土佐のくじら

土佐の高知から、日本と世界の歴史と未来を語ろう。

国防における日本の弱点 その1 (きちんとした、敗戦の反省ができていないこと。)

2013-11-13 19:09:33 | 土佐のくじら国防論

土佐のくじら(幸福うさぎ丸)です。

国防の基本は、戦わずして勝つことです。
そしてその方法論は、敵国よりも高い防衛力を持つことです。
そのためには、相手の長所を無力化し、自国の短所も無力化することです。

私は平和主義者ですから、決戦や玉砕や、他国への屈服は大嫌いです。
最近は保守への機運も高まり、戦前日本の美しさを紹介してくださるブログの記事も増えました。

しかし私は、少し残念に思うのです。

戦前日本を美しく思う心は尊いです。
戦前の日本が、高き志を持った、勇ましく美しい人々であったことを発見することは、
日本の誇りを取り戻すことであり、失われた歴史を知ることでもあります。

しかし残念ながら、それでは戦前日本が負けた反省にはならないのです。
つまりそれだけならば、また負けるということです。

自虐史観は最悪です。
戦前日本侵略国家説で、人が良く、理想主義的な日本人は萎縮し自信を失います。

しかしそれを払拭するために、戦前日本を美化するだけでは、日本を守ることにはなりません。
また負けるだけだからです。

なぜ日本は負けたのですか?
本当にその原因にまで、到達していますか?

その原因を、
「ABCD包囲網など、当時のアメリカを中心とした、白人至上主義的侵略の罠にはまったからだ。」として、
では、その罠にはまらないようにするには、どうすれば良かったのですか?

そこまでたどり着かなければ、バリバリの侵略国家である、現中華人民共和国が仕掛けてくる罠など、見破ることなどできませんよ。

私は今、志を同じくする保守派の方々の心情を、悪くする言葉を発しているかも知れません。
しかし私は言います。
私は、日本を愛しているからです。

私の見立てでは、日本が世界の幸福に責任を持とうとする国家に成長しない限り、
日本は中国から侵略の危機にさらされ続けるでしょう。

それは、歴史には法則があるからです。
日本が内向きになり、精神的に鎖国している時には、世界は侵略国家が成長しているのです。

平安時代に遣唐使を廃止したときには、元(モンゴル)が興隆しました。
日本が戦国時代を続けているときに、ヨーロッパの大航海時代、すなわち植民地時代は始まりました。
江戸時代に、再び日本が鎖国している間に、世界は白人の植民地で塗りつぶされました。

そして戦後日本は、一国平和主義という精神的鎖国状態にあるのです。
それが、中華人民共和国という、筋金入りの侵略国家を育ててしまったのです。

現中国の最大の弱点は、信頼がないことです。
はっきり申し上げます。
中国は日本化し、信頼の大国と変貌しない限り、中国に未来はありません。

しかし一方の日本は、一国平和主義を捨て、世界の幸福に責任を持とうとする国家に成長しない限りは、
筋金入りの侵略国家である中国の、野蛮な勢いを止められず、飲み込まれてしまうでしょう。

日本はさらに国際化し、日本的価値観を世界に普及し、定着させる努力をすることで、
世界から争いそのものをなくせる国であることを、日本国民はもう知らなければならないのです。

日本が世界から目をそむけたら、弱肉強食の価値観で、世界は覆い尽くされるのです。
これが、世界の中の日本の歴史です。

歴史は繰り返します。
日本は自虐史観を捨てるだけでなく、戦前日本の凛々しさに酔うことなく、きちんと歴史を見つめることです。

そして、国防に関しての長所と短所を体系化した形で、国民レベルで認識するべきです。
でなければ歴史というものは、いつまでもいつまでも繰り返されることを、私は警告いたします。






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8 コメント

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ありがとうございます。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-11-23 12:54:02
はっちょさん、コメントならびに、記事のご紹介ありがとうございます。

秀吉が朝鮮征伐をしたからこそ、朝鮮は中世を乗り切れました。
http://blog.goo.ne.jp/orbakuchan/c/c811d0558471d93c1b5013a07ceb5555

このままでは、はっちょさんお仰るとおり、歴史は繰り返します。

韓国民は、相手を間違っています。
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宿業 (はっちょ)
2013-11-23 09:15:39
お隣の国はなぜ性懲りもなく反日を続けるのか?

これも「因」は深いものがあり、過去にさかのぼって考える必要はあります。

私達は学校で歴史を学んだのですが秀吉の朝鮮出兵は失策であったかの悪評を信じていましたが、これは間違いを教えられていたようです。

《秀吉の朝鮮出兵》↓
http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1582.html
反日の根本原因は昔、日本が朝鮮を侵略し、悪業をはたらいたことであるかのようですが、全くそのようなことはありません。
むしろ、近年でも危機である防衛問題を先駆けて取り組んだ行動であり、日本が過去にも植民地支配をうけないで済んだ大功績であります。
世界情勢を把握していなければ理解出来なかった近隣国は自分たちの「無明」を棚に上げ、数百年経った現在でも反省することなく日本を宿敵のような見方をしています。

良くないのはやはり、あまりにも日本が、日本のトップが自虐史観を植え付けられ「洗脳」されてしまった事でしょう。

歴史は繰り返されると言われますが、「宿業」は早くカルマの刈り取りをしなければなりませんね。
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いえいえ。(笑) (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-11-14 21:28:06
泣き虫ウンモさん、いえいえ、コメントするーなんてできませんよ。(笑)

せっかくお声をかけてくださったのに、そんな失礼なのことはできません。

理想国家では、桜さんのお店ですから、桜さんにおまかせなことが多かったですけど、本館にくださったコメントは別です。(笑)

実は私、返コメが好きなんです。(笑)
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Unknown (泣き虫ウンモ)
2013-11-14 21:19:40
土佐のくじらさん、コメントありがとうございます。
お仕事が忙しいときには、華麗にスルーしてして下さい。
思いつきで書いているようなところがあるので^^;
小学生向けの「孫子の兵法」を購入したのですが、40過ぎてから関心を持つのはキツイですね。
まったく読んでいません
総裁先生の言う通り、30前までに興味を持つのが理想でしょうね。
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ご紹介、ありがとうございます。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-11-14 20:22:51
英さん、コメントならびに、記事のご紹介、本当にありがとうございます。

英さんのブログにコメントくださった方に、くれぐれもよろしくお伝えくださいませ。

土佐のくじらは、とても喜んでおります。
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コメントありがとうございます。 (土佐のくじら(幸福うさぎ丸))
2013-11-14 20:17:33
泣き虫ウンモさん、コメントありがとうございます。

戦前の日本は強い国でした。
強く美しい精神を持っていました。

しかし、ずるい国ではありませんでした。
ですから、侵略国家の陰謀を、理解できませんでした。

ずるさを理解しないといけないのです。
ずるくあれとは申しません。
ずるさも、理解しておかないといけないし、いけなかったと思います。
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Unknown ()
2013-11-14 11:27:43
この土佐のくじらさんの国防論を当方のブログでも、
紹介しているが、その中で、
「中国が日本に対して怖れていること」
を、当方のブログでも紹介したら、
納得してくださった方が、おられました。
ヽ(^o^)丿
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Unknown (泣き虫ウンモ)
2013-11-13 21:12:47
あまりこの方に関して詳しくないので、語る資格が無いかもしれませんが、石原莞爾さんは学生時代に独学で軍事に関する勉強をしたらしいですね。
戦前の日本は、武勇伝は教えるけれども、地政学的なものは教えてなかったのかなと。
英国でおこった学問ですが、当時の上にいる軍人さんたちは「こんなの当たり前だろう」ということで、一蹴してしまったのかな。
仮説ですけれども、優秀な人が多いがゆえの出来事かな。
自分が責任を負うというのは良いのですが、なにも知らずにいかされる方はどうかなというのはありますよね。
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