秋の例大祭の靖国神社に女性閣僚が参拝しました。靖国神社にはA級戦犯が合祀されています。先の大戦で日本人の犠牲者320万人、アジアの犠牲者2000万人です。A級戦犯たちが侵略戦争に国民を駆り立てなければ、これだけの犠牲者を出さないで良かったのではないか、と寅は思います。A級戦犯を未だに尊崇する閣僚や国会議員がいることに嫌悪感を持つのは寅だけなのでしょうか。
吉田清治氏(故人)による証言(吉田証言)で戦前、日本軍が女性を日本軍の「慰安婦」にするため強制連行したとする、いわゆる「慰安婦」問題で朝日新聞が吉田証言にもとづく報道を間違いだったと読者にお詫びしました。
国会でも「河野談話」がとりあげられ、菅官房長官が「吉田清治氏を呼んでいろいろ聞いたが、この人は信用できない、と思った。だから『河野談話』には吉田証言が反映されていない」と発言しました。
ところが、安倍首相は、朝日新聞報道が国際世論に誤解を与えたとメディアで度々公言し、橋下大阪市長は朝日新聞が吉田証言を誤報としたことを取り上げ、戦前、日本軍による強制連行はなかった、とテレビでわめいていました。
戦争を知らない寅でも、日本軍のそうした蛮行は想像できるのです。戦前、主権者は天皇でした。国民は天皇の家来でした。したがって国民には基本的人権はありませんでした。
朝日新聞が吉田証言を否定すると安倍首相はもとより、朝日以外のメディアが朝日タタキをはじめました。朝日が信用回復のため努力するのは当然としてもそれは朝日自身の問題だと寅は考えます。
「朝日の吉田証言の否定」報道を取り上げ、日本軍の強制連行はなかった、とする言動が発生したり、札幌でも、脅迫問題が起きています。これは見過ごすことは、できません。
札幌の北星学園大学にたいし「従軍慰安婦」報道にかかわったとする非常勤講師(元朝日新聞記者)を辞めさせなければ学生に危害を加える、という脅迫文がおくられたり脅迫電話がかかってきたりしています。道警厚別署は威力業務妨害の疑いで調べています。札幌市議会本会議でもとりあげられ、共産党の宮川議員は、このような不当な攻撃に屈することなく大学の自治と自由を守るよう北星学園大学と元記者にエールをおくるように求めました。上田札幌市長は、エールを送ると応えました。(2014.10.1.の朝日新聞)
秘密保護法の成立により国民は、言論の自由・表現の自由が制限されだんだんにもの言えない状態にさせられようとしています。
集団的自衛権行使容認が閣議決定され海外でアメリカの要請があれば、参戦出来るようにする方向へ進んでいます。
消費税3%増税してから、物価がうなぎ上りに跳ね上がり、家計は苦しくなるばかりです。政府はさらに2%の増税して消費税を10%にしようとしています。
国の借金はすでに1000兆円を超えています。
積立年金の株式投資までして株の暴落を支えるつもりでいます。これは、目的外の流用そのものです。積立年金は勤労者の共有の財産です。
(注) 積立年金とは? 毎年、政府=厚労省は厚生年金及び国民年金を徴収します。その中から年金受給者に給付されます。加えて年金事務費に使われます。
徴収分ー(給付金+事務費)=残金となります。この残金が積立年金としてつみたてられます。積立年金は、2006年に165.6兆円でした。年々取り崩されて、6年後の2011年には125.7兆円になりました。わずか6年で約40兆円もの損失をだしました。2年後の2013年にいくらか? 減っていると推測されますが、寅にも不明です。これまで、積立年金は海外国債の購入と株式投資に使われてきました。安倍政権は、これから株式投資に流用するというのです。株が暴落したとき下支えに使うというのです。これまでも、国会で共産党の佐々木議員が株式投資で6兆円の損失出したことを取り上げ政府を追及したことがあります。学習院大学の某教授は、30年後には積立年金はゼロ円になると指摘しています。
~寅~