goo blog サービス終了のお知らせ 

もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

ジョグジャの壁画展

2008-03-02 00:01:00 | 日本脱出
ジョグジャカルタの街には壁画がたくさんあります。
街をあげて壁画を奨励していた時期があるのだそうです。街を歩いていていろいろな壁画を写真に収めましたので、その中から一部紹介しておきましょう。

以外にアメリカっぽかったり香港っぽかったりしていて、やっぱり世界は狭くなっているんだなあと感じます。

ワヤンの世界 -最善の八つの態度

2008-02-29 16:24:49 | 日本脱出
レポートを書きながらラーマヤナの資料を探していたら「ジャワ影絵芝居 鑑賞記 (3)」と言うサイトを見つけました。実際に現地でワヤンを見るとセリフが全然わからないままに長時間なので途中で飽きてしまうんですが、こうやって解説していただけると助かります。素晴らしいサイトです。


インドのヒンドゥー文学の中の有名なお話「ラーマヤナ」は昔に読んだことがあるのですが、その趣旨はどんなものだったかを思い出したくて調べていたのです。

このリンクのページにはジャワで演じられている影絵芝居ワヤンクリの中のセリフが書かれています。(インドのオリジナルとは違うかもしれません。)


  優れた権力者たるものは
大地のようにあるべきもの。
~地上の全ての重みに耐える大地のように。
また、太陽のようにあるべきもの。
~何の見返りも求めず、全ての生き物にぬくもりと生命を与える太陽のように。
また、月のようにあるべきもの。
~全てのものを喜びと安堵で満たす月のように。
また、星のようにあるべきもの。
~人々に奉仕する高い理想を掲げ続ける、星のように。
また、大海のようにあるべきもの。
~広い視野を持ち、寛大な精神をたたえる大海のように。
また、火のようにあるべきもの。
~強い正義感を持ち、激しく悪を焼き尽くす火のように。
また、風のようにあるべきもの。
~人々の懇願をどこまでも知り尽くす風のように。
また、水のようにあるべきもの。
~人々が渇望する知識を惜しみなく与える水のように。

これはハスト・ブロト(最善の八つの態度)と言って、主人公ラーマが弟のバーラタ王に託した有名な言葉です。

なるほど深い言葉であります。
これは今でもそう言う立場にある者にとって肝に銘じるべき言葉かもしれません。



...と普通に感動していたわけでは無いからわざわざ書いているのであります。

この言葉が生まれた時代には王と言う絶対の支配者が政治を行っていたのでありまして、今とはちょっと違っていますが、これをそのまま今の政治屋さんたちに対して「肝に銘じなさい」と言うことにしてしまうのは正当なことでしょうか?

私はそうではないだろうと思います。
確かに今でも権力者と言われるような方々は半固定的であまりメンバーが変ることが無いようですから、ある意味王様一族みたいなもので、そこに自分が参加できるようにも感じられません。(その道がないわけではないのですが。)

でも、一応民主制となっていて、議会は代議制でありますから主権は直接そこに関わらないにしてもこちらにあるのが建前です。となれば、王様に相当するのは我々ってわけでありまして、すなわちこのラーマの言葉にグッときたならば、肝に銘じるべきは自分と言うことになりますね。


1億2千万分の1の権力者はハスト・ブロトを胸にいだいて生きてみるのも一考かと思われますが、いかがなもので?



参考(どちらもすばらしいページです。)
Inner Light Gallery
日本ワヤン協会

人生はインベーダーゲーム

2008-02-28 19:35:01 | 日本脱出
さっき近所のショッピングセンターのフードコートに寄った。
昼時でもない平日昼間は人もまばらで広いフロアの席は多くが空いたままでした。

そのフードコートでラーメン、今川焼きなどを売っているお店からなにやら声が聞こえてきました。そこのリーダーらしきおばさんが、もう一人のおばさんに対して怒って何かしきりに言っているようです。


それを5分か10分、見ていて思いました。
人はなぜ怒るんだろう、と。

いろいろ理由は考えられます。

パートのおばさんにちゃんと仕事を憶えさせたい。
リーダーのおばさんが自分の立場をハッキリさせたい。
もっと部下に効率よく仕事をさせて自分の負荷を軽減したい。
時々来る経営者に怒鳴られたくない。


などと考えていたら気付きました。
人はそんなに合理的、意図的に行動するものではないな、と。

単にパートのおばさんがちょっとミスしたことに腹を立てただけなのでしょう。怒ることでそこから何らかの結果を引き出そうなんて考えてはいないのではないでしょうか。

これは誰もがいつでも経験することで、人間と言うのは手帳に書いた長期計画よりも目の前にある危機を脱することや快楽の方が気になるものです。そう言う目の前のちょっとした事件に反射的に「対処」しながら生きているに過ぎないのではないでしょうか。


怒ったおばさんは、多分子供のころに親に対して何かのきっかけがあって「怒る」と言う方法を採ってみたのでしょう。そしてそれが何らかの効果を発揮したにちがいありません。それ以来、似たようなきっかけがあると「怒る」と言う方法を自動的に採用するようにプログラムしたのです。

その結果として「怒る」わけですが、そこから意図した結果を今でも引き出していると言うことはないでしょう。なぜならそれはもう意図して行っている行動ではなくなっていて、反射となってしまっているからです。その方法が適用できるか出来ないか、検討する前に採用しているに過ぎないのです。



まるで昔むかしに流行ったインベーダーゲームのような人生です。
敵が攻めてきたと思った瞬間に打つのです。


「人はなぜ怒るんだろう」、「なぜ」と反射的に考えてしまった自分が間違っていたことに気付いたお話でした。



追加
こんなことを考える時間を与えてくれる愛妻には感謝しています。

カラーxxxと言えば

2008-02-28 18:39:54 | 日本脱出
「カラーxxx」って言えば、その昔縁日で売られていた「ひよこ」です。今時はそんなの知らんて言う人も多いご時世かと思われますが、インドネシアのプランバナン市場で見つけました。

あーなんて可愛いんでしょう。
と思っているとインドネシアでもやっぱり子供は欲しがるらしくて親にしきりにせがんでいます。親も仕方なしに5カラーそろえて買ってあげていました。

仕方なしってのも日本と同じようです。内心「こんなもの!」と絶対思っているんです。だって、ひよこ入りの籠を吊るして子供が笑顔で帰ろうとする瞬間にその母親は「どうせ買うときだけですぐ死んじゃうのよ」って言って帰りました。

カラーひよこよりもその現実的な言葉の方が印象に残ってしまいました。そう言うところは本当に日本もインドネシアも同じってことですね。

久しぶりのインドネシアは変った?

2008-02-26 23:09:02 | 日本脱出
今回の旅行はかなり久しぶりののインドネシアでした。
ジョグジャカルタの街並みもさぞ変ってしまっただろうと思っていましたが、全くそんなことはなく、逆にびっくりしてしまいました。


ただ、以下の2点だけは全く変っていました。

1.電灯には電球が全く使われていず、全て蛍光灯になっていました。これは注意して見ないと全然気付かないことなのですが、何だかちょっと光が白っぽいなあと思ってよく見るとほんの小さな屋台であっても電球は全く使われておらず全て電球型の蛍光灯でした。

以前に新聞か何かで読んだことがあったと思うのですがCO2削減のために国際的に蛍光灯に変えていく支援があったり、国としてもそれを推進していく活動があるのでしょう。でも蛍光灯は長持ちするとは言え電球よりちょっと高いものです。以前の為替レートと今とでは全然違いますから額面が全く違っていて比べようもないのですが、確か現在の電球型蛍光灯は14000ルピア(200円程度)だったようです。

ちなみに安い屋台での外食は5000ルピア~10000ルピア程度になります。日本人には安い100円です。


2.もう一つ変ったことは、BATIK(インドネシアの伝統ロウケツ染めの布)がかなり入手しにくくなってしまった事です。10年前は布製品を売る市場に行けば手描きBATIKはいくらでも目にすることができました。しかし今では有名なソロのBATIK市場でも扱っている店はかなり少なくなってしまい、代わりに普通のプリント布ばかりです。まして街場の洋服売り場やBATIK店ではもうほとんど見かけることができません。

これは悲しいことです。しかし生活のための布として考えれば確かにそれが手描きである必要は無いでしょうから仕方ないのかもしれません。これは日本の近代史の中にだってそう言う事は起こったのですからインドネシアに起こるのも当然です。

ところで、観光客向けにはBATIKショップは今もあります。但し観光バスが到着するような店だったり、絵としてのアートBATIKを売る店です。アートBATIK店も1軒だけ見ましたが以前に比べて絵の質がかなり落ちていて、きっと誰かがアルバイトでそれ風に描いているんだろうなあと思ったくらいのものでした。本当に人気がなくなっちゃったんでしょう。

帰国

2008-02-23 21:04:28 | 日本脱出
昨日ジャワより帰国しました。

写真は美人のY子さん(ジョグジャに留学中)よりお土産にもらった"ポチ"です。
ポチとはPociと書いて、ジャワで言うお茶を煎れるためのポットのこと。
ジャワの一部地域ではこのポチでお茶を楽しむ習慣があるそうですが、これはTONG TJIと言うお茶のブランドのメーカーが作ったポチです。

ジャワのポチは素焼きで多分レンガなどと同じ田んぼの土で作られていて、形はこのような梨型が一般的だと思います。この形はきっと中国の影響を受けたものだと考えられます。

実際、台湾でもこれに近い梨型の茶器はけっこうあります。台湾のものの方が形は洗練されていて土質も緻密です。それに注ぎ口の位置なども機能的です。

でも私はジャワの梨型ポチの方が好きです。同じ梨型でもジャワの方が直感的にぽっちゃり可愛い形に見えるのです。まさに"ポチ"と言う名に相応しい形に思えてならないのです。


ところで、ジャワのお茶(Teh=テ:インドネシア語)ですが、ジャワティーと言うとジャワで採れた紅茶を思い浮かべる人が大半ではないでしょうか。でも実際のジャワティーと言うのは紅茶じゃなくてウーロン茶系の緑茶にジャスミン(Melati=ムラティ)で香りを付けたジャスミン茶(テ・ムラティ)です。ジャスミン無しのお茶も飲まれますが、だいたいはジャスミンです。そして大量のお砂糖を入れて飲みます。(ミルクは入れません。)

このどよ~んとするほどの重いジャスミンの香りが何とも言えず熱帯の夜にぴったりなんですよね。このポチと買ってきたお茶でしばらく楽しめそうです。


飲んでみたい?

管理職と一般の差

2008-01-28 21:21:30 | 日本脱出
マック店長は管理職でない 残業代など755万円払え(共同通信) - goo ニュース

店長、管理職に当たらず=権限店内のみ残業代命じる-マクドナルド敗訴・東京地裁 (時事通信) - goo ニュース

最近こう言うニュースが多い。

昔からよく「昇進して課長になると残業代が付かないから給料の手取りが少なくなってしまって苦しい」と言う話は聞く。

今回の判決で管理職と一般職の違いはその権限にあり、「マクドナルドの店長は管理職では無い」となったようだが、この解釈は何だか面白い。(当事者の方失礼。)こう言う事を裁判所に判断してもらわなければ管理職か一般か分からないと言うこと自体がとても面白い。

こう言うことがどうして起きるかと言えば、日本が年功制が当たり前であるからだろう。大概の場合は下っ端の丁稚奉公で就職し年を重ねるに従って後輩が出来、そのうちトコロテン方式で昇進して管理職になってしまう。その過程で昇進試験などいろいろあるのだが、実際に管理職になる時には辞令と言う紙1枚が渡されるだけであとはほぼ自動的にそうなってしまう。

ここで新たに労働契約書がきちんと取り交わされて職務も大きく変化するかと言うと、割合そうでもない。同じ職場で似たようなことをしながらその後の仕事をこなすだけだ。部下が付くとは言ってもそれまでの後輩がそこにいて同じ事をするだけであるから一般職時代の続きと言えばその通りだろう。

日本で管理職と言っても、こう言う状態が普通だから管理職の勉強をしてきた管理の専門職ではない。職務の内容には精通していても管理には精通していないままに管理職になるのだから、こうして部外者に判断してもらわないと本当に管理職と言えるかそうでないかの判断はできないと言うことになる。

それとは別に海外の求人を検索してみると日本とはずいぶん違う事がわかる。海外の求人にはエンジニアなどに混じって管理職を求めるものがけっこうある。ある職場に管理の専門家を迎え入れると言うことは管理職をスペシャリストとして認めている証拠だろう。日本でそんなことをしたら「あの上司は何も現場の事を分かっちゃいない。」と噂されるだけだ。

現場の事をよく分かっているが管理について素人を迎え入れる方が好きとは、とても面白い日本式システムなのである。

学生旅行はパックツアーらしい

2008-01-27 23:20:08 | 日本脱出
今日、ちょっとした用で旅行代理店に行った。
その旅行代理店には結果的に無理な相談だったので担当の方がいろいろ調べてくれている時間が少し長かった。

手持ち無沙汰でカウンターに座っていると隣に大学生の男の子が2人座った。担当には女性スタッフが付きなにか相談しているようだったので聞き耳を立てて聞いていたら、学生旅行らしい。卒業旅行だろうか。

いつの頃からか大学生が海外旅行に行くのが普通になっているが、その学生たちの検討しているパンフレットは何と「パックツアー」。その代理店には学生旅行用のパンフレットが用意されていて、そのほとんどがパックツアーだからさも有りなんと言うことなのだけれども、実際にそれを見てホテルはどうのなんて女性スタッフと話している男の子を見るとやはり少しショックである。

どうも行き先は「バンコク」。そして4日間の超短期ツアー。片方の学生がホテルのパンフレットを指して「ここは?」とスタッフに言うと、「それはかなり高級ですので....」と却下。

仕舞いには「行ったことないからなあ...」と迷っているらしい。

何てこった!行ったこと無いから行ってみる、やった事ないから自分でやってみるんじゃないのか。何でバンコクあたりで若い男2人がパックツアー? 空港送迎だと!


と思って帰ると今日の毎日jpには、
「さくっと内定、さあ海外へ 大学生向け格安ツアー人気」の記事。


何だそれ?

大学生の君達、仕事に就いて「君、明日アブダビで打ち合わせして来て」って言われたらどうするの?

素早く曲がれ -インドの低価格車

2008-01-13 12:14:33 | 日本脱出
インドのタタ、超低価格車を発表=「28万円」と世界最安(時事通信) - goo ニュース

これがどの程度「衝撃」なのか? 日本にいては想像が難しいと思うのでとりあえず自動車と二輪車の価格を調べてみた。

インドの自動車 -ありちんの世界の車」によれば、自動車の値段は40万~50万ルピー程度らしい。タタの超低価格車はその半額と言うことになる。

インドの二輪車産業の歴史と現状、そして今後の展望 -JAMA」によれば二輪車の価格はスクーターで約25,000~45,000ルピー、モーターサイクルは約30,000~60,000ルピーであるから、だいたい5倍程度であるらしい。

同JAMAの文献によればモーターサイクルを保有する家計は全体の28%、スクーターは8%であり、モーターサイクルはスクーターより高価格であるにも関わらず急成長しているらしい。となればこの拡大がタタの低価格車の普及に繋がる可能性も高いかもしれない。単純に価格だけで買えるものでもなくて、ローンを組みやすい金融事情であることも必要である。

いずれにしてもこの車の発売は、どんな形でかはわからないにしてもインドの自動車普及を予測するものだと考えられる。


もうずっと以前になるが、日本で自動車が大きく普及したのはそれだけの経済力が付いたと言うことに加えて、先行国アメリカの豊かさへの追従であっただろう。そう言う追従はいまだに続いていて、アメリカで流行った事は数年を経た後に必ず日本で流行る。同じ事が途上国で起こっても不思議では無い。

追従される側になった我々日本人もいまだにお金があれば自動車を買うと言うような習慣が残っている。数年に1度は車を買い換える。まだ使えるかどうかよりも、今より新しい車が発売されたとか、もうちょっと良さそうな車とかそういった事で買い換える。

そう言う姿を世界の人々は見ているだろう。中国だってもう自動車は作ることができるのだから、その安い自動車を世界中に溢れさせるだろうことも予想はつく。アフリカの内戦で銃よりも中国の1ドルもしない安いナイフがたくさんの人を殺したが、それと同じ事が自動車でも起きる可能性がある。


我々は、車が買えるだけのお金を手にしたと言う理由だけでそれを買うような原始的な習慣をそろそろ捨てて、急いで角を曲がる時期に来ているのではないだろうか。

年金得別便が....

2007-12-19 14:37:48 | 日本脱出
「ねんきん特別便」 社保庁発送を開始(朝日新聞) - goo ニュース

年金得別便がうちには来ないね。
ちょっと前に確認しに行っておきましたから多分大丈夫かと思っています。でも誰かさんの余波で変更があるかもしれないから注意しておこう。


今朝、みのさんの朝ズバに出たおばさん、「うちは大丈夫だと思ってた。」なんて言ってたのには見ていたこっちがびっくり。だって宙に浮いたのが5000万件もあるんだから確立1/2で当たるってことだよね。年金払ってない子供もいるから確率はもっともっと高いはず。これが試験だったらデタラメにマークしても50点も取れるでしょ。だったら「まさか」は無いでしょうに。


宝くじで1等が当たる確率が1/1000万なのに皆当たるかもと思って買うのに1/2の年金問題はあたらないと思うって素敵な発想ですね。地球が滅亡する時に自分だけ助かるって言ってるみたいだ。


ちなみに、交通事故死は1/1万人、死ななくても1/100人が人身事故に遭遇。自殺は3/1万人もいる。それと、あなたが来年1年間の間に殺人犯になる確立は1/10万人 (つまり宝くじの100倍の高確率)です。


毎年それだけの殺人犯が生まれると言う事は、この日本はある一定確率で殺人犯を創り出すインキュベータ(孵卵器、保育器)になっているとしか思えませんね。毎回猟奇的な事件が起きると、個々にその人はどんな育ち方をしたとか、どんな性格だったとか、凶器を持つに至った経緯、周囲の環境や警察は防げなかったのかなどと言うけれど、そんな議論は無駄なのかも知れません。

だって、我々が毎年きちんと10万人に1人を殺人犯人に育てているんだから。

そう考えると、殺人に成功してしまう殺人犯は1/10万人だから、そこまでに育ちつつある人の数は、人生75年としたらその75倍。つまり少なくとも75/10万人はいるはず。うまく育たなかった人もいるとしたら1/1万人以上は必ず予備軍がいることになります。小さな町に1人以上は殺人犯人予備軍が育てられているのですね。

確率1/2で年金問題に当たらないであろう人は絶対に?そうならないかも知れないけれど、明日自分が殺人犯になるかも、と用心しておくべきじゃないかって気がしてきます。刑務所には何持って行ったらいいんだろう。歯ブラシはある?


人間はいつでも合理的でも理性的でもないって事です。

学力低下は子供だけか?

2007-12-05 13:18:21 | 日本脱出
15歳の学力で日本続落 応用力、読解力とも OECD(朝日新聞) - goo ニュース

全分野で順位が後退 OECDの高校生学力調査(共同通信) - goo ニュース

日本、数学10位に後退=下がった読解力も前回並み-OECD15歳調査 (時事通信) - goo ニュース


こう言う記事を読むと「ああ、最近の日本の子供は...」「日本の教育制度は....」などと思うもので、政府は教育制度をどうするこうすると言い始めてきっと何とか委員会とか協議会の中で学識経験者か何かが話し合って答申を出すことになる。だいたいいつもそんなものだ。

そっちの話はちょっと置いておこう。


それで、学力低下は子供の事だけれど、15歳のランキングが大人になってどうなるのだろう。

このニュースをテレビで見ていたら幾つかのランキング上位に去年まで仕事で居た台湾が入っていたのを見て思った。大人になると多分もっと差は開くだろうと。野球では勝てても大人の学力ではきっと大差で負けるのではないだろうか。

台湾は日本に負けず学歴社会だ。だから多くの人が大学へ行く。それは当たり前。だけれど、違うのは”仕事を始めてからもまだ学ぶのが普通”だと言う事。20代30代ならかなりの確率で夜間や休日に大学で学んでいる。大学を出ても再度入り直したり、専門学校を出て就職してから夜間の大学に入って学位を取る。

なぜかと言えば、それは給与に直結するからだ。学位があれば同じ会社に入ってもランクが違って給与も違う。職種も違う。それは日本でもあるだろうが、もっと違うのはそこで安心していては給与は増えないと言うことだ。

同じ仕事をずっとしていると給与はそのまま。だから昇進するために一所懸命に仕事をする。それでダメなら大学で新たな学位を取って別の会社に移動する。そうすると給与は上がる。上手くいけば何倍にも上がることがある。


学び方を見ていると日本と台湾では少し違う感じがある。
日本は仕事に就いたらその仕事場のやり方をとことん学ぼうとする。なぜならずっとそこに居るためには上司や先輩と同じやり方でやるのがウケが良いからだろう。

それに対して台湾の場合は汎用的な技術や知識が偏重されるようだ。だから始めて仕事に就いた時には、悪く言えば知っているけど出来ないように見える。日本人から見ればプライドばかり高くて何もできないじゃないか、と言うことになる。
けれども良く見ていると伸びが速い。習得が速いように見える。

多分、彼らには日本的な丁稚(でっち)奉公のやり方では時間が無いのだ。同期より早く仕事を覚えなければ永久に昇進はない。つまり昇給も無い。(台湾は大きな株式会社であっても個人経営的であるから、同じ仕事をしているのに給料だけ無制限に増えていく事は事業者として考えられないのだろう。) もし昇進しない (できない、では無く) ならば、そこでもノウハウを別の会社にお土産として持っていかなければならない。それはほぼ3年後なのだから。


そう言った理由で、15歳の学力差はまだ序章に過ぎないと思うのだ。


日本は最近フリーターなどの非正規雇用で働く者が増えた。それを問題視している社会はできるだけ正規雇用へ落ち着かせたいとしている。当のフリーター達も正規雇用を求めて戦っていたりもする。それは確かに今の社会の仕組みから言えば一番安定な方向であろう。

だが、その安定志向が故に個人の能力の低下に繋がるようではこの先、日本株式会社としてはいかがなものだろう。今も昔も資源と言えば人間しか無い国であるのに、そんな安易な丁稚奉公システムを存続していて良いものか。

もっと言えば、15歳が勉強しないのは大人がそれをしないからではないのか。子供は学校に入れておいて自動的に勉強するだろう。自分達はマンガを読んで遊びに行ってウィークデーは仕事場に居れば決まった額だけ給料が入る。昇給は自動的に行われるだろう。これで15歳の学力を学校と教育制度のせいにできるものなのだろうか。

総資産チェック

2007-10-23 10:09:35 | 日本脱出
昨夜、かなり久しぶりに総資産チェックをした。
「した」のでは無くて愛妻にさせられたと言うのが正しい。

自分の財布にお金がどれだけ入っているか、自分では気にしているつもりだがいつも忘れてしまう。ときどき海外に行ってふと、お金が無いことに気付く。以前中国のシンセンでお昼を食べようと思ってお金を持っていないことに気付いたこともあった。まして銀行に入っている金額などわかるはずもない。

そうそう、総資産(資産などと書くとものすごいものを想像するが、それは全然正しくない。本当に莫大な資産があれば危なくてこんなところに書けないだろう。)だが、想像していた額よりも多かったことに少し安心。とは言え、これからの生きるべき年数で割って考えるべきと思うので不十分であることに変わりはない。心細いものだ。


ヨーロッパの国々では消費税が20%も取られるけれど、それで老後の多くの部分について安心が約束されているから自分でお金を貯めておく必要は少ない。日本の場合は年金保険料を納めていてもそれだけで暮らせず、補助に過ぎないからどうしても貯蓄せざるを得ない。それに加えて多くの人は家のローン30年、子供のための莫大な学費を払い続ける必要もあるのだから楽な生活は望めないのだろうか。

日本の年金だって数年で基が取れる効率の良い投資とも言える(本当は違う。自分の為じゃなくて皆の為の再分配システムだ。)わけで、使わない手はない。ポジティブに考えれば1%でも2%でも消費税を上げてもらって、年金の補填に回してもらった方が良いはずだし、国の借金も早く返済することで世界からの日本円への信頼を高めていく方が生活は楽になるはずだ。

それにしても現状では貯蓄に回す量を確保はしていかない訳にはいかないが。


日本と言う国は貯蓄と言う眠った資産に利子を払い続けるリスクからこの先も逃れられないのだろうなあ。

バカが売り?

2007-08-09 20:41:58 | 日本脱出
ぶりっこからの脱却-Doraのドラ猫 ボンジュール!

何度も書いているけれど、このコラム好きなんだよなあ。

最近は「バカが売り」なのはお笑いタレントさんばかりじゃなくて、一般人にもそれが広がっているようですね。こんな流行は早く過ぎ去って欲しいものだ。

でもバカってのは生き易い方法なんだろうなあ。無責任が許される、子供のままで良い、ボーっとしてても怒られるだけで時間が過ぎていく。怒る方から見ても罪悪感無く怒れるわけだし。バカもその周りの人にとっても上手い方法なんじゃないだろうか。生物として上手く生き残る戦略かもしれないな。だったら凄いぞ。日本がもうずっと以前から子供の国になってきているはその結果なのかも知れないな。この傾向は終わらないんだろうなあ。

夜の病院で

2007-07-27 23:09:09 | 日本脱出
夕食の後、急に腹痛を起こした。

今までに無いひどい鈍痛で救急病院に駆け込んだ。痛みをこらえて診察室前のベンチで待っていた。同じ廊下ではお年寄りやチューブを付けられた子供がグシュグシュしながら診察を待っていた。が、どうにもこらえ切れなくなって空いているベッドに寝かせてもらった。

30分か40分細長いベッドで冷汗を垂らしながら待った。
カーテンを隔てた両隣には2人のお年寄り患者がいるらしかった。左隣のおじいちゃんは看護婦さんが来ると「オレは帰る。オレは帰る。」としきりに訴えた。看護婦さんや医師が心配ないからとなだめるが「金が無いから帰る」と言う。

右隣のおばあちゃんも「痛い痛い」と言いながら「帰る。薬をくれ。」と言う。何でこんなになるまで放っておいたのかと看護婦が訪ねる。「お金が無いから帰る」と言う。「前より良くなった」と言いながらまだ「痛い」と言う。話の様子から、1年前に胃癌で胃を摘出してその後病院には来ていなかったらしいが、ついに痛みに我慢できなくなって薬をもらいに来たのだ。

こちらもうんうん言いながら冷汗流して苦しんだが、こんな話を耳にしていたらお腹と同時に胸も痛くなった。


日本はこんなに豊かになったのに隣に2人もこんなお年寄りがいる。痛くても金が無いから医者に掛かりたくないと言わせる世の中、これが21世紀の日本なのだ。


今丁度、選挙が行われている。どの政党も増税反対だ。消費税を上げるなんてとんでもない。国民の生活を安定させるには税金は絶対上げないと言う。多分その国民と言う人たちは消費税を1%でも上げると分かったらその政党は支持しないだろう。誰もそんな政治家に投票はしないだろう。

でも今現在、日本と言う国の政府は大赤字を出している。これがチリやインドネシアだったらその国の為替は暴落してお金が紙くずになるだろう。毎日物価は上昇して紙幣のゼロの数が毎年1つ2つ増えるだろう。日本は今それに近い状態のはずだ。そうなっていないのはラッキーだ。そのラッキーな反面、こんなお年寄りがいて、今現在「痛い」のに安心して病院にも行かれない状態だ。



それでも消費税をたった1%でも上げる事に抵抗するものだろうか。

「すみません、今こんな状況で国は破綻寸前です。お年寄りが安心して病院にもかれません。どうか消費税を上げさせてください。」と頭を下げる政治家はいないものだろうか。そう言う人に投票はできないものだろうか。この日本は。