釜石の日々

岩手県釜石市に移り住んで16年8ヶ月が過ぎ、三陸沿岸部の自然の豊かさに感動する毎日。

ミコアイサ

2015-02-08 21:00:07 | 自然
昨日は晴れて気温も低くはなく、あまり寒くはなかったので、また北上の大堤へ白鳥たちを見に行った。しかし、残念にも行った時には白鳥は1羽もいなかった。他の小さな水鳥たちはたくさんいたのだが。仕方がないので、明るくなった日射しを受けながら、ゆっくり大堤の周りを歩いた。前回来た時にはかなりの範囲に氷が張っていたが、昨日は溶けていて、一部に残っているだけであった。その氷上にやはりたくさんのカモたちが休んでいた。それにレンズを向けて見ているうちに、白っぽい鳥に気付いた。ほぼ全身が白い水鳥は珍しい。ひょっとしてと思いながら、何度かシャッターを切った。カメラのファインダーでは小さ過ぎて、鳥の種類がはっきりしない。しかし、全体に白く見えるのは間違いがないので、おそらく間違いなくあの鳥だと確信していた。愛知県の佐鳴湖で一度だけ見かけた鳥だ。さらにレンズを通して見ていると真っ白に見える個体が3羽確認できた。その雌らしき鳥もやはり3羽確認した。白鳥には出会えなかったが、貴重な鳥に出会えて、嬉しくなった。一通り撮り終わって、堤を引き返していると、3羽の白鳥が戻って来た。親子のようだ。ちょうど餌のパンをやりに来た人たちがいたので、白鳥や他のカモたちもそこへ集まって来た。ここのカモたちは何度も人から餌をもらってるので、人への警戒心があまりなく、パンを投げる人の足元まで接近している。白鳥ももっとたくさんいるはずだが、恐らく田畑の雪の下の餌を探しに出かけているのだろう。夕方には戻ってくるといいが。家に戻って、現像してみると、やはりあの白い鳥は思った通り、ミコアイサであった。野鳥ファンの間ではパンダの顔で知られている鳥だ。ほんとうに何年ぶりかで、この鳥にまた出会えた。そのうちにもう一度行ってみたい。ミコアイサが立ち去らないうちに。
珍しいパンダ顔のミコアイサ

氷がかなり溶けてしまった

餌をもらう白鳥親子

子白鳥

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