釜石の日々

映画『アメリカン・スナイパーAmerican Sniper』

昨夜はみぞれ混じりの雨が降った。今朝は曇天だが、そよ風のようなとても気持ちのいい風が頬をなぜた。気温は朝からもう12度にもなっていた。日中もほとんど曇天が続いたが、最高気温は13度で気温だけが早くも春の到来のようであった。昼には少し薄日もでていたので、職場から少し離れたところまで、また蝋梅を見に行った。とてもいい香りを漂わせており、しばらくはその香りに酔いしれていた。我が家の蝋梅よりも木が大きくて花もたくさん咲いている。いつもの空き家にも行ってみたが、ちょうど蜜蜂が福寿草の蜜を取りにやって来ていた。次から次へと花を移り飛んでいた。 クリント・イーストウッドと言えば、米国のかってのカーボーイスタイルの人気俳優だったが、政治的にも活発な活動をして来ており、1986年にはカリフォルニア州のカーメル市市長も務めている。共和党員であり、個人や経済の自由を訴えるが、一方では朝鮮戦争やヴェトナム戦争、テロとの戦い、イラク戦争などには反対して来ており、後年には映画監督としても精力的に映画を作っており、最近15年間で監督作は13本にもなっている。中でも2006年には『父親たちの星条旗 Flags of Our Fathers』、『硫黄島からの手紙 Letters from Iwo Jima』で太平洋戦争における日米双方の兵士たちの姿を描き、国家が引き起こす戦争に巻き込まれた兵士は米国人であろうと日本人であろうと同じ人間で何も変わるところがないことを浮き彫りにして、個人を犠牲にする戦争への強い批判を描き出した。2013年にはスティーブン・スピルバーグ監督に代わって彼が『アメリカン・スナイパーAmerican Sniper』を監督することになり、昨年、米国で公開されるやたちまち記録的な興行成績を収めた。それまで戦争映画史上最高の興行収入を収めた『プライベート・ライアン』を軽く超えてしまった。米国史上最高の実在した狙撃手であるクリス・カイルの自伝『ネイビー・シールズ最強の狙撃手』(原題: American Sniper)を原作としている。クリス・カイルはイラク戦争に4度従軍し、イラク側からは「ラマディの悪魔(シャイターン・アル・ラマディ)」と呼ばれるほどの狙撃手であった。戦争の英雄は心に傷を負い、家族関係へも影を落とした。そして、2013年2月米国の射撃場でやはり戦争で心に傷を負った25歳の元海兵隊員に突然乱射されて、若干38才で命を落としている。イラク戦争は作り上げられた「大量破壊兵器」が理由で始められた「大義なき戦争」であり、その戦争で子供を含めた160人を射殺した狙撃手。クリント・イーストウッド監督はその狙撃手の心をも蝕んだ戦争をこの映画で再び描き出そうとしているようだ。84才になる彼の精力的な活動の原動力は「スシ」なのだと言う。現在この映画は日本でも公開が始まっている。
とてもいい香りを漂わせていた蝋梅

蜜蜂がやって来た福寿草

薬師公園の山茶花
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