黒板の裏側で~おうみ進学プラザの毎日~

おうみ進学プラザは滋賀県の学習塾。困って、喜んで、泣いて、笑って、そして時々怒って。塾のドラマを実況中継します。

「日本版DBS」とよばれる法律が成立しました。付き合いでユルユル…もっとバキバキでいいと思いますけど。

2024-06-21 03:10:06 | Weblog

 

「日本版DBS」とよばれる法律が成立しました。
私、学習塾の運営にかかわる立場ですから、こういうニュースは…。
しかし、勉強を教えるという以前に第一番目にある重要なことですから、ここで書きます。

DBSは、子どもたちをわいせつ事件から守る取り組みです。
以下はNHKのニュースやネット記事、和訳サイトからの引用。
DBSとは、英国内務省が管轄する
「Disclosure and Barring Service(ディスクロージャー・アンド・バーリング・サービス)」(前歴開示および前歴者就業制限機構)の略で、barringは、禁止。
仕組みとしては、個人の犯罪履歴などのデータベースを管理、さまざまな職業に就く際に必要な証明書を発行する、というものです。

NHKのニュースでは、日本でもDBSの仕組みが導入されるが、これで安全、大丈夫ということにはならないのではないか。まだ心配なこと、対策が不十分なことはたくさん残っています、という解説でした。
例としてあげられたのが、生徒への事件で懲戒されて退職した元教員が、個人で学習塾を開いている。これでは事件が再発することも考えられるが、これでいいのか。そういうケースです。

学校や保育所などは性犯罪歴の確認が義務付けられ、学習塾やスポーツクラブ、ベビーシッターなどの民間事業者は任意となります。
確認できる性犯罪歴の照会期間は最長で20年。
こども家庭庁は2026年ごろの法の施行までに専門家や現場の意見を聞いて、運用のためのガイドラインを作成するとしています。

法律が実行されるのはずっと先になるようで、なんとも。
それまでにも、できるだけの安全対策をとっていかねば。
現在、「個人情報の保護」ということで、企業の側は得られる情報が厳しく制限されています。
それでも、いくら何でも子どもの安全は最優先の課題だろうから、そこは「わぁ、これは厳しいなあ」というラインまで押してもいいのじゃないかと思います。
自由と権利の御本家のイギリス、フランスなら
「これは幼児や児童生徒を犯罪から守る処置で、自由や人権は関係ない」
と、一刀両断、バッサリでしょうけれども、日本ではグズグズ、ウジウジと。
やれ
「幼児や児童への加害行為があったとしても、職業選択の自由を奪ってもいいのか」
「犯罪歴は個人情報であるから…」
などと。
こういうケースでは、職業選択の自由を超える事情があるから、
「お前の権利なんか、言い立てられる立場か!」
というのが私の考えですけど、ダメでしょうか。

生徒たちが伸び伸びと頑張れる場所。
もたもたする不器用な生徒がいても、その子の頑張りを見守れる場所。
学校では持て余されそうな鋭すぎる切れ味の生徒を、おぉ、やるじゃないか、と受け止められる場所。
学習塾は、そういう懐の広い、あいまいに見えるけれどもパワフルな場所であるべし、と思って仕事をしている私です。
夏は近い。
ここが正念場だ。
*教室への移動中に、高校生多数と出会いました。近江兄弟社高校の野球部もいました。
今が青春の汗と涙の…頑張れー♪

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