午前中は日が射していたが、昼頃から曇って来た。今朝岩手では部分日蝕が見られるはずなので、日食観察用のレンズフィルターまで準備していたが、すっかり忘れてしまった。東京近辺だと完全な金環日食が観察出来たのだが、岩手県は位置の関係で金環日食は見られない。そんな中途半端さがどこかで失念に繋がったのかも知れない。このフィルターは太陽の黒点観察にも使えるのでそのために使ってみようと思う。天体観測も本格的にいつかやりたいと思いつつこれまでやれないで来ている。専用の天体望遠鏡は一応持っているが、これはむしろ野鳥観察用に用意したものだ。野鳥観察にはどうしてもそれなりの望遠レンズが必要になるが、カメラ用の野鳥を見るための望遠レンズとなると価格も極端に高くなるだけではなく、重さもかなり重くなる。使っているキャノンのカメラには1200mmの望遠レンズがキャノンから出ている。しかし、これを使うには相当の重量に耐えなければならず、三脚も専用に準備しなければならない。野鳥観察も手軽にはできない。そこでもう少し手軽に超望遠をと考えて天体望遠鏡を使った野鳥観察を知り、準備をしたが、それでも望遠鏡が重くはないが、大きさが大きく、手軽さではやはり問題があった。今のところ軽くて超望遠を効かせられるのは、かえってコンパクトカメラの方が有利だ。ただし、そうなると画質の劣化は避けられない。ニコンから42倍ズームで最大1000mmというコンパクトカメラが出ているが、やはり一眼レフカメラよりは画質は落ちる。それでも以前に比べれば確かに画質は向上して来ている。そこで、こうした高倍率のコンパクトカメラの画質向上を今少し待って、それを野鳥観察に利用しようと考えている。コンパクトカメラと言っても高倍率のものは通常のコンパクトカメラよりは大きくはなるが、一眼レフに超望遠を付けた場合に比べればずっと手軽に扱えるようになる。デジタルカメラの進化のスピードは一時のパソコンの進化と同じく非常に早い。もう少し待てば、画質はより一層向上して来るだろう。レンズの性能向上もさることながら、画質処理技術の向上が顕著だからだ。メモリーチップとソフト処理の両方がそれぞれ急速に進化している。一眼レフカメラのようにレンズを交換出来るものはレンズ性能が画質に大きく影響するが、それすらがフィルムからデジタルに変わってしまえば、結局は、チップと画像処理ソフトが大きな役割を持つようになった。いつの時代かデジタル画像処理の技術がさらに高度に進化すればレンズ交換など必要がなくなる時代が来るかも知れない。それはそれで他の技術同様、便利さと引き換えに何かを失うのかも知れないが。最近太陽の活動にも異変が起きて来ているが、16日の科学誌ネイチャーによれば太陽表面で超巨大な爆発現象「スーパーフレア」が起きる可能性があることが報じられている。太陽では通常でもフレアと呼ばれる爆発現象があり、そのため生じる磁気嵐で通信障害や停電などが発生している。スーパーフレアは通常起きている最大のフレアの10~100万倍ものエネルギーを発すると言う。スーパーフレアの可能性を今回発表した京都大学天文台グループではスーパーフレアが「起きれば地球は大きな被害を受けると予想され、研究を進めたい」としているようだ。人体への影響はないのだろうか。心配になる。
職場の裏山では朴の木の花が咲き始めた