政権の批判を、有権者のひとりとして義務と考える寅です。戦争できる国づくりする勢力には断固として反対です。

気の向くままに時々ほえます。
       
          ~寅~

映画雑感・・・その1

2013-01-17 14:24:05 | 映画

 昨年6月の右目の手術以後、10月に映画「いわさきちひろ 27歳の旅立ち」、11月に映画「希望の国」、そしてことし1月の映画「北のカナリアたち」と、やっと三度目の映画を観ることができました。

年間、20本~30本の映画を観る映画好きの寅ですが、6月から7か月間で3本はちと寂しい。

   1月13日(日)にシネコンに出向き、「北のカナリアたち」を観ました。14#シアターの中の小規模の映画館でしたが、90%の入りでした。音楽担当が川井郁子、ヒロインが吉永小百合。寅は二人の大ファンです。

 オープニングとエンディングに流れる川井のヴァイオリンの響きに、これだけでも入場料を払った価値があったと思いました。
 厳しい冬の利尻島、礼文島の風景が印象的でした。

  愛と絆をテーマーにした感動的な大人の映画でした。涙もろい寅は、久しぶりに観終わった後の爽快感を味わいました。

  吉永は最北端の離れ小島の小学校の教師、教師の教え子6人と教師の夫との関係が20年間の中でミステリーの真相を解明する手法でエンディングに進んでいきます。

 

 昨年11月に観た「希望の国」は、寅にやりきれないしこりを残しました。

 メディアの報道で東電福島第一原発事故の被害者(酪農家)が自殺した記事を読んだ人も多いと思います。映画監督がこの事件からヒントを受けたか否かは、寅にとっては定かではありません。酪農家が希望を持って生活と営農を築いた筈でした。だが、原発事故の放射能被害者に政府も東電も救済の効果的な政策を打ち出すことができません。酪農家は無策の政府と東電に絶望して死を選びました。しかし、寅には死の抗議に感じられます。これが、この映画を観た感想です。

         ~寅~


映画雑感・・・その2

2013-01-17 14:00:02 | 映画

 昨年10月に観た「いわさきちひろ 27歳の旅立ち」は、子どもを描いては天才画家と称される、いわさきちひろの半生を描いたものです。ナレーションはNHKアナウンサーの加賀美幸子、コメントする出演者はタレント・女優の黒柳徹子、弁護士の平山知子・・・。映画の流れはドキュメンタリーです。

  ちひろの絵は、絵画音痴の寅にもさわやかさを与えてくれます。風と遊ぶこども、蝶と舞う子ども、真夏の海岸で無心に遊ぶ子ども、そのどれもが子どもの頃の寅を断片的に描いたのではないかと錯覚するほど身近に感じられます。でも、戦争に怒る子どもの厳しい表情もあります。いわさきちひろの画集も手に入れました。いまでは、毎年のちひろカレンダーでちひろの絵に会っています。

 ちひろの人となりを知ることになったのは、新日本出版社・平山知子著「若きちひろへの旅」(上)(下)を読んでからでした。子どもの絵の雰囲気から、裕福な家庭のお嬢さんが美大を出て、才能を開花させたくらいに想像していた寅は、この本を読んで衝撃を受けました。これを、映画を観ながら思いだしオーバーラップしていました。

 ちひろは絵を描きたい、描き続けたい、の思いを生涯大切にした人、逆境にあってもその意思を貫いた人、そんな女性だったと思います。イヤなことは断乎として拒絶します。親の決めた結婚を押し付けられますが、男と女の関係を拒否し続け、夫は悩んだあげく自殺します。一方で後に知り合って、好きになった男性とは激しい恋をします。そして結婚します。絶えず絵の勉強に打ち込み、貧乏ながらも一人息子との出会いは、ちひろの絵に新境地を開いたとおもわれます。

 ちひろは人として女性として自分の意思に忠実な生き方をした女性だったと思います。

 
          ~寅~