無題 2012-11-09 | ピープル 少し雲が出て 鈍色の夕景が広がって 疲れ果てた 体に鞭を打って 頼まれた写真を届けに行って ちょっと寄り道して 振り向いたら 黄昏だった なにを慌てて いたのだろう 背景は 瞬きしている合間に 夜になって 風もなく 静かだった 明日は霜が降りるだろう キンギアナムの鉢を 家に入れてやらねば いけない おうちに帰ろうか お家に帰ろう
ある晴れた日に 2012-11-09 | はーと 両手いっぱいの思い に ひかりがあふれ いつの日か この晴れた空のように とどきますように 叶いますように 祈ることの切なさが 祈れたことの喜びに 変わりますように 目を閉じてなお 網膜に焼き付く ひかりのたばの 鮮烈な赤 その情熱 届きますように 叶いますように ※ ああ しずしずと落つ この秋の木の葉よ どうしておまえは そんなにやさしい 色をしているの