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もんく [とある南端港街の住人になった人]

スペインかポルトガルの港町に住みたい
日本→インドネシア→台湾→マレーシア→日本
since Oct. 2004

期日前投票と寒い市役所

2007-07-27 00:21:18 | 日本脱出
今日、期日前投票してきた。
候補者選びができなくて困った。なぜなら、満足できる政策を出している人がいなかったから。仕方ないので消去法で一番まともそうな人の名を書いて投票した。満足度10%。それでも何か少しでも変えたい思う気持ちからだ。

期日前投票に行ったのは市役所の支所。
寒かった。28℃に設定しているのだろうか。2階が少し温度が高かったから2階に合わせて設定すると1階が寒くなるのかもしれない。意見箱に「寒すぎ」と書いてこれも投票してきた。

今日始めてエアコンを使った。けれど扇風機も買った。
扇風機はボックスファンタイプ。羽に足が付いている普通のものでなくて、東南アジアの安宿の部屋にあるような、四角いプラスチックの箱型の中央にファンが入っているタイプ。全面ルーバーが回転して風を揺らしてくれる。中国製で2400円位。これをポイント使って買い、さらに10%ポイントが付いた。多分実質1900円程度。
ロスメンに居る気分だ。

政治に参加 via YouTube

2007-07-25 10:07:10 | 日本脱出
大統領候補たちがYouTube討論 ユニークな一般質問に候補たちは(gooニュース) - goo ニュース

このニュースを見て、素直に「アメリカってすごい」と思った。

今日本も選挙期間中であるけれど、いつものように大きな声で候補者の名前の連呼を聞かされるだけで、特に注目すべき事も面白い事も何も無い。運が良ければ(悪ければ?)普段どこにいるのか何をしているのか分からない候補者と握手できるとか、ワンボックス車の上でがなりたてているのをテレビじゃなくて生で見られるだけだ。

はっきり言ってそんな事には全然意味が無い。
投票は求められても、「意見は求められない」のだから。

我々日本人には議論する場と言ったようなものがほとんど無い。今でこそ政治家がブログを書く時代になったとは言え、そのほとんどは単なる宣伝の場だと思っている伏しがある。宣伝カーと同じだ。彼らは自分がこんな事をやっている、こんなことに力を入れていると一方的に言うだけでそこには「聞く」姿勢は無い。


それじゃ何のために当選したいんだい。

アメリカは凄い。未だ始まったばかりのインターネット上のサービスを、問題はあるにしてもとりあえず使ってやってみる。一部とは言え他人の意見を言ってみる。まずい質問が出るのは分かっていながら答えてみる。


日本のブロードバンド普及率は50%以上、インターネット使用率は60%を超えていてアメリカと同じようなもの。携帯電話で気軽に使う人はあちらよりずっと多いはず。それなのに使えないのはよほど新技術に対して音痴なのか?

いやいや、聞く姿勢が無いだけさ。

さまよう「食の安全」

2007-07-23 12:14:04 | 日本脱出
先日『「段ボール肉まん」日本上陸!』と言うふざけた記事を書いていたところ、テレビで中国の食品事情についての報道があった。

その内容は、中国でも日本などへ輸出する加工食品工場はクリーンスーツで作業している。その野菜は自社農園のものだとのこと。中国のスーパーにも有機野菜のコーナーがあって2倍の値段が付けられているそうだ。

そんな物がどんどん社会で地位を拡大していくと、日本でもそうだったように屋台や街の小さな食堂のようなお店、路地に野菜を広げて売っているおばちゃんの店などはだんだんと少なくなっていくかもしれない。それに経済も豊かになって、サラリーマンが増加すれば街の食堂でゆっくり食事なんてしなくなる可能性も高い。もちろんれは随分以前から日本で起こっている事だから、容易に想像できてしまう。


我々日本人が安全とか味など諸々のことを信用して買う食品は、コンビニやスーパーで売っている加工程度の高い食品が多い。我々の母親時代(これはもう30年以上前だが)にはすでにコーヒーはインスタントになり、インスタントラーメンが食卓に上り、バターはマーガリンが普通で、ハンバーグは1個1個パッケージされた冷凍食品だった。そう言う食品を我々はずっと信用してきた。

それから現在までに近所の八百屋は無くなり、豆腐屋にボールを持って買いに行く事も無くなり、食堂みたいなお店もレストランにとって換わった。もちろん屋台なんて観光で九州にでも行かないとお目にかかれなくなっている。スーパーでは綺麗にポリ袋入れられてステッカーも付いた有機野菜が売られるようになった。


ここで改めて「安全な食品とは何?」と問い直した時に、その定義はあいまいだと感じざるを得ない。その有機野菜を育てた土には農薬に汚染された飼料を食べた牛の糞が肥料として使われていないのか、寄生虫は付いていないのか、農薬はどうか。綺麗にパッケージされた加工、半加工食品の原料には得体の知れない物が入っていないか。「土の付いた野菜」は本当に安全なのか?

見た目で判断もできないし、宣伝文句ではなおさら分からない。


結局、コンビニ、スーパー、ファーストフード、ファミレス育ちの我々が選ぶものは何になり、どこに落ち着くのだろうか。

ドラ猫に学ぶ、政治はこうあって欲しい

2007-07-20 10:22:06 | 日本脱出
結婚と出産のかたち -Doraのドラ猫 ボンジュール!

先週に引き続きこれを読んでいる。
「社会が変われば法律も変える」こうなって欲しいです。

「生活が第一」って、こう言う事じゃないんですか?
「改革実行力」ってこう言うことをする事じゃないんですか?

あれしちゃダメ、これしちゃダメ、なんてそんな法律より本当に必用なのはこう言うのじゃないのかな。「社会が変われば法律も変える」

「結婚と子供は別の問題」 -from フランス

2007-07-12 22:41:51 | 日本脱出
フランスが誇る出生率 -Doraのどら猫 ボンジュール!

これは今日の朝日新聞夕刊に掲載されいていたフランス人のジャーナリスト、ドラ・トーザン氏の書かれた文章なのですが、ああ、どうして日本人はフランス人のようにできなかったのでしょう。

他人のとは違う自分自身の幸せを大切にするように、世の中を変えていけなかったのだろう。人の幸せはいろいろ、人間もいろいろ、家族もいろいろ(元総理大臣の言葉のようですが)のなのに、この国では幾つかの決まった選択肢の中に入っていないと何かの権利が無くなったりたくさんの不都合が発生する。パスポートや戸籍のような基本的なものが発行されなかったりもしているし、年齢とか性別とかその他のたくさんの事で人の役割のようなものが規定されているらしい。もっと多くの事を自分自身で自由にしたら良いのにと思うのだが。


このコラムの次回が楽しみだ。


070715追加
最近はこちらから積極的にTBを入れる事はしていないが、こう言う話題には必ず誰かコメントを入れてくれると思っていた。今回はそれは無かったらしい。ジェンダーの問題や夫婦別姓その他この手の問題に意見をお持ちの人々でさへ、「結婚と子供は別」と言うところまではいかないのだろうと思う。

私は別でも全然かまわないと考えているし、法律上の婚姻制度だって現在多くの事例を見れば、今の時代にはそぐわないように見える。最小限必用なものは子供の養育義務と相続権の決定だけじではないだろうか。こんな事を言っていると「伝統的家族制度の崩壊」などと言うのだろうが、そんなものいったいどの時代から何千年続いた伝統だと言うのか。極端な例ばかりでなく、そう言う形でない幸せを望む者がいる事を考えればもう変えた方が良いと思うだ。それは法律ばかりでなくて意識の問題、もっと具体的には「許す」と言う心の問題として。

「しょうがない」から始まる本当の不幸

2007-07-04 22:25:50 | 日本脱出
久間防衛相が辞任 原爆発言で引責、首相了承(産経新聞) - goo ニュース

久間防衛相が辞任 「しょうがない」発言で引責 (朝日新聞) - goo ニュース

久間防衛相が辞任、「原爆発言」で引責(読売新聞) - goo ニュース


ここで久間氏を糾弾するつもりはありません。
ただ、この騒ぎに「言葉の無力」を感じるのです。


久間氏の発言には「核兵器容認」の趣旨は感じられません。歴史を経た今だからこそ、その事実が取り戻せない時間の中にあると述べているに過ぎません。しかし、もちろんこの「しょうがない」の部分だけを採れば誤解もあるでしょう。遺族や被害者であればなおさらだと思います。人の受け取り方は様々ですし誤解も仕方ないでしょう。


私が問題だと思うのは、そこに「議論の余地が無い」事です。
有無を言わせぬ決め付けと糾弾。ここには「言葉の力」と言うものが全くありません。感情論、責任論、そして人格否定です。


今度の選挙でもそんな「人格否定」で争われるでしょう。
増税したから「あの首相はダメだ」、「何々だからあの人はダメだ」と選挙カーががなりたてるはずです。そこに「どうしたら増税じなくて済むのか」「増税しない代わりに何があるのか」「他の方法は」等の議論は無いでしょう。結局「あの党は、あの人はダメだ」となるのです。

これは政治家ばかりでなく、会社でもどこでも普通に我々がやっている事です。全く言葉が議論する力を持たない。反対意見であってもそれを受け入れて考えてみる視点が全く無い。これでは建設的でないし何も進まない。


もっと怖いのは「本音を言えない危険」な状態に陥る事。誰もがその立場や周囲を意識して心の底から他人と意見を交わし合えないようになってしまう事です。

それなら政治家はファストフード店の店員と同じ。にっこり笑って「ポテトはいかがですか。」の代わりに「福祉はいかがですか。」心の中は心配事でいっぱいでも、本当はお小遣いが欲しいだけでもお客にはいつも「スマイル¥0」が一番良いことになる。


こう言う事こそ本当に我々日本人にとって不幸なのだと思います。

マレーシアにロングステイ ? !

2007-04-25 23:15:35 | 日本脱出
有楽町で行われた「マレーシアロングステイセミナー2007」に行ってきた。

これは朝日新聞社主催、マレーシア政府観光局共催の、要はお金がある人はビザあげるからマレーシアに来てねって言うセミナー。傾斜のついたホールの客席にはリタイヤ組(つまり60代のご夫婦)がいっぱい。こんなにマレーシアに関心ある人がいるとはびっくりだ。日本の高齢者は元気元気。


セミナーの内容は、現地で既にロングステイしている人たちが作ったマレーシア紹介のフィルム上映、環境局の方と大使によるマレーシアの説明、テレビ番組でペナン島を紹介するために行った事のある俳優の萩原流行夫妻によるトークショーなどいろいろで、なるほどマレーシアなら長居しても良いかも知れないと思わせるもの。


まあそんな中で何が驚きかって言うと、質疑応答の場面で会場に来たお客さんの質問「現地の水は大丈夫ですか?」ならまだしも「コンタクトレンズ用品は売っていますか?」だって! 一回もマレーシアに行ったことも無くて、質問の内容から察するにガイドブックも見てこないで参加しているのだろうか。本当に行きたいんか?

この日本に長いこと暮らしているとそうなってしまうんでしょうか。テレビ番組だって物だって自分から希望しなくても何でも与えてくれる。何が好きって主張しなくても、考えさえしなくても目の前に差し出してくれてそれに手を伸ばすだけの生活、それに慣れきってしまってるのかなあ。心配。そんな人たちが海外で生きて行くって???


現地にロングステイしている人の生活が映像で紹介された中で、皆日本人会仲間とクラブ活動やってる。海外で日本人同士まとまって何かするのもまあ仕方ないと思うんだけど、何か時間を潰す方法が無いと結局ダメなんだなあって。「何かはっきりとした目標を持って来たほうが良い」とか「趣味でも何でもできることがあった方が...」なんて現地の日本人の言。

日本人てやっぱりそうなんだろうなあ。
ロバのように趣味でも仕事でもボランティアでも、やっぱりボウっとしてたり、ビーチでゆったり海を眺めていたりする事はできないんだろうなあ。せっかくお金が少しあってリタイアしたのにわざわざ忙しくしにあんな暑い国へ行くだなんて。

そう言えばインドネシアに居たときに、たまに来る日本人には「何をやっているのか」としきりに聞かれて困ったものだ。やっぱり何かやってないとダメ? 何をやっている人とか、何ができる人じゃないとダメなのかなあ?

TokyoMidtownへ行った

2007-04-10 00:24:29 | 日本脱出
「豊洲ららぽーと」->「TokyoMidtown」(写真)->「六本木ヒルズ」へ行った。

1.豊洲ららぽーと

平日だからかお客さんがあまりいない。ちょっと前にこの大型ショッピングモールがオープンした事で話題になったのでもっと何かありそうに思っていたけれど、観光地と思ってわざわざ行くような施設ではなかった。近くの埋立地に多くのマンションがあるのでそちらの(近所の)お客さんが行けば良いのだろう。JR川崎駅にも同じ資本のショッピングモールがオープンしているし、横浜の埋立地にも似たようなものがあるがコンセプトとしてはその延長上にあるものだろう。

施設案内図を見ると、この建物全体がドックに4艘の船が停泊している姿をしているのに気づく。しかしそれは施設案内図を見て分かるだけで、施設の中を歩いてみても外から概観を眺めてみても全く想像はできない。外観は何やら不調和で不整形で美しくも何ともない。内装は船や海を感じさせると言うこともなし。

建築家さんは平面図を考案したところで安心してしまったのだろうか。


2.TokyoMidtown

おのぼりさんなので話題の場所へ。

概観に金色が使われていて何となく高級に見せようとしていると予想したが、内部の店舗を見て予想が当たっていたことがわかる。1Fの揚げ物屋さんのショーウィンドウの中のメンチカツが1個400円。ゼロが1個多い。日本で育てた金華豚を使っているとの事。これはさすがに1度騙されてみようと思える値段じゃない。

「太陽のアトリエ」を意味するフランス語の下に何故か英語で店名が表記されたハイブリッドな果物屋さんには熱帯地方の果物と日本の高級さくらんぼが"まばらに"並んでいて、まるでフルーツの彫刻を売っている店のよう。これを現実的な果物屋と認識する人って誰なんだろう。

自分にとってあまりに非現実的な世界。観光で来ていたおばさん達もそう思った様子。思わずコロッケ屋の前で知らないおばさんとうなずき共感しあってしまった。もし自分がお金持ちになった時に80円のアンパンから350円以上もするここのパンに昇進するだろうか?ちょっと想像できない。て事は、逆に自分がお金持ちになる事を現実として捉えていない証拠なのか?

しかしこれを設計した人達の年収は400~500万円で30年ローンを抱えて通勤時間1時間半だったりするのかなあ? それが現実の日本だったりして。


3.六本木ヒルズ

これができてからもう随分と経った。あれからヒルズ族とか回転ドアとか少々胡散臭い話題も長期にわたって有った。それに同じようなショッピング施設があちらにもこちらにもできてしまっている。その影響か、やはりもう観光客は少ない。かなり少ない。この複雑な形状は半分は観光施設を意識して作られているので人の少なさは物悲しさに通ずるものがある。庭園が有るとは言えワビサビとはちょっと違う種類の感覚。

話題性に乗って出店したテナントのオーナーはどう感じているのだろうか。「こんな事ならやっぱり無理してでも銀座にしとけば良かった」かな? それとも「予想の範囲内」かな? ビジネスとしてそこらへんどれだけ計算されていたのか聞いてみたいところだ。

ところで、今でもここはお金持ちになったら住みたい街なのかなあ?

台湾点描 番外3

2007-02-11 01:27:10 | 日本脱出
臭い食べ物って日本にもけっこうあるけれど、台湾の代表がこの「臭豆腐」。本当に臭いから日本人はだいたい食べないけれど、台湾にはどこにでもある普通の屋台料理の一つ。

臭豆腐は鍋に入れる場合と油で揚げて食べる場合と2種類があります。どっちも基本的には同じ臭いですが私は油で揚げた方が「好き」です。

揚げた臭豆腐の見た目は日本で言う厚揚げそのもの。これに醤油ベースのちょっと酸っぱいタレをかけて食べます。付け合せに大量の野菜の酢漬けが必ず付きます。臭豆腐に切れ目を入れてその酢漬けを入れてくれるお店もたまにあります。珍しい事に台北では串焼きの臭豆腐もありました。


臭豆腐の作り方は何らかの醗酵液らしきものに厚く切った豆腐を漬け込むようです。詳しくはわかりません。

単に臭い臭いと言っていてはこの料理の美味さは分かりません。一度ちゃんと味わって食べてみるとお酒か焼酎を造った何らかの副産物のような香りだとわかってきます。だからこれは食べ始めるとちょっとクセになるはずです。

小腹が空いた時には丁度良い量だし、元がただの豆腐と野菜なのでもたれないから、今回の旅行ではけっこういろいろな場所で試してみました。

台湾に行ったらぜひトライしてみてください。

台湾点描 番外2

2007-02-11 01:05:24 | 日本脱出
夜市(いえすー)では食べもの以外にもいろいろな日用品が売られているが、写真のようにブラジャー専門店もけっこう多い。女性達はこんな店で普通に買っているようだ。

台湾女性はけっこうきっちりオシャレをする方だと思う。
デパートにはワコールとかトリンプとか日本でも有名なメーカーの大きな看板あるし、街にはシャレてけっこう高級そうに見える女性用下着専門店もある。だから少々高くても(高くない物も売られているかもしれないが)そっちのを選ぶのじゃないかと、思ったりもする。

でも現実には夜市で買っている人も多いようで、そこらへん心の中でどう折り合いをつけているのか知りたいところだ。

もちろんビトンらしきバッグとか、バーバリーらしきシャツを身に付けていても夜市で安い串焼きとか鍋などを食べているのだから、下着が100円程度のものであっても別におかしいことじゃ無いとも言えるのだけれども。


そう言えば日本でも、ビトンのバッグを持った人を100円ショップで見かけるのが珍しい事じゃないんだっけ。それじゃあ、シャネルスーツの下にヨーカドーで買った下着ってのも現実にあるのかなあ?

謎です。

台湾点描 番外1

2007-02-11 00:43:12 | 日本脱出
この写真、淡水の焼イカ屋さんの看板なんだけれど、変でしょう?

そう上下逆なんだ。
以前にマレーシアでもインドネシアでも皆上下逆に描いていたのを覚えているから、もしかしたら日本の描き方の方が少数派なのでしょうか。欧米ではどうなんだろう?

しかし、イカはたいがい水平に泳いでいるから長手方向を上下に描かれる事自体が、イカ本人にとっては心外かも知れないな。


イカって不思議な動物です。
目や口が身体の中央にあるって事はそこが人間で言う顔や頭になるわけだけれど、その頭の両側(上か下かわからないけれど)に足だか手だかと内臓の詰まったボディがあると言う、哺乳類からみたらめちゃくちゃな構成。

自分の頭から手と足が生えていて、ボディ側には何も生えていない状態を想像したら........これはけっこうシュールかもしれない。



それはちょっと置いておいて、台湾人がイカの形をどう認識しているのかが気になる。

日本人から見ればイカの10本ある触手(と言って良いのだろうか?)は「足」だ。その足の根元には目と口があって、その上に大きな尖った頭が乗っているように見えている。つまり、無意識にかなりな擬人化を行ってその形を捉えているようだ。

台湾人の前に欧米人はどうだろうと思ってGoogleのイメージ検索で「Squid」を検索してみた。何と日本人が描くのと上下は同じ絵が多数出てくる。と言うことは少なくともイカの上下に関して欧米人は日本人と同じらしい。(擬人化しているかどうかは不明。)

では、同じように北京語の「魷魚」で検索してみると、これが何と何と全然漫画も絵も出てこない。ほとんど食べ物関連の写真が出てくるだけだ。考察するに彼らはイカを食べ物としか認識していないのだろう。もしそうならどこが頭でどこが足でなどと考える必要は無いと言うことかもしれない。

台湾人も、4本足のものなら椅子以外は何でも食べる民族の末裔だったのか。
などと妙に納得してしまった。


参考までにインドネシア語の「cumi-cumi(ちゅみちゅみ)」で検索すると出てくる数はとっても少ないがやはり食べ物としての写真が多いようだった。あちらも食べ物に関しては中華の影響が濃いように見えるからイカについても影響を受けているのだろうか?

台湾点描 その19

2007-02-11 00:39:35 | 日本脱出
2月5日午後。

バスで空港に到着。
空港ももう2月半ばの中国暦の正月に備えてデコレーションしている。
もう少ししたら空港も正月休暇で海外旅行に出る人でごった返すのだろう。

さあ、それでは台湾さようなら。
もう来ないかもしれないし、来るかもしれないけれど、とりあえず.....
再見(つぁいちぇん)。

台湾点描 その18

2007-02-10 23:59:16 | 日本脱出
2月5日。

とうとうこの旅行最終日。
朝から鶯歌(いんぎー)のホテルを出てバスで桃園へ。

台湾のローカルバスは古くてボロが多いのだが、それでも清潔に保ちたいらしく必ず車内で物を食べるなと張り紙がしてある。

でもだいたいそんなのは無視してお菓子などを食べてしまうのだけれども、写真のようにすごい女性もいて、何とどんぶりを持ち込んで食事をしている人がいた。いやーびっくり。もっと食べやすいものにすれば良さそうなものを。


食の都とも言える台湾では以外にも歩いたり運転しながら食べたりする人は少ない。日本ではけっこうそう言う場面はあると思うのだけれど、台湾の人は軽食でもほとんどが店や屋台の座席に座って食べたり飲んだりする。

だからだろうか、飲食店はどんな小さな店でも割とやっていかれるのかも知れない。日本だったらコンビニやファストフード店でのテイクアウト(Take away)があればわざわざ座席が用意されている店には入らずに済ますのだけれど、どうも台湾ではそうではないらしい。

どんなに忙しくても食事は座ってしたいと思うのだろうか。食事を大事にする考えかたがあるのだろうか。中国では医食同源と言う言葉があるけれど、それと関係があるのかどうかはわからないけれど。

台湾点描 その17

2007-02-10 21:32:12 | 日本脱出
2月4日。

この日は鶯歌(いんぎー)からほど近いもう一つの老街地区、三峡(さんしゃお)に行ってみた。こっちは鶯歌よりももっと積極的に整備している途中であった。多分自治体が主導して観光化しているのだろうと思う。

こう言ったものを多く見て思うのは、台湾人はいいかげんな歴史らしきものを作ったり、いいかげんな懐古趣味を味わうのが大好きかもしれない。どこの古跡を見ても、どう考えてもいいかげんな復元をしているように思えるものが多い。

老街だって本当に昔の街並みに戻したり復元しているのでなくて、観光客の喜ぶイメージに合わせて新たに作っている。


それが無理もない事だと思う。大多数の台湾人は大陸から(各時代に)移住してきた人々の子孫であるから華人としてのアイデンティティーを受け継ぐ反面、新しい世代はもう大陸の文化に対して興味を失いつつあるように見える。

そうなれば老街を観光の対象にするにしても、そこにはもう先祖のアイデンティティーの片鱗を見るよりは現在の生活の中に無い珍しいものとしてそれを捉える傾向の方が優先されるのではないだろうか。


写真の三峡(さんしゃお)の老街も観光客に見える部分だけ新たに作ったもの。もし行くならテーマパークと思って見てくださいな。



とは言え、逆にこれは観光客誘致をしたい地域の参考事例になるのではないだろうか。観光の元ネタになる目標物が一つあるだけの観光地は多いが、そんな観光地はそれを見ただけ観光客はすぐに立ち去ってしまうし面白くもないのでリピートはしないだろう。しかし街や参道のようなところを見ながら買物をしたり飲み食いしたりとゆったり時間を過せるのならば観光客にとっても良いし、提供者側にとっても滞留時間が増えてお金も落としてもらえるだろう。

台湾各地で行われている老街作りは日本でも参考になるのではないだろうか。


2月11日追加改変。

台湾点描 その16

2007-02-10 20:46:03 | 日本脱出
2月3日。

淡水からはMRTで台北へ。そこから電車で鶯歌(いんぎー)へに入った。

鶯歌は台北のすぐ南にある陶磁器の街。そして老街(古い街並み)でも有名なところ。ここにはもう4~5年前に来た事があって、初めてここの陶磁器市場で台湾のお茶を買った所。そのお茶で初めて台湾のお茶の美味しさに触れることができた思い出があったので再度訪ねてみた。

正直言えばがっかりした。
露天市場があったところは高層マンションに変わり、老街保存地区はさらにきれいに整備されてしまったが本当に残すべき歴史を経た建物がほとんど取り壊されてしまっていたのだから。まるで老街のテーマパークだ。


台湾は今、老街ブームなのじゃないだろうか。
最近の台湾も全体としてお金持ちになっているから観光ブームの様相を呈している。そんな中で海外旅行も盛んだけれど、週末に国内旅行なんてのも多分多くなっているのかもしれない。

以前、ある台湾人が台湾には面白いところなんて全然無いように言っていた。それがここ最近変わってきたのかも知れない。自由に使えるお金ができてきて国内でお金を使える場所を求めている声がこういった老街の整備事業に繋がっているのじゃないだろうか。


犬くん、ご飯はたくさんもらえるようになったけれど、だんだん居心地が悪くなっていないかい?