今まで、望遠鏡をたくさん並べたところを「望遠鏡の林」と呼んできた。これは単に、重なり合う三脚や鏡筒が、まるで樹木が集合しているように見えることから、そのままを呼んでいたのであるが、「星の林」という言葉も意識していた。「星の林」は、現代では不思議な言葉ではあるが、国語辞書には載っているようだ。このことをもう少し詳しく知りたいと思っていたところ、関連した文章を見つけたので紹介したい。日本の古代文学に . . . 本文を読む
昔、タカハシの65Sセミアポ屈折赤道儀で、星野写真を撮りに行ったことがありました。その当時は、車は持っていませんでしたので、50CCのバイクで行きました。長い鏡筒(Φ=65mm f=1,000mm)を、忍者の刀のように背負い、赤道儀は後ろの荷物台に置き、三脚は車体の脇に固定して運びました。傍から見たら、きっと異様な格好だったと思います。行った場所は、山の神社の昇り口にある空地です。寒い時 . . . 本文を読む
大晦日に近くの親戚の家に行く途中、北西の空に夏の大三角が綺麗に掛かっていた。ベガの輝きも、透明な空で一層引き立っている。 このような美しい星空を見ると思い出すのが、次の建礼門院右京太夫の歌である。 月をこそながめなれしか星の夜の 深きあはれを今宵知りぬる 現代語訳 月をながめることは慣れていましたが 星の夜の 深い趣を今宵知りました その詞書も深い情感を感じさせる。新村 出 は ” . . . 本文を読む