釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

北海道内陸地震

2018-09-06 19:20:41 | 自然
今日の午前3時過ぎに北海道の胆振地方で、震度6強のM6.7の内陸地震があった。震源の深さが 40Kmであったので、まだ幸いだったのかも知れない。浅ければ、被害はさらに大きかったろう。土砂崩れが家屋の倒壊や道路の遮断、隆起を引き起こしている。特に厚真町では長い距離に渡って、連続して山肌が崩れ、山裾に沿うように建っていた多くの家が土砂の下敷きとなっている。北海道電力のすべての火力発電が停止し、北海道内の全戸で停電となった。厚真町の発電所に大きな被害が発生し、そのため他の発電所への負荷が急上昇したため、連鎖的に他の発電所も停止した。泊原発の外部電源も失われ、非常用発電機で使用済み核燃料の冷却を行っている。釜石は震度2で、ぐっすり眠っていた時間なので、全く気付かなかった。今回の地震は内陸の活断層による地震であった。専門家が切迫していると判断している千島海溝沿いの超巨大地震とは震源が異なると気象庁は発表している。今回の震源地地域は、今年6月に発表された政府の地震調査委員会の全国地震動予測地図では、30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率が26%以下とされていた。この地域では昨年7月1日にもM5.1の地震が発生していた。気象庁は「今回のように日本各地で大きな揺れを観測する地震が起こってもおかしくない」としている。昨年12月19日、地震調査委員会は、日本海溝に続く千島海溝での、大津波を伴うM8.8程度以上の超巨大地震について「切迫している可能性が高い」とする長期評価を公表した。千島海溝では「十勝沖」、「根室沖」、「色丹島沖・択捉島沖」の三ヶ所が震源域として考えられているが、この海溝沿いでは、400年前に高さ20mに達した津波を伴った超巨大地震が発生している。千島海溝での超巨大地震の30年以内の発生確率を7~40%としている。同じ海溝型の南海トラフ超巨大地震はM8~9で、起きる確率は30年間に60~70%とされている。地上での情報は得られやすいため、今では短期の気象情報は、今回の台風情報のように概ね正確に得られやすくなっているが、地震や火山噴火は地下の状態であるため、情報が得られにくく、過去の歴史からの中長期的な予測しか得られないのが現状だろう。それでも何人かの研究者は独自の推論を立て、予測に挑戦している。千島海溝沿いでは、昨年7月31日にM5.1、今年3月5日M5.5 、その2日後の7日にはM5.8の地震があった。地震の空白域に注目して、独自の推論をされている琉球大学木村政昭名誉教授は、今年7月14日に発表された地震予測でも、千島海溝沿いのM8.5クラスの地震を従来通り2015年までに発生するとされている。つまり、すでに期日は過ぎているが、発生するとの推論は継続していると言うことだろう。その意味では、2023年までに岩手県沖でもやはりM8.5クラスの地震の発生を同じく継続して予測されている。
絡み合う日本列島のプレート

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