釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

新型コロナウイルスの治療薬が見えて来た

2020-02-03 19:14:20 | 科学
中国CCTVの「2月3日疫情日报」を見ると、中国国内の感染者は17205人、退院者475人、死亡361人となっている。世界の感染者は17338人となり、死者はフィリピンでの1名が加わるため362人となる。現在、感染者は世界23か国に広がっているが、昨日、タイ保健省は臨時記者会見で、エイズ治療薬の「ロピナビル」と「リトナビル」、インフルエンザ薬の「オセルタミビル」を新型コロナウイルスの患者に投与したところ、48時間以内に完治した、と発表した。また、1月31日のThe NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEの「First Case of 2019 Novel Coronavirus in the United States」と言う論文で、米国の製薬会社「ギリアド・サイエンシズ」が新型コロナウイルスの感染者に抗エボラ薬のレムデシビルを投与したところ、順調に回復してほぼ新型コロナウイルスが消えたことが、報告されている。ところで、今回の新型コロナウイルスについて解析したインド工科大学とニューデリー大学の共同研究結果では、この新型コロナウイルスには、自然の変異としては考えられない、エイズウイルHIV-1に見られる4つのアミノ酸配列が認められたことが「Uncanny similarity of unique inserts in the 2019-nCoV spike protein to HIV-1 gp120 and Gag」と言う論文で報告されている。エイズウイルHIV-1と類似する部分があるために、抗エイズ薬が効いたのかも知れない。日本の製薬会社である富山化学はインフルエンザ治療薬アビガンを開発したが、この治療薬は、エボラ出血熱をもフランスで改善させている。タイや米国の例から、日本のこのインフルエンザ 治療薬も新型コロナウイルスの治療薬として期待出来るかも知れない。人口が1000万人を超える武漢市は、マイクロソフトやシーメンスなど、世界の上位500社のうち300社以上が拠点を置いている。また、ホンダ、ルノー、PSA、ゼネラルモーターズ、フォルクスワーゲン、BMW、ダイムラーを含む10の自動車工場があり、自動車産業は市の経済の約20%を占め、20万人が直接雇用され、100万人以上が間接的に雇用されている。いくつかのメモリーの生産工場もある。今や、中国は世界の工場であり、武漢はその中国における最大の製造センターの一つでもある。そして、武漢には、国内有数のウイルス研究施設である武漢ウイルス学研究所があり、その一部である武漢国家生物安全研究所は、カナダから導入されたコロナウイルスを元にした、コウモリのウイルス研究の世界的な権威である若き研究者がいるところでもある。今回のコロナウイルス感染とこの研究所とのつながりを示すものは何もない。治療薬に向けて明るい光が見えて来たが、まだしばらくは感染の拡大は続くだろうし、少し、時間差があって、世界経済に大きく影響が出るだろう。世界の工場が機能麻痺に陥っている。先に訪れた大連市さえも、今では交通機関が止まり、スーパーの棚からは食料品がなくなってしまっているそうだ。こちらから食料品を送ろうとしても、日本での受付が止まっている上、仮に中国へ届いても、その先の配送が止まっている。日本在住の台湾人女優が、日本の今回の対応について、「アジアで最も対策がズサンな国だ」と批判している。政府の対応が遅いことなどが挙げられているようだが、ともかく、対象を武漢との関連に未だに狭めているのは間違いだと思う。中国では、武漢以外でも感染者は出ており、日本国内でも第3次感染など見られている上、無症状の感染者がいるのだ。すでに日本国内の感染は広がっている可能性があるだろう。先日、偶然、TVを見た際、ある大学のウイルス研究者が、「インフルエンザはワクチンも治療薬もあるので、(新型コロナウイルスより)安心感はあるかも知れませんね」とコメントしていたのを聞いた。しかし、違和感を感じた。ワクチンも治療薬もありながら、何故、年間1万人も亡くなるのか。それを考えれば、むしろインフルエンザの方が怖い。今日、職場で、大船渡市の34歳の女性がインフルエンザで亡くなったことを聞いた。いずれにしても、ともかく手洗いとうがいをこまめにやることだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿