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昔の望遠鏡で見ています

昔の望遠鏡による天体観望と、その鏡景写真についてご紹介します

手磨きレンズの鏡筒

2025-02-24 | 天体望遠鏡


 手にしたのは、手磨きの直径90mmのレンズが入った鏡筒である。10年程前に、一度市場に出たのだが、即売れてしまったものだ。めったにない望遠鏡だったので、今回売りに出された広告を見た時には、すぐに思い出す。鏡筒はV社の10cmフローライトのものを使用し、接眼部はT社のFC100というのも、記憶どおりである。
 前回も相当に興味があったのだが、見え方を問合せている途中に売り切れてしまい、「良く見えます」というコメントが届いた時には、もはや後の祭りであった。その時には、自分には縁の無いものと言い聞かせたものだが、失敗したかなという気持ちも、少なからずあったように思う。
 であるから、今回の再会は、「盲亀の浮木」や「優曇華(うどんげ)の花」のようなものだと思った。
 ただ、また迷うのである。アポの時代にアクロかと、加えて口径10cmがあるのに9cmかと・・。その時、これまで揃えてきた部品等が、箱の中からささやき出す。昔のA社Er32や大型のテーガル経緯台が、かつての彗星捜索家の見た星空にいざなうのである。そしてとどめは、20%OFFのセールであった。これで完全に息の根を止められ、軍門に下ったのである。