釜石の日々

超望遠レンズ

今朝は-5度まで下がった。晴れたせいで放射冷却を生じたのだろう。主要道路も路面は雪がなくなったが、道路脇には除かれた雪が積まれていて、まだ融けないで残っている。脇道では轍状に路面が見えている。家々の庭にはまだまだ雪が積もったままだ。我が家の庭も屋根から落ちて来た雪が積もったところでは腰の高さまでになっている。庭の雪が消えるにはまだ長くかかりそうだ。大人たちは降雪に悩まされているが、登下校の子供たちは楽しそうに積もった雪で遊んでいる。子供は身近なもので遊ぶ才をいつの時代も身に付けている。 冬が去って行くと東北では次々に花が咲いて行く。しかし、冬は咲く花も限られ、葉の落ちた木々にやって来る小鳥たちが目に付く。自然と冬の写真は鳥たちを撮ることが多くなる。しかし、白鳥のような大きな鳥であれば撮りやすいが、小鳥となると、比較的近くに偶然やって来てくれた時に、カメラを持っている状態でなければ撮るのが難しい。カメラのレンズはmm数が多くなるほど望遠が効くようになっている。通常の風景は24~70mmのズームレンズを使って撮っている。白鳥や小鳥たちは実質600mmほどの望遠レンズを使って撮る。それでも実際は距離があるために十分な大きさで撮ることが難しいことが多い。特に小鳥は小さいので、たとえその望遠レンズがあっても写真として良く見える大きさで撮るのは厳しいことがある。小鳥に近づいて撮ろうとすると警戒して、すぐに逃げられてしまう。毎日同じ場所にやって来る小鳥であっても来る時間は違って来る。よほどその場所に時間をかけているようにしなければ、狙った鳥を撮ることは出来ない。寒い中で何時間か小鳥を待つのも大変だ。現在のように気温が日中でも下がっているとよほど防寒具を身に付けていないと寒さに耐えられない。そのため、ほとんどは偶然近くにやって来た小鳥を撮ることになってしまう。しかし、それも、少しでも見やすく小鳥を大きく撮ろうとすると、もっと望遠の効くレンズが欲しくなってしまう。CANONには受注生産となる1200mmレンズがあるが、レンズの重量が16.5Kgもあって、価格も600万もしてしまう。NIKONにもやはり16Kgの重さになる1200-1700mmものズーム超望遠レンズがある。価格もCANONとほぼ同様で、やはり受注生産だ。仮にこれらのレンズの資金が調達できたにしても、とても持ち運びの簡単に出来るようなものではない。持ち出すことを考えるだけで、気持ちが萎えてしまうだろう。ところが一昨年あたりから各社がコンパクトな超望遠デジタルカメラを出すようになった。風景も撮ることが出来るように、24mm前後から倍率が50倍、60倍と言う1200mmまでの望遠をカバーするズームレンズカメラだ。それでいて価格は120分の1の価格ですむ。しかもレンズとカメラ本体の全重量がわずか0.6Kgにも満たない。持ち運びに苦労させられることはない。この3月発売予定のものを入れて、4社がこうしたカメラを出している。ただ、問題は画質だ。いくら望遠が可能であっても画質が悪ければ意味がない。現代のデジタルカメラの時代では、レンズとカメラ内部にある画像処理エンジンと呼ばれるコンピュータチップに画質は左右される。高価な1200mmレンズは当然それなりの高画質で撮影することができるので、これらのコンパクトな超望遠カメラも少しずつは画質を向上させてはいる。しかし、高額なレンズとはやはり比較にならない。歳とともに体力も落ちて来るので、それを考えると持ち運びの便利なコンパクトな超望遠デジタルカメラを選択することも最近は考えている。画質の劣化が許容範囲であるかどうかだ。ネットの口コミなどを参考に今はいろいろ調べている。それぞれ実際に使うとなると一長一短がありそうで、とても簡単には決められそうにもない。来月末には新機種が予定されているが、その頃になると、小鳥たちを撮る期間も限られてしまう。最終的には現実的な判断が必要になるのだろう。
鉢植えの福寿草 マクロレンズと呼ばれる近接撮影用レンズを使用
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