「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

「非常口」からの「微気圧波・低周波音」は遮断できない?!

2014年01月29日 07時11分08秒 | 日記
 おはようございます。
 「公益財団法人 鉄道総合研究所」は毎月「鉄道総研報告」を出しており、インターネツトット上に1995年から2014年1月まで掲載されています。
 その中で「浮上式鉄道技術とその応用」などと題する論文が何回か発表されています。 鉄道総研報告 
 鉄道総研報告2010年1月号の中の 「トンネル枝坑口からの微気圧波の低減方法」 という論文があります。
 「微気圧波」については論文では、次のようになっています。
 「高速列車がトンネルに突入すると、トンネル内に圧縮波が形成され、これが反対側坑口に到達すると外部にパルス状の圧力波が放射される。このパルス波はトンネル微気圧波と呼ばれ、20Hz以上の可聴域成分が多く含まれていると衝撃音が聞こえる場合がある。」 「また、20Hz以下の成分が多く含まれている場合には、衝撃音は聞こえないものの、民家の建具を揺らす等の低周波音として影響が現れ、高速鉄道における沿線環境問題のひとつになっている。」

 「枝坑から放射される微気圧波の主な要因としては、列車がトンネルに突入した際に発生した圧力波が枝坑で分岐し、枝坑坑口に到達した際に放射されるものと、列車がトンネル枝坑の分岐部を通過する際に発生した圧力波によるものがある。」
 (枝坑からの微気圧波概念図です。)
   
 トンネル突入時の微気圧波はトンネル入り口の「緩衝工」で低減できるが、枝坑微気圧波は緩衝工の効果がないため、枝坑微気圧波を低減させるためには別の対策が必要となるということです。
 その対策が、この論文の主旨であります。 「枝坑から放射される微気圧波は、枝坑断面積を小さくすることで低減できるが、非難・換気のために必要な断面積を確保することが必要となるので、微気圧波対策のために極端に小さくすることはできない。そこで、本研究ではなるべく換気性能等を損なわないよう、枝坑断面積を大きく減らすことなく、枝坑先端部で効果的に微気圧波を低減する方法について検討した。」となっています。

 「トンネル枝抗」
とはリニア新幹線計画では「非常口」に当たります。
 今まで私は知りませんでしたが、概念図のように、非常口を列車が通過するときにも「微気圧波」が発生するのであります。しかも非常口をふさぐわけにはいかないので、列車が通過するたびに発生することになります。
 論文は専門的でよく理解できませんが、完全に微気圧波を遮断することはできないようです。
 仮に、朝の6時から24時まで、1時間に5本として90本、上下列車を合わせると、180回「微気圧波」が発生し非常口から放射されることになります。
 しかも、 「微気圧波概念図」によれば、分岐部通過時の圧力波による微気圧波は、進行方向と逆方向にも発生するようです。という事は 、隣の非常口からの「微気圧波」も放射されることになります。「音」の大きさは小さくなるかもしれませんが、 両隣の非常口からの「音」が聞こえるとすれば、540回となります。
 非常口が住宅地に近くにできるとすれば、大変なことになりませんか?
                                                以  上
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