しあわせ村通信15 ～さよならピースさん～

※しあわせ村についての説明はこちら→『おいでよ、どうぶつの森』



村の住人たちは、数日に１回、誰かが引っ越して行きます。
そのあと数日経つと、新しい住人がやって来ます。
そうして少しずつ、村人が入れかわっていくのです


引っ越す順番はランダム。
荷造りの時に引き止めたりしなければ、だいたいの村人は数週間から数ヶ月間で引っ越してしまいます
そんな中しあわせ村には、10ヶ月くらい荷造りをしない住人がいました
それは熱血で筋肉マニアで引きこもり気味な、ネズミのピースさん
特別仲良くしているわけでもないし、本当に不思議で・・・


「そろそろ引越ししてくれんかなぁ・・・」と思い始めて半年以上。
まったく荷造りをする気配はありませんでした
「もしかしたら一生ここにおるかも・・・」と思い始めて１ヶ月。
いつものようにピースさんの家にお邪魔すると、部屋にダンボールの山が
ついに引っ越す時がきました、荷造り開始です


お話をして、「さようなら」と答えると、「・・・泣くな～！」とピースさんが号泣！
いやいや、泣いているのはアナタですから（笑）


さらに会話を続けると、泣き続けているピースさんから一言。

「あばよー、おまえはいつでも友達だったー！」
外で会うと、よくフレンドリーに話しかけてくれたピースさん
ピースさんらしいお別れの言葉だなぁと思いました



そして昨日、ピースさんは引っ越してしまいました。
長いお付き合いだったから、いざ居なくなってしまうと寂しい・・・


村の郵便ポストに届いていたのは、ピースさんからのお別れの手紙
ハンバーガー便箋なのが、また何となくピースさんらしい感じ

手紙には、こう書いてありました
“なつみへ
　おいら ひっこしちゃったんだ～
　はなれてても おまえとは えいえんのライバルだからな！
　さみしくなんか ないんだからな！
　おまえのみかた　ピースより”
・・・なんだよぉ、私までしんみりするやろ～～
それにしてもいつの間にライバルになってたのか、それは初耳でした（笑）


ちょっとしんみりしつつ、最後までピースさんらしいなと笑って・・・
これが、不思議な10ヶ月間を過ごしたピースさんとのお別れでした