「東濃リニア通信」    <東濃リニアを考える会>

国土交通省がJR東海のリニア中央新幹線計画を認可しました。このとんでもない暴挙は、必ず歴史が証明します。

「リニア中央新幹線」は全国鉄道網を分断する!

2013年05月02日 07時28分18秒 | 日記
 今日も続きです。「第2章、二十一世紀の日本におけるリニア中央新幹線の役割」の中の「Column2」と「Column3」について紹介します。
 Column3の「次々と整備されていくヨーロッパの高速鉄道」は発刊当時の実態を述べているだけで7頁もありますので、一部紹介します。
 Column2は読んで戴ければ分かります。
 Column3につきましては、ヨーロッパで鉄道網の整備が進む第一要因は、線路の幅(標準軌=軌間1435ミリ)が統一されているからであります。在来線も高速鉄道も相互に乗り入れることが出来るわけです。
 日本の場合は、在来線は狭軌という、1067ミリの軌道です。そして新幹線は1435ミリであり相互に乗り入れはできません。山形新幹線と秋田新幹線は、「3線軌条」という方式で、相互乗り入れしています。(簡単に言えば、在来線の外にもう一本線路を敷く方式)
 橋山禮治郎さんも述べていましたが(3月7日のブログ・東濃リニア通信NO9をご参照下さい。)、全国新幹線鉄道整備法(全幹法)の第一条には「・・・全国の鉄道網の整備を図り・・・地域の振興に資することを目的とする」第三条には「全国の中核都市を有機的かつ効率的に連結する」と謳われており、リニア新幹線は相互乗り入れすることは出来ず、全国の鉄道網に組み込むことはできません。
 中央新幹線を建設するならば、現在の新幹線と同じ方式にすれば「鉄道網」に組み込むこともできるし、建設費も半分以下で済みます。仮に東海道新幹線が地震で不通になっても、中央新幹線が無事なら中央新幹線がバイパスの役目を果たし、大阪方面へ向かう事が可能です。
 橋山さんは「リニアにはレールも線路もありません。従って全国鉄道ネットワークを逆に分断する鉄道であります」と述べられています。
 最後に、「国土における交通ネットワークのあり方についての基本方針を定めるべきである。」となっていますが、「全幹法」が定められており必要ないと思います。
 「Column2」と「Column3」の一部を貼り付けます。


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