昨年6月の右目の手術以後、10月に映画「いわさきちひろ 27歳の旅立ち」、11月に映画「希望の国」、そしてことし1月の映画「北のカナリアたち」と、やっと三度目の映画を観ることができました。
年間、20本~30本の映画を観る映画好きの寅ですが、6月から7か月間で3本はちと寂しい。
1月13日(日)にシネコンに出向き、「北のカナリアたち」を観ました。14#シアターの中の小規模の映画館でしたが、90%の入りでした。音楽担当が川井郁子、ヒロインが吉永小百合。寅は二人の大ファンです。
オープニングとエンディングに流れる川井のヴァイオリンの響きに、これだけでも入場料を払った価値があったと思いました。
厳しい冬の利尻島、礼文島の風景が印象的でした。
愛と絆をテーマーにした感動的な大人の映画でした。涙もろい寅は、久しぶりに観終わった後の爽快感を味わいました。
吉永は最北端の離れ小島の小学校の教師、教師の教え子6人と教師の夫との関係が20年間の中でミステリーの真相を解明する手法でエンディングに進んでいきます。
昨年11月に観た「希望の国」は、寅にやりきれないしこりを残しました。
メディアの報道で東電福島第一原発事故の被害者(酪農家)が自殺した記事を読んだ人も多いと思います。映画監督がこの事件からヒントを受けたか否かは、寅にとっては定かではありません。酪農家が希望を持って生活と営農を築いた筈でした。だが、原発事故の放射能被害者に政府も東電も救済の効果的な政策を打ち出すことができません。酪農家は無策の政府と東電に絶望して死を選びました。しかし、寅には死の抗議に感じられます。これが、この映画を観た感想です。
~寅~