釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

陸前高田の寺社めぐり

2009-01-26 06:41:10 | 寺社
昨日は風が冷たかったが天気が良かったので陸前高田へ出かけた。やはり寺社めぐりが目的だ。少し道を間違ったが先ずは普門寺を訪ねた。ここはさすがに風格がある。山門付近を老婆が箒を持って掃いていた。誰もいない広い境内で絵になる姿だった。もう80近い方だった。本堂も京都と遜色のない立派なもので住田、大船渡の寺社同様気仙大工の手になる伽藍は素晴らしい造りだ。本堂前には県の天然記念物の百日紅があり、幹の太さがかなりの古木であることを示している。鐘楼と鼓楼にも風格が出ていた。鼓楼のそばに梅の古木と桜がある。本堂左手奥に池があり池の中に相当古そうな石造りの観音像が立っている。池の奥に三重塔と大きな仏像がある。ここも春にはもう一度是非訪れたい。道の駅高田松原で食事後そばの古川沼でスズガモ、ヒドリガモ、ホシハジロが入っているのをしばらく観察していた。留鳥のオオバンも沢山いた。本稱寺に向かったがここでも少し道を行き過ぎてしまった。本稱寺は山門の両横に白壁が伸びていてその内側に鼓楼と鐘楼が見える景観は独特で素晴らしいのだが中がやや荒れていて山門裏に自転車が放置されていたり折角の境内が興ざめしてしまった。本堂前の枝垂れ桜のそばに棕櫚の木が植えられているのも残念だった。次に浄土寺へ行ったがここでも石門から山門までの杉の巨木がことごとく切り倒されていて無性に腹が立った。隣には境内に幼稚園のようなものがありその運動場周囲に枝垂れ桜がある。ここも本来ならば寺社の景観となる場所であったと思う。山門の上が鐘楼になった珍しい山門があり、本堂も威厳があり本堂前には枝垂れ桜の大きな木があり横の五葉松も立派なので一層残念であった。最後に式内社の格式を持つ氷上神社を訪ねた。創建は不詳だが古代からの氷上山の信仰と結びついた相当の古社と思われる。社殿の造りも立派である。縄文からの繋がりが想像される神社だった。


普門寺本堂 左に県の天然記念物の百日紅の枝が伸びている


普門寺本堂の伽藍 牡丹と思われる花をくわえた見事な獅子像 

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