今日は朝から小雨が降り、最高気温は20度で半袖だと風も少しあり外気は肌寒い。職場のそばの薬師公園からは今日もウグイスの声が聞こえた。今月に入り夜には近くの山からホトトギスの声も聞こえて来るようになった。夕方のウォーキングでは毎日のように河川敷で鹿の姿も見る。多い時には6〜7頭もいる時がある。ウグイスが長い期間鳴いているように花も長く咲いてくれる。東北はほんとうに動植物に最適な環境なのだろう。 先月18日、ロシアの首都モスクワでは最高気温が120年ぶりに記録を大幅更新して30.8度になったが、カナダのブリティッシュコロンビア州リトンでは昨日、前日の観測史上最高の気温46.6度をさらに上回り47.5度と続けて記録を更新した。カナダでの最高記録は1937年の45.0度であった。米国のワシントン州シアトルやオレゴン州ポートランドでも40度以上になっている。特にポートランドでは26日史上最高の42.2度を記録した。この時期のシアトルの最高気温は例年21度程度である。熱波は上空の高気圧が熱い空気を閉じ込める「ヒートドーム」現象のためだとされる。人の体温は42度になると、細胞で不可逆的な反応が起こり、死に至る危険が生じるため体温42度は限界温と言われている。インフルエンザは気温が上がれば感染しなくなるが新型コロナウイルスは気温が上がっても感染する。つまり通年で感染の可能性がある。今月24日にCELLに掲載されたオーストラリアのアデレード大学の研究者らの論文「An ancient viral epidemic involving host coronavirus interacting genes more than 20,000 years ago in East Asia(2万年以上前に東アジアで発生した、宿主コロナウイルスの相互作用遺伝子が関与する古代ウイルス疫病)」によると、世界の2500人超の遺伝子解析により中国、日本、モンゴル、北朝鮮、韓国、台湾の人々の遺伝子群から2万年以上前にコロナウイルスによるアウトブレイクが発生していた痕跡が見出された。これらの人の遺伝子は、コロナウイルスの影響を最も受ける臓器である肺で主に活性化しており、現在のパンデミックの原因となった新型コロナウイルスと直接相互作用していることが判明した。欧米などに比べて東アジアが感染規模が小さく、死者も少ない傾向にあることの根拠の一つなのかも知れない。南米のペルーは米国ファイザー製、中国シノファーム製、英国アストラゼネカ製の順で多くワクチンを使用している。22日のロイターでは同じく南米のチリでは中国のシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)1680万回、米ファイザーと独ビオンテック製が390万回、中国のカンシノ・バイオロジクス(康希諾生物)製とアストラゼネカ製を小規模に採用となっている。たまたま今日の昼のTVで、チリはワクチン接種率が高いが感染者が多く、中国製ワクチンが有効でないためである旨を報じていた。これなども詳細をTVがほとんど調べていない典型例である。しかもチリは今月5日の新規感染者8920人から昨日は4034人へと半減してもいる。南米はブラジル型=ガンマ株が広がり、ついで現在はそれにペルーで発生したラムダ型が加わった。チリはラムダ型が30%を超え、他の多くがガンマ型である。ガンマ型は「従来株向けのワクチンの接種によって獲得された免疫からも逃れられることが想定される。」と「武見基金COVID-19有識者会議」にも書かれている。さらにラムダ型となるとニューヨーク大学の多田卓哉研究員は、490番目のまったく違う新しいところに変異が入っているため3倍から4倍、ないしは5倍くらいワクチンの有効性が下がるのではないかと述べている。ただ単に新型コロナウイルスの感染が見られると言っても、どのようなタイプのウイルスであるかを無視して、ワクチンの有効性を評価しても意味はない。だからこそワクチン接種の進んでいるイスラエルや英国も警戒を厳しくしたのだ。すでに4月28日の日本のANN NEWSでも、米国でワクチン2回接種後に7000人を超えるコロナ感染があったことを報じていた。今月25日に米国メディアCNBCが「WHO urges fully vaccinated people to continue to wear masks as delta Covid variant spreads(WHOは完全にワクチンを接種した人に、デルタ・コビットの亜種が広がる中、引き続きマスクを着用するよう要請)」で伝えたようにワクチン接種が64%のイスラエルでの新規感染者の半数がファイザー製ワクチンを2回接種していたのだ。イスラエルでは研究者がワクチンだけでなく治療薬としてのイベルメクチンにも関心を寄せており、先月31日にはmedRxivに「avorable outcome on viral load and culture viability using Ivermectin in early treatment of non-hospitalized patients with mild COVID-19 – A double-blind, randomized placebo-controlled trial(軽症の非入院患者の早期治療にイベルメクチンを用いウイルス量と培養生存率に良好な結果ー 二重盲検無作為化プラセボ対照試験)」として、論文が公表された。ニュージランドでは43人の医師がファイザー社のワクチンは臨床試験段階を終えておらず、「この新しいmRNA技術が中長期的にどのように安全で効果的であるかは、現在のところ誰にもわからない」として、このワクチンの接種は医薬品法に違反しているとして高等裁判所に提訴し、高等裁判所は違法の判決を下した。ただ政府は直ちに同法を修正し、先月19日に可決されている。日本ではエビデンスをいつも口にする専門家が現在のワクチンに関しては全くそのエビデンスには触れない。そもそもエビデンスが調わないうちに見切り接種されたワクチンである。
大手毬