釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

忘れていたのにウクライナから届いた

2011-02-07 12:53:50 | 文化
昨日はあまりぱっとしない天気だったが最高気温も10度近くになって、顔にあたる風も春風のように気持ちよかった。日も少しづつ長くなって来て、夕方の5時も真っ暗ではなくなった。本州のほぼ東端にあたるため本州内では一番暮れるのが早い。昨夕もいつものように夕方庭に出たが雪雲がかかっているのか愛染山は全く見えなかった。雲はいつもだと真西から流れて来るのだが、南西から流れて来ていた。やはり南からの風があるのだ。世界的にライカとツァイスの二社は高級カメラとレンズで名が通っている。ライカはマニアも多い。ただ「素人はライカへ行って、プロはコンタックスへ行く」という話もあるようだ。以前仕事で米国へ行ってはそのたびにライカのカメラを安く買って来られる方が近くにいた。何がよくってそんなものを集めているんだと、ちょっと変人を見るように見ていた。ところが最近オークションで古いレンズを知るようになって見方が180度変わってしまった。最近はライカもいい、となって来た。ただオークションでもさすがにライカはやはり高い。旧西独のツァイスも同じく高い。そこで皆が目を付けたのが旧東独や旧ソ連のカメラやレンズだ。特に以前にも書いたようにツァイス、カールツァイスはもともと東独側のイエナが本拠地だった。大戦で東西にドイツが分かれるとともにカールツァイスまで東西に分かれて、一部の東独の技術者は旧ソ連、今のロシアにも移住させられた。従ってカールツァイスの技術は旧東独や旧ソ連、ロシアにも伝わっている。旧東独のカールツァイスのレンズは当然優秀だし、それを真似たロシアのレンズも値段の割に写りがいいものになった。オークションを見ていてもロシアのレンズはスタートが4~5千円以上だと入札者はほとんどいない。それでも専門業者らしき出品者だと確かにきれいなカメラやレンズなのだろうが1万以上の値をスタートから付けていることがある。誰も見向きもしないようだが。先月の20日にロシアのレンズやカメラをまとめて落札した。カメラにレンズが付いた状態で2,700円で落札したり、レンズも1,500円~2,000円くらいで落札した。いざ取引をしようと連絡をとると、相手は福井に住むロシア人らしい。しかも物はウクライナにあってこれから送ると言う。通常だと落札して送金を終えると2~3日で現物が届く。ところがこの件ではいくら待っても物が届かない。多分だまされたか、忘れられたのだろうと諦めた。まあ出した金額も国産レンズとは比べ物にならない破格の値なのだからと。そしてすっかりそのことを忘れてしまっていた昨日、その品物が届いた。確かにウクライナからだった。ただ梱包が凄まじい。段ボールの中で全体を発砲スティロールで囲ってはあるが、レンズはビニール袋とビニールテープで巻いただけで直接レンズ同士が触れ合う。なんとも唖然とした。レンズ同士ががちがちにビニールテープでくっつけられているので外すのに一苦労した。まあそれでもちゃんと送られて来たのだからいいとした。
確かにウクライナからだ
梱包状態は良くない
とりあえず何とか梱包を解いた カメラは2,700円ー革のケース付きで
有名なツァイスレンズのコピーとされるレンズの試し撮りーなかなかいいレンズだ
とても1,500円とは思えない立派な写りだ 後ろのボケもいい

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