今日はすばらしい秋晴れ。雲一つなく、真っ青な空。少し風があってひんやりとした朝。子供の頃平地にはたんぼがあり、少し行くと一方に山、他方に海というある意味めぐまれた環境で育ったせいで平地の水田や山の木や谷川の匂い、海の潮風、砂浜の足裏の感触などにごく自然に満たされていた。その後ほとんどを都会ないし地方の都市で暮らす中でそうしたものから遠ざかり、記憶を呼び覚ますことがなかった。北海道に住んだ時も自然は豊かなのだが自然のあり方が記憶とは異なっていた。岩手に来てはじめてその記憶が戻って来た。釜石は平地が狭い。この点はその記憶と違っているが山と海が近く、記憶を引き出すには十分な環境がそろっている。皮肉なことに現在は自分が実際に育ったところの環境はもうすっかり変わってしまった。釜石や遠野に自分の故郷を感じる。
葉鶏頭 北上の畑で
葉鶏頭 北上の畑で
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