goo blog サービス終了のお知らせ 

織内将男の山旅の記録

若かりし頃よりの山旅の記録です・・!!

穂高岳登山(4)「岳沢カール」

2010年08月19日 | 上高地から岳沢、穂高岳
.


 穂高岳登山(4)「岳沢カール」 
(画像の大部分は和田氏提供による、現地イメージ写真です)


徒歩時間にして凡そ1時間くらいであろうか・・?、初めての大休止をとる。 

一汗かいた跡の、レモンの酸っぱい味がジーンとしみて心地よい。 
山歩きでレモンは、小生の必携品でもある。


地図を見つめるとこのルートに「休憩適地」とある。
時間的にも丁度この辺りだと思われるが定かではない。 
実際の、この地も休憩適地であるかどうかは不明であるが、河原の開けたところなので、或いはそうかもしれない。


dh7  西穂遠望
岳沢から西穂の尾根:dh7


涸れた沢の正面は吊尾根、そして左は西穂の岩稜が連なっているはずで、この辺りがヒョットしたら西穂の本峰が頭上に聳えるかもしれないが、無論、今はガスに閉ざされて残念な光景ではある。 



岳沢カールは、この正面の吊尾根の向こう側に存在する涸沢と同様、氷河期の氷河によってできた渓谷だといわれる。 
中央部は氷河が削ったと思われる礫岩がゴロゴロと数10mも谷を埋め尽くしているのである。このため広大な沢で当然水量も豊富のはずであるが、水は全て伏流水となって、表面では涸れた沢となっているのである。



dh9 岳沢カール

dh11 岳沢の涸沢
雄大な岳沢カールと涸沢(dh9 dh11)



絶え間ないガスは盛んに動いていて、上方へ移動しているのが判る。 
しかし、晴れることの無いガスの流れである。 
山腹辺りから次から次と湧き出しては、上方へなびいていて何やら不思議な光景を見ているようである。 


気が付くと、この沢の上流の天辺は奥穂になるが、こちらは微動だにしない黒い雲海が纏わりついている。 
この辺りは、もしかしたら雨の模様かもしれない。 

六,七人のパーティが下りてきて小生の直ぐ横に陣を取り、一時周囲が騒がしくなったが、すぐに立ち上がって去って行った。 

一陣の風が通過したようである。


休憩してても晴れない気持ちで、次のステップを進めることにしよう。
さすがに、この頃より勾配がきつくなっていて、しかも、ほぼ直線的に登るようである。

しばらく進むと、年配の御夫婦らしい両人が山道にどっかりと腰掛けて談笑しているようである。
だが、御婦人の方は両肩が落ちていて、チョットお疲れのご様子・・!、
聞くと、これから穂高をやるそうである。 
これから先の峻険な「重太郎新道」を登るには少々無理があるような気がするが・・どうであろうか?、 無難を祈るのみである。

続く・・、

尚、今後の写真掲載の大部は、「和田様」の御提供によるものです。
和田氏ホームページへ  
http://www.tok2.com/home/pokopoko110/newpage172.html



【小生の主な旅のリンク集】

《日本周遊紀行・投稿ブログ》
GoogleBlog(グーグル・ブログ)   FC2ブログ   C・掲示板   FC2 H・P   gooブログ   yahooブログ

《旅の紀行・記録集》
「旅行履歴」
日本周遊紀行「東日本編」   日本周遊紀行「西日本編」   日本周遊紀行 (こちらは別URLです)

【日本の世界遺産紀行】
北海道・知床   白神山地    紀伊山地の霊場と参詣道   安芸の宮島・厳島神社   石見銀山遺跡とその文化的景観

ハワイ旅行2007   九州旅行2008   沖縄旅行2008   北海道道北旅行   北海道旅行2005   南紀旅行2002


【山行記】

《山の紀行・記録集》
「山行履歴」   
「立山・剣岳(1971年)」   白馬連峰登頂記(2004・8月)   北ア・槍-穂高(1968年)   上高地・岳沢・穂高(1979年)   上高地・明神(2008年)   南ア・北岳(1969年)   八ヶ岳(1966年)   八ヶ岳越年登山(1969年)   谷川岳(1967年)   丹沢山(1969年)   西丹沢・大室山(1969年)   西丹沢・檜洞丸(1970年)   丹沢、山迷記(1970年)   奥秩父・金峰山(1972)   

《山のエッセイ》
「上高地雑感」   「上越国境・谷川岳」   「丹沢山塊」   「大菩薩峠」

《スキー履歴》
「スキー履歴」


.