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穂高岳登山(1) 「出発」
(写真の大部分は和田氏提供による、現地イメージ写真です)
上高地
久しぶりになった。 実に久しぶりになったものだ。
穂高への登山は小生が未だ独身の頃、数回試みたが、生活環境が変わってからは初めてになる。
所帯を持ち、子供もそれなりになって口も達者に利けるようになった頃である。
「お父さん、一人で山に登るの」
「そうだよ」
「山って、何日もかかるの」
「うん」
「いいな・・!、 ネーッ、私も山に連れてって」
「もう少し大きくなってからな」
上の娘の会話である。
上さん(妻)に駅まで送ってもらって別れ際、子供たちの目がいかにも名残惜しそうであった。
このところ、秋雨型の天気模様で前線も停滞気味である。
お天気の予報は、やはり芳しい予報は出していなかった。 従って、入山しても余り好天には恵まれないかもしれない。
しかし、以前より計画していたため、余程のことが無い限り、今になって変更することは適わなかった。
山友の某君にもそれとなく声を掛けてみたが、仕事の都合で今回だけは否定の返事をいただいてしまった。
従って、今回は単独の山行となってしまった。
上高地へ着いたのが9月23日・午前6時15分頃であった。
清烈な山の空気を吸い込んだ瞬間、夜来の寝不足で霞がかった頭の中は晴れわたった。
しかし、実際の上高地の上空は当初の予報どおり低く垂れこめていた。
妻のお手製の「おにぎり」を頬張って、早々に俗界の上高地を後にした。
バスターミナルより少々行ったところで、上高地の名物である「河童橋」が現れた。
お馴染みの光景である。
ココから眺める穂高の景観である山並みは、観光ポスターに紹介されている程有名である。
だが、今朝の空模様では、その風情は望むべきも無い。
岳沢の賽の河原のような風光が微かに望めるが、その上方は暗雲に閉ざされて澱み、視界は完全に遮られていた。
その視界の知れない「岳沢」に向かって歩を進めるのである。
次回へ・・、
尚、今後の写真掲載の大部は、「和田様」の御提供によるものです。
和田氏ホームページへ
http://www.tok2.com/home/pokopoko110/newpage172.html
.【小生の主な旅のリンク集】
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《山のエッセイ》
「上高地雑感」 「上越国境・谷川岳」 「丹沢山塊」 「大菩薩峠」
《スキー履歴》
「スキー履歴」
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穂高岳登山(1) 「出発」
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久しぶりになった。 実に久しぶりになったものだ。
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「お父さん、一人で山に登るの」
「そうだよ」
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しかし、以前より計画していたため、余程のことが無い限り、今になって変更することは適わなかった。
山友の某君にもそれとなく声を掛けてみたが、仕事の都合で今回だけは否定の返事をいただいてしまった。
従って、今回は単独の山行となってしまった。
上高地へ着いたのが9月23日・午前6時15分頃であった。
清烈な山の空気を吸い込んだ瞬間、夜来の寝不足で霞がかった頭の中は晴れわたった。
しかし、実際の上高地の上空は当初の予報どおり低く垂れこめていた。
妻のお手製の「おにぎり」を頬張って、早々に俗界の上高地を後にした。
バスターミナルより少々行ったところで、上高地の名物である「河童橋」が現れた。
お馴染みの光景である。
ココから眺める穂高の景観である山並みは、観光ポスターに紹介されている程有名である。
だが、今朝の空模様では、その風情は望むべきも無い。
岳沢の賽の河原のような風光が微かに望めるが、その上方は暗雲に閉ざされて澱み、視界は完全に遮られていた。
その視界の知れない「岳沢」に向かって歩を進めるのである。
次回へ・・、
尚、今後の写真掲載の大部は、「和田様」の御提供によるものです。
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