「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

リニアは停電にどこまで対応できるか?! 「本音ニュース」!

2013年10月10日 06時53分51秒 | 日記
 おはようございます。
 一昨日のブログに、メッセージがあり9月29日「東京新聞」の「本音ニュース」という「山口二郎さんのコラム記事」が送られてきましたので、紹介します。
 「東海道新幹線という、いい所取りで国鉄民営化の恩恵を一手に享受するJR東海だが」で始まり、的を得た辛口評論で痛快であります。
     
 今日はJR東海が「準備書説明会」で配布している「環境影響評価準備書(岐阜県)のあらまし」から「自然災害等への対応」を取り上げます。
    
  「あらまし」「東濃リニア通信No8」「リニア事故の記事」です。
 「(1)地震」について
 「車両は側壁に囲まれており脱線しない構造です。磁気バネでガイドウェイ中心に車両を保持する。早期地震警報システムで早期に減速・停止させる」としています。
 これに対する答えとして、これまでに何回も紹介しましたが、今年2月10日の「阿部修治さんの講演」が相応しいと思います。
 「4cmガイドウェイが振動すればぶつかる。」  「停電になればメインブレーキは働かない。」  「早期地震警報システムは、活断層の地震には有効でない。」などと述べられています。

 「(2)雷」について
 「防音壁区間においては、架空地線により車両とコイルを保護する。」となっていますが、強力な電流の流れるコイルに雷は落ちないでしようか。

 「(4)降雨・降雪」について
 「防音壁区間は散水消雪設備で対応する。」としていますが、東海道新幹線も同じ方式を採用していたと思いますが、列車に雪が付くために、名古屋駅にて手作業で雪落としを行っています。

 「(5)停電」について
 「車両の浮上には地上からの電力の供給は必要ない、停電時においても、自動的に車輪走行に移行し停車する。」となっています。
 この停電についても、(1)と関連しますが、阿部さんは「停電したらメインブレーキは効かない」と述べています。
 「誘導集電方式に切り替え、ガスタービン発電機は搭載をやめる」と平成23年9月に「超電導磁気浮上式鉄道技術評価委員会」は結論を出しています。
 そうすると、停電の場合は、車上のバッテリーしかないことになりませんか。車上のバッテリーだけで、超電導磁石を冷やす冷凍機を運転し、車輪を出してロックさせなければならないし、車輪にブレーキをかけるためには、圧力空気か油圧等が必要となり、そのためのコンプレッサーも運転の必要があります。かなり大容量のバッテリーを搭載しないと賄いきれないのではないでしょうか
 事故に遭遇し停電となった場合に、非常用電源はあるのか? 真っ暗なトンネル内で避難できますか?

 
 「(6)火災」について
 「施設及び車両は、不燃化・難燃化します。」「火災が発生したときはトンネルの外まで走行し」となっています。
 超電導磁石も推進・浮上コイルも金属で覆うことはできず、合成樹脂のような物で覆う必要があります。車輪もゴムタイヤです。「不燃化」は無理と思われます。
 宮崎実験線の火災はタイヤのパンクが第一原因で、パンクしたまま移動したために、車体とガイドウェイが接触し発火したと報告されています。
 「トンネルの外まで走行」となっていますが、トンネル区間以外もコンクリート製のフードで覆われ、駅も覆われるわけですから、「トンネルの外」というところはほんの僅かしかありません。ほとんどが密閉された区間となります。
 トンネル区間の非常口は明らかにされましたが、長大トンネルの換気設備はどうなっているのでしょうか
                                                                          以  上

 





 
   
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