とその神秘的な雄麗さを説いている。


薬師の頂上へ近づくに従って、時には大きな岩、奇岩の間を往くようになる。
大きな岩を乗り越えるときには足を高く上げるようになり、余計な労力を要するときもある。 
今日の道中を思う時、この後は概ね下りであろうが相当の長い距離を歩まねばならず、今後の体力維持に心せねばならない。

ハイマツと一緒に岩にへばりつくようにハクサンシャクナゲの葉が風にそよいでいて、所々に、強風から身を守るように岩に隠れて高山植物が新しい芽を出していて、間もなく華麗な高嶺の花々が咲き競う時期を迎えようとしている。


薬師小屋に泊まったのであろう、女学生のグループであろう・・?、「富士山も見え、北アルプズで見え、槍ヶ岳が見えていたわよ・・!」 と興奮しきりであった。

確かに、観音岳から薬師岳までは、右も左も前も後ろも山・山・山で興奮しっぱなしだった。
薬師岳に到着すると目の前に白峰三山、あ~いいな~登りたい。



薬師より地蔵



薬師より観音


遂に、薬師の頂上(2780m)へ到着した。 
観音岳から概ね30分ほどで山頂に到達。
そして、辿り着いた薬師岳の山頂は白砂の広々としたスペースであり、そくに巨大な花崗岩の岩がまるで配石したように色々な形の岩が点在していて独特の雰囲気がある。

更に、周辺は緑の這い松帯になっていて、まるで、チョットした日本庭園を散歩しているような感覚になる。
巨岩が積み重なったような状態では、思わず大岩の上で昼寝をしたくなる程のどかであり、悠久の世界であった。
そう、この地は、ばかでかい枯山水の庭である・・!!。


目の前には北岳バットレスが大きく立ちはだかるように聳えている。
昨年の夏、正面の北岳に登り、白峰三山を縦走するつもりであったが悪天候に阻まれ、已む無く大樺沢を降りてきた残念な思いもあるが、今はただ感動が胸をよぎる。
暫く、白峰三山をながめながらボーッと幸せな時間を過ごす。




薬師から中道標識



尚、薬師岳山頂の東側には青木鉱泉へ通じている下山道がある。
近年開けた「中道コース」というのがあって、山腹直下にはその名も「御座石」という巨石が鎮座しているらしい。


次回、 「薬師岳小屋





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