釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

長期化する感染

2021-06-23 19:17:28 | 社会
感染症が問題になるのは、人と人の間で感染るからである。こんなことは小学生でも分かることだ。マスクをしていてもそれを防ぐことが出来ない。ウイルスの大きさは0.1μmだと言われる。マスクの網の目は5μmである。つまりウイルスよりも50倍も大きい。せいぜいしないよりはしていた方がいいと言える程度だ。マスクを厳密に着用している医療機関や高齢者施設で集団感染が起きるのもそのためである。マスク以上にやはり人の集まりを避けることが重要になる。それが分かっていながら政府はオリンピックを開催する。今日の英国BBCは「英コーンウォールの感染率、イングランド平均を初めて上回る G7開催後」を、また、昨日のForbs Japanは「G7はスーパースプレッダーだった? 英国の開催地でコロナ感染者急増」を報じている。英国南西部のコーンウォール地方で6月11~13日に、先進7カ国首脳会議、いわゆるG7サミットが行われた。その結果、コーンウォール地方の感染者数はサミットの開催以降、「およそ2500%増加している」と言う。昨日の米国CNNでは「サッカー南米選手権、新型コロナの症例140例に 選手やスタッフの感染急増」を報じた。今月13日に南米ブラジルでサッカーの南米選手権「コパ・アメリカ」が開催され、その後「選手やスタッフ」だけでも140人が感染した。ブラジル大統領は経済を優先し、コロナ対策を怠って来た。国内でも多くの批判が噴出している。欧州では現在、1年延期になっていたサッカー欧州選手権UEFA Euro 2020が今月12日から来月12日までの予定で欧州各国で行われており、新型コロナウイルス対策の制限が緩和されつつある。これに対して、世界保健機関WHOは、「すでに感染者数が再び増加している地域もあることを指摘して懸念」を示したとフランスのAFPが昨日報じた。その一方で、同じWHOは、日本の感染者数はここ数週間で持続的に減っていると指摘して、オリンピック開催について「一定の理解を示した」と昨日の時事通信が報じている。記事では「米国では多くのプロスポーツが観客を入れて開かれているほか、英国を含む欧州各地でもサッカー欧州選手権が観客ありで行われている。」とあるが、今日の米国CNNは「デルタ株が20%に、新型コロナ「再流行」の可能性も 米」で、国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長自身が、「6月19日までの2週間に言及し、「数日前の時点で検出されたデルタ株の割合は20.6%だった」と明らかにした。この割合は2週間ごとに約2倍となっている」と報じている。記事では「ベイラー医科大学の熱帯医学を扱うNSTMの学部長ピーター・ホーテズ氏は「これは、我々が見たあらゆる変異株の中で最も伝染性が強いものだ」と述べた。」とある。16歳以上の人口の8割以上がワクチンを接種したイスラエルでも感染が再び増加に転じ、イスラエル政府は新たな感染者の7割はインド株だとして、空港でのマスクの着用義務を再び導入した。今日のNHKが伝えている。英国の国民保健サービス(NHS)のクリス・ホプソンChris Hopson長官が新型コロナワクチンの再接種について、いわゆるブースター(追加免疫)または量を増やした接種が今後10年間、毎年必要となる可能性があると述べている。昨日の英国メディアBirminghamLiveが「Booster jabs will be 'needed for 10 years' after Covid says NHS」と題して伝えた。昨日のNHKによれば、インドネシアでは「21日に新たに確認された感染者数は1万4000人余りと過去最多」となった。「インドネシア政府は5月のイスラム教の断食月、ラマダン明けの連休で多くの人が移動したことが原因」と見ている。インドネシアのワクチン接種率は現在8.60%である。そのためか、インドネシア国家食品医薬品監督庁はすでに製薬会社インドファーマに対してイベルメクチンの流通許可を与えている。そして、インドファーマは薬の有効性を安定性試験で確認し、月400万用量の生産を始めている。インドのウッタル・プラデーシュ州政府でも、全地区の新型コロナ症状のある子供たちに医療キットを提供する戸別訪問を6月27日から開始すると決定した。 キットにはイベルメクチン・パラセタモール・マルチビタミン・アジスロマイシンが含まれ、約7000の医療キットが第1段階で配布される。日本では、昨日、厚生労働大臣がファイザー社の新型コロナワクチンの供給量が来月以降、大幅に減少すると述べている。政府は4月18日に、16歳以上の全対象者分を9月末までに確保出来ると言っていたが。世界が既存の治療薬を無視して、ワクチン頼みとなったことで、むしろ感染を持続させ、変異株も生み出させている。長期化により我慢出来ずにスポーツイベントを特別扱いして、なお感染を拡大している。この状況が今後10年も続く可能性すら指摘された。
昼休みによく行く八幡神社付近の標識