このレポートは、一昨日の土曜日の状況です。
カロッツェリア マチオヤジマ
に訪問した際に、我がアウトビアンキのレストア作業の進行状況を矢島氏に伺いました。
インマニを10mm切断・溶接した結果、ボディーとキャブレターの間に空間ができました。
これで、ファネル(ワンオフ)の空間ができた訳です。
この2枚の写真は、アメリカからチューニングパーツが到着した直後に、エンジンブロックの上にヘッド等を乗せて、空間をチェックしたときの写真です。
チューニングパーツを単にボルトオンしても、完成する訳でなく、細部のチューニング作業が必要なのです。
そのまま、組んでも動きもしないし、壊れるだけの状態を承知の上で、チューニングパーツの発注をして、安心してお願いできる矢島氏の技と知識と経験があるから、このプロジェクトは推進できるのです。
先般のインマニの10mm切断・溶接も技と知識と経験を必要とします。
アルミの溶接、しかもこの曲部の溶接をして、さらに設置面を水平にする地味な作業も大変な作業です。
おかげで、写真のような空間が誕生した訳です。
レストアは、このミリ単位の、何ミクロン単位の精度が必要とされます。
それによって、自動車を永く維持できる訳ですし、逆に故障の原因にもなる訳です。
こうした作業は、最近のテスターでチェックして、パーツ交換する自動車屋さんにはできないです。
矢島氏の指で示す部分の細部の研磨も、指で確かめながら削っていきます。
こうした地味な作業が、チューニングの原点なのです。
私が
カロッツェリア マチオヤジマ
を選んだ理由は、こうした技と知識と経験を矢島氏があるからです。
もちろん、矢島氏の人間味豊かな人柄に惚れた部分もあります。
ハイカムを装着しても、何の問題ありません。
近いうちにこのハイカムも高速回転する日が来るわけです。
どうですか?この美しさ!
まだ、仮組みですので、ボアアップされたブロックの上でエンジンが組まれるには時間がかかります。
それでなくても、メンバーのアウトビアンキやフィアット600、コルサなどのメンテナンスがある
カロッツェリア マチオヤジマですので、矢島氏の作業時間の都合に合わせての作業進行ですが、それが良い時間の流れだなぁ~と思います。
矢島氏には納得の行く作品を制作してくれるようにお願いしています。
土曜日にムルティプラのレストアに600万掛けた方のお話を伺いました。
それ以前にトッポリーノのレストアもされて、40年乗られていたそうです。
「どう?こうして自動車は創っていくと人一倍愛情が湧くでしょ・・・」とのお言葉。
服もそうですが、テーラーで寸法を測って、生地を選んで自分の為の服であることが贅沢なことのように、自分だけの自動車を完成させていくプロセスとこそで出逢う方々との触れ合いが重要だと思うのです。
そう考えると、仕事も頑張って、趣味も充実する生き方が出来ることは幸せなことだなぁ・・・と実感します。
カロッツェリア マチオヤジマのメンバー(お客様)は、そこが他のガレージと違うところですから、いつ来ても面白い。
人生の達人でなくては、駄目なんでしょうね。
車が男を選ぶのか。男が車に育てられるのか・・・。
私もこのアウトビアンキに負けないような生き方をしないとなりませんね。
いろんな出会いに感謝します。
ありがとうございます。
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