釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

情報技術

2015-02-17 19:13:09 | 科学
今朝は1度でここのところあまり寒さは厳しくない。最高気温はしかし5度までしか上がらなかった。風がさほど冷たくないので助かる。今日は朝と午後のそれぞれに地震があった。朝は岩手県の宮古沖が震源であった。津波警報が出たが、被害はほとんどなかったようだ。しかし、久方ぶりにこうして同じ日に二度も地震があると、いやな記憶が蘇ってくる。何かの前触れでなければいいが。 いかなるる分野でも現代は情報が重要な決め手になる。1990年代から急速に普及したインターネットは今やその情報の宝庫となっている。その情報量が増えるに従って、多量の情報を高速に伝達する技術も急速に開発が進められている。情報技術 Information technology、 いわゆるITはIT革命として18世紀の産業革命と比肩されるまでになった。産業革命は機械による大量生産をもたらしが、IT革命は大量の情報の伝達をもたらした。そして産業革命は核となる中枢での管理を強化させたのに対して、IT革命はその分散をもたらした。情報の伝達の進歩はいかに大量の情報を速く伝えるかにかかっている。その伝達の仕方には、有線と無線の二通りがある。かなり広範囲に普及している光ファイバーは言ってみれば有線だ。家庭まで引き込まれた光ファイバー網に無線用の端末を接続させると、その端末からはパソコンやスマートフォンへ電波によって情報が伝達される。現在はWi-Fi,Wireless Fidelity(ワイファイ)と呼ばれる無線ネットワークが普及している。家電製品やカメラにもそれが装備されるようになり、家庭内でも情報のコントロールが無線で簡単に行えるようになって来ている。現在日本のNECは有線分野での高速伝達を進展させており、今一般的に使われいる光ファイバー通信の1000倍のスピードで情報を伝達するシステムを構築した。すでにコロンビアを中心とした中南米9ケ国での光通信網にその技術を提供している。この技術によれば片面1層のDVD(4.7GB)に収録されたデータ2枚半分をわずか1秒で転送することが出来る。家庭でも3D(立体)映像やハイビジョン動画など多量のデータ量のあるものを簡単に楽しむことが可能となる。また無線通信の分野でも英国のエディンバラ大学、セント・アンドルーズ大学、ストラスクライド大学、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学などの共同研究で電波の通信規格とは異なるLED電球を用いた超高速無線通信Li-fi、Light fidelityが開発されている。赤R・緑G・青Bの光の三原色の「Micro LED」というミクロ単位のLED電球を使って白色の光を作り出し、現在の光ファイバーの35倍のスピードの無線通信を実現している。現在多く普及して来たWi-Fiによる無線伝達の実際のスピードは光ファイバーの7割程度のスピードだ。LED電球を使った白色光を利用するため、壁で仕切られた部屋や建物から外へは伝達出来ない。それらを光は透過出来ないからだ。これは現在のWi-Fiがいわゆる無線であるために建物の外にまで電波を出しているのとは異なり、セキュリティ上も有利になる。電波が建物の外にまで出ていれば、情報が建物外から盗まれたり、その無線ネットワークを勝手に利用されたりする危険性がある。こうした情報伝達手段の進展は生活のあり方をこれからも大きく変えて行くことになる。多量に溢れる情報の取捨選択が個人の責任であるように、こうした技術を生活に取り入れるかどうかもやはり個人の大きな責任となって行くだろう。
福寿草

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