釜石の日々

迎え火

朝から青空が見えたが、西の愛染山の山頂付近には雲がかかっていた。晴れてはいたが雲の多く流れる日となった。日中の最高気温は31度まで上がった。しかし、日射しが雲で遮られたせいか、動かないでいるとさほど暑くはなかった。市街地の国道を走る乗用車にも他府県ナンバー多くなり、釜石へ帰省して来た人たちを思わせた。甲子川ではお盆休みに入った人たちがいるせいか、鮎釣りの人たちをいつも以上に多く見かけた。夕方、西の山影に日が沈む頃、犬を連れて、甲子川の堤に出ると、薄い夕焼けが西の空に見えた。今日はヒグラシの声を聞かない。日が落ちて暗くなって来ると、家の近所の玄関先では次々に迎え火が炊かれていた。亡くなった記憶に残る人々を各戸で迎え入れるのだ。東北ではこうした古くからの仏教の風習が今も生きている。仏教とは離れても、亡くなった人たちをこうして偲んでいるのだろう。
女郎花(おみなえし) 秋の七草の一つ、万葉集の大伴家持の歌に詠われている
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